ファイナンシャル・プランナー(CFP認定者)
飯田道子監修
ここ数年で一気に普及したスマホ決済ですが、海外でも問題なく使えるのでしょうか。
結論、VisaやMastercardのタッチ決済など、クレジットカードでの支払いなら海外でもスマホ決済が可能です。
クレジットカード払いができて、タッチ決済用の端末が用意されている店舗である必要はありますが、日本と同じような感覚でスマホだけで決済できます。
スマホ決済は海外でも使える?
- クレジットカードをApple PayやGoogle Payに登録すれば海外でも使える
- 特にVisaやMastercardなら利用できる店舗も多い
- Apple PayやGoogle Payに登録しても、iD、QUICPay、Suica、PASMOは海外では使えない
- PayPayや楽天PayなどのQRコード決済は海外ではほとんど使えない
ただし、すべてのクレジットカードがApple PayやGoogle Payに対応しているわけではないので注意しましょう。
特にGoogle Payは、まだ対応しているクレジットカードが多くありません。
最短10秒でカード番号発行 |
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三井住友カード(NL) |
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公式サイトで詳細を見る▶ |
国内主要空港の空港ラウンジが無料で使える |
三井住友カード ゴールド(NL) |
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公式サイトで詳細を見る▶ |
海外旅行保険の補償が充実 |
エポスカード |
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公式サイトで詳細を見る▶ |
※1 即時発行できない場合があります。
この3枚のカードならApplePay、GooglePayのどちらにも登録が可能です。
また、ApplePayのみ対応なら、カードの選択肢は一気に増えて、三菱UFJカード、JCB、アメックスなども選択できます。
三井住友カード(NL)と三井住友カード ゴールド(NL)は最短10秒でカード発行(※)、エポスカードも最短即日なので、海外旅行直前の申込でも間に合う可能性が高いです。
※ 即時発行ができない場合があります。
なお、楽天カード、JCBカード、セゾンカード、ライフカードもApple PayとGoogle Payのどちらにも対応していますが、支払い方法が一部限定されているので注意しましょう。
- 楽天カード
- Google Payは、QUICPayでの支払いのみ
- ライフカード
- Google Payは、iDでの支払いのみ
海外ではiD、QUICPayでの支払いはできないので、GooglePayは使えないと考えたほうがいいでしょう。
この記事では、スマホ決済の種類や、海外のスマホ決済事情について紹介しながら、海外でスマホ決済するためのクレカ選びについて解説します。
この記事はこんな内容です
海外でもスマホに登録したクレカのタッチ決済なら可能
- スマホ決済にはクレジットカードのタッチ決済、電子マネー、QRコード決済がある
- 海外ではクレジットカードのタッチ決済しか使えない
- 海外でタッチ決済するなら、Apple PayやGoogle Pay対応のクレジットカードが必要
- キャッシュレス決済事情は国によって異なるので事前に情報収集しておこう
目次
スマホ決済の種類!クレカ払い、電子マネー、QRコード決済
“スマホ決済”と一口に言っても、その種類は多種多様です。
みなさんもお店の人から「お支払いは?」と聞かれて、「Suicaで」とか、「PayPayで」とか、「クレジットカードのタッチ決済で」とか、都度伝えているはずです。
スマホ決済には大きく分けて、下記の3種類があります。
クレジットカードのタッチ決済 | Visaタッチ決済、Mastercardタッチ決済、JCBのタッチ決済、アメリカン・エキスプレスタッチ決済 |
電子マネー | Suica、PASMO、楽天Edy、iD、QUICPay |
QRコード決済 | PayPay、楽天ペイ、LINE Pay、au PAY |
この内、海外でも問題なく使えるのがクレジットカードのタッチ決済です。
特に対応している店舗が多いVisaやMastercardのタッチ決済なら、多くの店舗で利用できます。
それぞれ詳しく見ていきましょう。
世界中で使えるクレジットカードのタッチ決済!
クレジットカードのタッチ決済なら、海外でも問題なく利用できます。
決済方法は、クレジットカードを専用の端末にかざすだけ。
日本と同じような感覚で利用できるうえ、現地通貨をあれこれ数える必要もないため、旅行者としてもメリットは大きいでしょう。
アジアや欧米諸国では、日本よりはるかにキャッシュレス化が進んでいる国が多く、タッチ決済を利用できる可能性は極めて高いといえます。
また、利用客の多い都市部の鉄道なら、改札にクレジットカードをタッチするだけでゲートを通過できることもあります。
クレジットカードのタッチ決済を利用するには、次の2つが条件となります。
タッチ決済の利用条件
- 店舗がクレジットカード払いに対応していること
- 店舗がタッチ決済専用の端末を用意していること
クレジットカードに対応しているお店でも、タッチ決済に対応している端末がなければ、当然タッチ決済は利用できません。
この場合は、端末にクレジットカードを差し込み、サインや暗証番号によって決済することになります。
なお、タッチ決済を利用する場合は、クレジットカードの上限額にも注意が必要です。
免税店などで高額の買い物をする場合は、クレジットカードの利用枠が十分か事前に確認しておきましょう。
「クレジットカードの上限額が足りないかも」という人は、あらかじめクレジットカード会社に利用枠の増額申請をしておくと便利です。
海外でも多くの地域でクレカのタッチ決済が可能
Apple PayやGoogle Payにクレカが対応しているかに注意
クレジットカードのタッチ決済を利用するには、おもに次の2通りがあります。
タッチ決済を利用する方法
- クレジットカードをかざす
- スマホをかざす(事前にApple PayやGoogle Payへの紐づけが必要)
スマホを利用してクレジットカードのタッチ決済を行うには、まずスマホにApple Pay(iPhone向け)やGoogle Pay(Android向け)をインストールし、クレジットカードを登録する必要があります。
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Androidでの登録方法は以下の通りです。
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登録手順は以上のとおり簡単で、数分で登録が完了します。
ただし、すべてのクレジットカードがApple PayやGoogle Payに登録できるわけではありません。
特にGoogle Payは未対応のクレジットカードが多いため、Androidユーザーの人は注意が必要です。
三井住友カード(NL)
お得なキャンペーン
- 2024年11月1日〜2025年2月2日の新規入会キャンペーン新規入会&条件達成で
最大5000円相当
プレゼント
(学生は6000円相当)・新規入会&スマホのタッチ決済1回以上利用で3000円分のVポイントPayギフトをプレゼント
・学生限定 新規入会で1000円分のVポイントPayギフトをプレゼント
・新規入会&1万円ごとの利用で1000円相当のVポイントをプレゼント(最大2000円相当)
Google Payに登録できてもクレカ払いができないカードに注意
Google Payに対応していても、クレジットカード決済を利用できないケースもあります。
楽天カード、JCBカード、セゾンカード | Google Payでの支払いはQUICPay(電子マネー)のみ |
ライフカード | Google Payでの支払いはiD(電子マネー)のみ |
こうしたクレジットカードだと、Google Payを利用したときに「クレカ決済」ではなく「電子マネー決済」となってしまいます。
Google Payの利用を想定している人は、「Google Payでクレカ決済できるか」を基準にクレジットカードを選ぶ必要があります。
海外ではほとんど使えない電子マネー
iDやQUICPayをはじめとする電子マネーは、今のところ海外では使用できません。
これは、電子マネーの通信方式は、世界的に使用されている通信方式と異なるためです。
通信方式 | キャッシュレス決済の種類 |
---|---|
NFC Type-A/B | Visaタッチ決済、Mastercardタッチ決済、JCBのタッチ決済、アメリカン・エキスプレスタッチ決済 |
FeliCa(NFC Type-F) | Suica、PASMO、楽天Edy、iD、QUICPay |
iDやQUICPayなどで採用されている「FeliCa」は、日本のソニー株式会社が開発した通信方式です。
日本国内の交通系ICカードや流通系ICカードなどで広く用いられますが、一部の地域を除き海外で使うことはできません。
なお、電子マネーには「前払い(プリペイド)型」と「後払い(ポストペイ)型」があり、スマホに登録するカードによって支払い方法は異なります。
それぞれの特徴を比較すると、メリット・デメリットは以下が挙げられます。
前払い(プリペイド)型 | 後払い(ポストペイ)型 | |
---|---|---|
メリット | 無駄遣いを抑えやすい | 手持ちのお金がなくても買い物できる |
デメリット | 事前にチャージが必要(チャージ金額以上は使えない) | 利用額は後日まとめて引き落とされるため、計画的な利用が必要 |
QRコード決済は今後に期待!LINE Payは台湾で使える
PayPayやLINE PayといったQRコード決済は、今のところ海外ではほぼ使用できません。
QRコード決済では、コードに利用者の支払い情報が紐づけられており、後日クレジットカードやアプリから引き落としが行われます。
しかし、日本国内で利用されている統一コードは海外とは異なるため、日本国外では利用できないのが現状です。
例外として、台湾やタイなどではLINE Payを利用できる店舗があります。事前にクレジットカードを紐づけておく必要はありますが、旅先でもQRコードを利用できるのは大きなメリットでしょう。
LINE Payを海外で使う方法
- 「設定」をタップ
- クレジットカードにてVisa、Mastercard、JCBのクレジットカードを登録
- コード画面でサービス利用国を変更
また、2018年には日本の「PayPay」と中国の「Alipay」がサービス連携を結び、日本国内のPayPay加盟店にて訪日中国人がAlipayを使えるようになりました。
現状として日本人が中国のAlipay加盟店でPay Payを利用することはできませんが、こうした業務提携により、日本のQRコード決済を海外で利用できるようになるのも、そう遠くはないでしょう。
なお、QRコード決済には前払い(プリペイド型)と後払い(ポストペイ型)があり、クレジットカードの紐付けなどによって支払い方法は随時変更できます。
将来的に海外旅行でQRコード決済を利用できるようになった際は、事前入金額は十分か(プリペイド型の場合)、カード利用枠は十分か(ポストペイ型の場合)などに注意が必要です。
Apple PayとGoogle Pay対応!海外でも使えるクレジットカード
ここからはApple Pay、Google Payのどちらにも登録でき、スマホでVisaやMastercardのタッチ決済を可能にするクレジットカードを3枚紹介します。
Apple Pay&Google Payに登録できるおすすめクレジットカード
三井住友カード(NL)│最短10秒でカード番号発行!旅行直前でも間に合う
三井住友カード(NL)は、年会費永年無料で発行できるナンバーレス(NL)のクレジットカード。券面にカード番号が印字されないことで、海外でもセキュリティを確保しやすいのがメリットです。
また、三井住友カード(NL)は24時間申し込みでき、最短10秒で発行可能(※)。
※ 即時発行できない場合があります。
カード番号はすぐに「Vpassアプリ」内で確認できるうえ、カード番号があればApple PayやGoogle Payに登録できるため、「旅行直前だけどクレジットカードがほしい」というときにも便利です。
「三井住友カード」と聞くとVisaのイメージが強いかもしれませんが、三井住友カード(NL)はVisaだけでなくMastercardも選択できます。
いずれも海外では幅広く利用できますが、旅行先に応じて国際ブランドを選ぶのも良いでしょう。
国際ブランドの特徴を比較
- Visa:アメリカ方面に強い
- Mastercard:ヨーロッパ方面に強い
三井住友カード(NL)には海外旅行傷害保険が利用付帯となり、補償額は最高2000万円。
これは、年会費無料のクレジットカードとしてはかなり高額といえます。利用付帯の条件も以下のとおり幅広く、条件をクリアするのはけっして難しくありません。
利用付帯のおもな適用条件
- 空港に向かう交通費(SuicaやPASMOへのチャージも対象)
- 航空券
- 宿泊+交通手段のパッケージツアー
- 現地での電車、バス、タクシー代
なお、三井住友カード(NL)を利用すると200円につき1ポイントのVポイントが付与されます。
これだけではポイント還元率は0.5%と標準的ですが、対象のコンビニ・飲食店でスマホのタッチ決済を利用すると、ポイント還元率は最大7.0%(※)までアップします。
毎日の買い物の中でお得にポイントを貯めやすいため、帰国してからの「ポイ活」にも活用しやすいでしょう。
三井住友カード(NL)
基本スペック
ポイント還元率(通常時) | 0.5% |
---|---|
年会費 | 永年無料 |
発行スピード | 最短10秒/即発24時間 ※1 |
国際ブランド | |
電子マネー | ※2 |
海外旅行保険 | 利用付帯 |
国内旅行保険 | なし |
家族カード | ○ |
ETC | ○ |
※1:即時発行ができない場合があります
※2:電子マネーは国際ブランドによって使用できないものがあります
お得なキャンペーン
- 2024年11月1日〜2025年2月2日の新規入会キャンペーン新規入会&条件達成で
最大5000円相当
プレゼント
(学生は6000円相当)・新規入会&スマホのタッチ決済1回以上利用で3000円分のVポイントPayギフトをプレゼント
・学生限定 新規入会で1000円分のVポイントPayギフトをプレゼント
・新規入会&1万円ごとの利用で1000円相当のVポイントをプレゼント(最大2000円相当)
※ iD、カードの差し込み、磁気取引は対象外です。カード現物のタッチ決済の還元率は異なります。スマホのVisaのタッチ決済・Mastercardタッチ決済を利用した場合。Google Payで、Mastercardタッチ決済は利用できません。
※ 商業施設内の店舗など、一部ポイント加算の対象とならない店舗があります。
※ 一定金額(原則1万円)を超えると、タッチ決済でなく、決済端末にカードを挿し支払う場合があります。その場合の支払い分は、タッチ決済分のポイント還元の対象となりません。
※ 上記、タッチ決済とならない金額の上限は、利用する店舗によって異なる場合があります。
※ 通常のポイントを含みます。ポイント還元率は利用金額に対する獲得ポイントを示したもので、ポイントの交換方法によっては、1ポイント1円相当にならない場合があります。
三井住友カード ゴールド(NL)│国内主要空港のラウンジが無料利用できる!
三井住友カード ゴールド(NL)は、三井住友カード(NL)の上位カード。
ハイステータスカードならではの特権として、国内の主要空港ならびにハワイのダニエル・K・イノウエ国際空港のラウンジを無料で利用できることが挙げられます。
空港ラウンジがあれば出発までの待ち時間を有意義に過ごせるため、旅行によく行く人はもちろん、出張が多いビジネスマンにとってもメリットが大きいでしょう。
三井住友カード ゴールド(NL)は年会費が5500円かかりますが、年間100万円以上カードを利用すれば、翌年以降の年会費はかかりません(※1)。
さらに、年間100万円以上カード決済すると、ボーナスポイントとして毎年1万ポイント獲得することもできます。
「年間100万円」と聞くとかなり高額に感じるかもしれませんが、1ヵ月あたりに換算すると約8~9万円です。家賃や光熱費、スマホ代といった固定費をカード決済すれば、年間100万円を達成するのはそこまで難しくありません。
三井住友カード ゴールド(NL)は自分から直接申し込めるだけでなく、三井住友カード(NL)からインビテーションを受けることも可能です。
「どちらにしようか迷っている」という方は、まずは三井住友カード(NL)を発行し、利用実績を積むことでインビテーションを狙うのも選択肢の1つです。
※1 年間100万円利用の対象取引や算定期間等の実際の適用条件などの詳細は、三井住友カードのホームページを必ずご確認ください。
共通点 | 三井住友カード ゴールド(NL)だけの特徴 |
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|
|
※1 即時発行できない場合あり。
※2 iD、カードの差し込み、磁気取引は対象外です。カード現物のタッチ決済の還元率は異なります。スマホのVisaのタッチ決済・Mastercardタッチ決済を利用した場合。Google Payで、Mastercardタッチ決済は利用できません。商業施設内の店舗など、一部ポイント加算の対象とならない店舗があります。一定金額(原則1万円)を超えると、タッチ決済でなく、決済端末にカードを挿し支払う場合があります。その場合の支払い分は、タッチ決済分のポイント還元の対象となりません。
上記、タッチ決済とならない金額の上限は、利用する店舗によって異なる場合があります。
※3 年間100万円利用の対象取引や算定期間等の実際の適用条件などの詳細は、三井住友カードのホームページを確認してください。
三井住友カード ゴールド(NL)
基本スペック
ポイント還元率(通常時) | 0.5% |
---|---|
年会費 | 5,500円 ※1 |
発行スピード | 最短10秒/即発24時間 ※2 |
国際ブランド | |
電子マネー | ※3 |
海外旅行保険 | 利用付帯 |
国内旅行保険 | 利用付帯 |
家族カード | ○ |
ETC | ○ |
※1:年間100万円の利用で翌年以降永年無料。年間100万円利用の対象取引や算定期間などの実際の適用条件の詳細は、三井住友カードのホームページを確認してください
※2:即時発行ができない場合があります
※3:電子マネーは国際ブランドによって使用できないものがあります
お得なキャンペーン
- 2024年11月1日〜2025年2月2日の新規入会キャンペーン新規入会&条件達成で
最大8000円相当
プレゼント・新規入会&スマホのタッチ決済1回以上利用で5000円分のVポイントPayギフトをプレゼント
・新規入会&1万円ごとの利用で1000円相当のVポイントをプレゼント(最大3000円相当)
プラスチックカード本体も即日発行!海外旅行保険が充実のエポスカード
丸井グループが発行するエポスカードは、海外旅行向けのクレジットカードとしては定番の一枚。
海外旅行保険が充実しているのが特徴で、年会費無料のクレジットカードとしてはトップクラスの補償額といえます。
エポスカード海外旅行保険の補償額(一例)
- 傷害死亡・後遺傷害:最高3000万円
- 疾病治療費用:270万円(1疾病の限度額)
- 賠償責任(免責なし):3000万円
- 携行品損害(免責3000円):20万円
※ 参照:EPOS「エポスカード海外旅行傷害保険」
エポスカードの発行には通常1週間程度かかりますが、カード受け取り方法として「エポスカードセンター」を指定すれば、最短即日でプラスチックカード本体を手に入れることができます。
エポスカードセンターはマルイの店舗はもちろん、全国の大手ショッピング施設にも展開されているため、「今すぐにカードがほしい」というときは「エポスカードセンター 一覧」にて最寄りのエポスカードセンターを調べておくと安心でしょう。
エポスカードで選択できる国際ブランドはVisaのみです。MastercardやJCBを選択することはできません。
エポスカードならVisaのタッチ決済を利用できるほか、カード発行後にApple PayやGoogle Payに紐づけることも可能です。
居酒屋やカフェ、アミューズメント施設など、国内1万店舗で優待を受けられるため、それだけでも年会費無料のエポスカードを発行する価値はあるといえます。
エポスカード
基本スペック
ポイント還元率(通常時) | 0.5% |
---|---|
年会費 | 無料 |
発行スピード | 最短当日〜約1週間 ※1 |
国際ブランド | |
電子マネー | ※2 |
海外旅行保険 | 利用付帯 |
国内旅行保険 | - |
家族カード | × |
ETC | ○ |
※1:最短当日は店頭受取の場合
※2:電子マネーは国際ブランドによって使用できないものがあります
お得なキャンペーン
- WEBからの新規入会で2000円相当プレゼント
海外のスマホ決済事情!
海外でも利用できるスマホ決済について紹介していきましたが、海外のキャッシュレス決済の普及率は国によって異なります。
世界主要国のキャッシュレス決済比率
出典:『キャッシュレス・ロードマップ2023』
※ 世界銀行「Household final consumption expenditure(2021 年(2023/3/1版))」、BIS「Redbook」の非現金手段による年間支払金額から算出
※ 韓国、中国に関しては、Euromonitor International より参考値として記載
※ カナダに関しては、Payments Canada「CANASIAN PAYMENT METHODS AND TRENDS REPORT 2022」より算出
単純に比率だけなら、韓国や中国が突出して高く、ヨーロッパや北米の国々やオーストラリアがそれに続いていますが、エリアや国によって細かな事情は異なります。
ここからはエリア、国ごとにキャッシュレスの決済事情を見ていきましょう。
各国のキャッシュレス事情
- アジアのキャッシュレス事情
- ・韓国はキャッシュレス決済が驚異の9割越え
・台湾はLINE Payを使える
・中国はQRコード決済が主流
・シンガポールはタッチ決済で電車(MRT)に乗れる
・ベトナムはタッチ決済もほとんど使えない
- 北アメリカ方面のキャッシュレス事情
- ・アメリカは世界トップレベルのクレジットカード大国
・ハワイはJCBコンタクトレスも使いやすい
・カナダはほとんどの店舗がタッチ決済に対応
- ヨーロッパのキャッシュレス事情
- ・イギリスは支払いがキャッシュレスのみの交通機関も
・ドイツはキャッシュレス化に消極的
アジアのキャッシュレス事情
アジアは、韓国や中国を筆頭に、世界的にもキャッシュレス化が進んでいる地域です。日本のQRコード決済は近隣のアジア諸国から使用可能になることが予想されるため、将来的には「滞在中に一度も現地通貨を使わない」ということも可能になるかもしれません。
アジア各国のキャッシュレス事情
- 韓国はキャッシュレス決済が驚異の9割越え
- 台湾はLINE Payを使え
- 中国はQRコード決済が主流
- シンガポールはタッチ決済で電車(MRT)に乗れる
- ベトナムはタッチ決済もほとんど使えない
韓国はキャッシュレス決済が驚異の9割越え
先ほど引用した『キャッシュレス・ロードマップ2023』によると、韓国のキャッシュレス決済比率は世界トップの95.3%。
なかでもクレジットカードの普及率が非常に高く、個人商店の少額決済でもクレジットカードを利用できます。
韓国でクレジットカードが広く普及している背景として、政府主導によるクレジットカード推進政策が広く浸透したことが挙げられます。
以下のような政策に伴い、数百円程度の買い物でも気軽にカード決済を利用できるようになりました。
韓国におけるクレジットカード推進政策
- 一定の年商(240万円)以上のお店にクレジットカードの取り扱いを義務付け
- クレジットカード利用金額の20%(上限30万円)を所得控除
- クレジットカードの利用により、毎月宝くじの権利を付与
クレジットカード決済に対応しているお店なら、VisaやMastercardだけでなく、日本発祥の国際ブランドであるJCBも使えるケースがほとんどです。
ただし、現状としてApple PayやGoogle Payによるスマホでのタッチ決済は利用できません。
また、韓国では日本のSuicaやPASMOにあたる交通系ICカード「T-moneyカード」が広く普及しています。
2022年からは外国人観光客向けの「WOWPASS」がスタートし、T-moneyをはじめとするさまざまなサービスが1枚に集約されました。
WOWPASSのおもな機能
- プリペイドカード:日本円でチャージ、韓国ウォンで決済
- 両替:両替所などよりお得なレートを適用
- T-money:バスや地下鉄にタッチで乗車できる
今後はApple Payの導入も検討されており、日本人観光客にとってますます便利な決済が可能となる見込みです。
30ヶ国以上の海外旅行経験がある
ライター・長坂ヒロの韓国情報
カード決済がかなり普及している韓国ですが、本当に小規模の食堂(年商240万円未満)や屋台では現金しか利用できないこともあります。QRコードが使えない現状では「完全キャッシュレス」とはいかないため、最低限の現金は持ち歩くようにしましょう。
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韓国旅行におすすめのクレカ5選!韓国で使える電子マネーと支払い方法のおすすめ
台湾はLINE Payを使える
台湾では「2025年までにキャッシュレス化90%」が政府目標として掲げられており、中高年を中心にキャッシュレス化が急速に進んでいます。
なかでも注目すべきなのが、日本でもお馴染みのLINE Pay。先に紹介した方法で設定を変更しておけば、自分のLINE Payアカウントをそのまま台湾で利用できます。
LINE Payは台湾でもトップクラスに利用者の多いQRコード決済であるため、スーパーから個人店まで幅広いシーンで活用できるでしょう。
LINE Payを使うならVisa LINE Payクレジットカード(P+)
また、桃園国際空港と台北市内を結ぶ桃園空港メトロ(MRT)では、2020年より「タッチ&ゴー」サービスが開始しました。
これにより、タッチ決済に対応していれば、日本国内で発行したクレジットカードでそのまま改札を通過することができます。
「タッチ&ゴー」サービスを利用できる国際ブランドはVisa、Mastercard、JCBの3種類。
クレジットカードのタッチ決済だけでなく、Apple PayやGoogle Payにも対応しているため、スマホをかざすだけで電車に乗ることが可能です。
台湾での滞在中に便利な交通系ICカードとしては「悠遊カード(イージーカード)」が挙げられます。「悠遊カード」はMRTやバス、台湾主要都市を結ぶ台湾新幹線など幅広く利用できるほか、コンビニでの決済にも利用できます。
カード発行に100TWD(約450円)かかるものの、運賃割引などを受けられるため、中長期的に台湾に滞在するなら発行しても良いかもしれません。
30ヶ国以上の海外旅行経験がある
ライター・長坂ヒロの台湾情報
台湾は日本から近いこともあって、JCBの文字をよく目にします。大手コンビニのセブン‐イレブンでもJCBが使えるため、他の国のように「JCBだから不便」と感じることは少ないといえます。
台湾旅行におすすめのクレジットカード情報はこちらの記事をチェック!
台湾でおすすめのクレジットカード6選!キャッシュレス決済が普及&電子マネーも使える
中国はQRコード決済が主流
『キャッシュレス・ロードマップ2023』では、韓国に次いで2位のキャッシュレス決済率(83.8%)を誇る中国。
とはいえ、中国におけるクレジットカード保有率はけっして高くありません。中国のキャッシュレス決済率を大きく引き上げているのがQRコード決済です。
Alipay(アリペイ) | WeChat pay(ウィーチャットペイ) | |
運営会社 | アリババグループ | テンセント |
中国語表記 | 支付宝 | 微信支付 |
ユーザー数 | 約6億5200万人(※1) | 約8億2700万人(※2) |
※1 参照:statista「Monthly active users of Alipay in China in selected months from January 2019 to July 2023」
※2 参照:demandsage「WeChat Statistics 2023 (Users, Revenue & Demographics)」
Alipayは2023年にMastercardとの業務提携を発表し、MastercardをAlipayアプリと紐づけることが可能になりました。
これに伴い、外国人観光客はAlipayをダウンロードすれば、手持ちのMastercardを決済カードとしてQRコードを利用できます。
また、Alipayは日本のPay Payとも業務提携を結んでおり、近い将来には日本人観光客が中国でPay Payを使えるようになるかもしれません。
30ヶ国以上の海外旅行経験がある
ライター・長坂ヒロの中国情報
日本国内でも「銀聯(ぎんれん) / UnionPay」のマークを見かけますよね?これは中国で発行されているカードの名称で、ほとんどがデビットカードです。中国はクレジットカード文化が浸透していないため、旅行者としてもクレジットカードを利用できる店舗は限られます。
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シンガポールはタッチ決済で電車(MRT)に乗れる
シンガポールは、東南アジアのなかで特にキャッシュレス化に力を入れている国として知られています。
なかでも外国人旅行客にとって便利なのが、MRTでのタッチ決済。
MRTはシンガポール国内を網羅する交通システムで、以下のタッチ決済によりスムーズに改札を通過できます。
シンガポールの電車(MRT)で利用できるタッチ決済
- Visaのタッチ決済
- Mastercardタッチ決済
- Apple Pay、Google Pay
MRTでのタッチ決済システムは「Simply Go」と呼ばれ、日本国内で発行されたクレジットカードでも問題なく利用できます。
また、タッチ決済に対応していないクレジットカードでも、Apple PayやGoogle Payにあらかじめ登録しておけばスマホのタッチ決済により運賃を清算できます。
乗車券を購入したり、交通系ICカードを発行したりといった手間がかからないため、外国人旅行者にとってはかなり便利なシステムといえるでしょう。
30ヶ国以上の海外旅行経験がある
ライター・長坂ヒロのシンガポール情報
MRTはマーライオンなどの観光名所はもちろん、郊外の空港までシンガポールの島中を網羅しています。タクシーやバスに乗る必要もほぼないため、海外旅行初心者でも利用しやすいですよ
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シンガポール旅行におすすめのクレカ5選!現金はいらない?クレカのメリットなどを解説
ベトナムはタッチ決済もほとんど使えない
日本人の渡航先として人気のベトナムは、現状キャッシュレス化はほとんど進んでいません。
ベトナムはもともとクレジットカードの保有率が約4%と低いこともあり、タッチ決済すらあまり使えないのが現実です。
近年は「VINPAY」や「momo」といったQRコード決済も普及していますが、基本的にベトナム国内の銀行口座と紐づけなければなりません。
そのため、外国人観光客がベトナムでQRコード決済を利用するのはほぼ不可能でしょう。
30ヶ国以上の海外旅行経験がある
ライター・長坂ヒロのベトナム情報
ベトナム旅行でクレジットカードを何度も利用しましたが、タッチ決済できたのは1回のみ。高級レストランや高級ホテル、最新のショッピングモールなどでしか使えない印象です。ベトナム国内では、基本的に暗証番号の入力がマストと覚えておきましょう。
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ベトナム旅行で使えるおすすめクレカ5選│クレカは使えない?現金&決済事情
北アメリカ方面のキャッシュレス事情
北アメリカ方面は、クレジットカード文化が根強い地域として知られています。
少額決済でもクレジットカードを利用することが多く、そもそも現金を持ち歩かないという人も少なくありません。
一方で、日本のPay PayやLINE PayのようなQRコード決済はほとんど流通していません。
北アメリカ方面に旅行するなら、「クレジットカード一択」と考えるべきでしょう。
北アメリカ方面のキャッシュレス事情
- アメリカは世界トップレベルのクレジットカード大国
- ハワイはJCBコンタクトレスも使いやすい
- カナダはほとんどの店舗がタッチ決済に対応
アメリカは世界トップレベルのクレジットカード大国
アメリカは、言わずと知れたクレジットカード大国。
1950年に世界初のクレジットカード「Diners Club(ダイナースクラブ)」が生まれたのもアメリカであり、世界的に知られる国際ブランドのほとんどがアメリカ発祥です。
国際ブランド | 発祥国 |
---|---|
Visa | アメリカ |
Mastercard | アメリカ |
American Express | アメリカ |
Diners Club International | アメリカ |
JCB | 日本 |
アメリカではクレジットカードのタッチ決済も広く普及しており、スーパーやレストランなどだけでなく、ニューヨークの地下鉄でも利用できます。
この非接触型決済システムは「OMNY(One Metro New York)」と呼ばれ、地下鉄だけでなくバスでも利用できます。
従来のメトロカードを買う必要もなくなり、旅行者の利便性が飛躍的に上がったといえるでしょう。
クレジットカードのタッチ決済 |
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スマホのタッチ決済 |
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30ヶ国以上の海外旅行経験がある
ライター・長坂ヒロのアメリカ情報
アメリカでは「スマホのタッチ決済=クレジットカードのタッチ決済」なので、日本のようにレジで支払い方法を聞かれることはありません。クレジットカード文化が根強いぶん、旅行には最低でも2枚以上持っていくと安心ですよ。
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アメリカ旅行ではクレジットカードが欠かせない!旅行で使えるおすすめクレカ5選とクレカ利用の注意点
ハワイはJCBコンタクトレスも使いやすい
ハワイはアメリカ本土と同様に、クレジットカード文化が広く浸透しています。
タッチ決済はもちろん、Apple PayやGoogle Payにも対応しており、コーヒー1杯など少額決済でもクレジットカードを利用できます。
また、日本人観光客が多いことから、JCB対応店が多いのもメリットです。
ハワイでの滞在に便利な「HOLOカード」は、クレジットカードによるチャージが可能です。
HOLOカードは日本のSuicaのような交通系ICカードで、事前チャージしておけばオアフ島内のバスにタッチ1つで乗車できます。
今後はハンディバンや鉄道にも拡充される予定のため、ますます旅行者の移動が快適になるでしょう。
ただし、HOLOカードのチャージに対応しているクレジットカードは、以下の4種類です。
HOLOカードにチャージできるクレジットカード
- Mastercard
- Maestro
- Visa
- DISCOVER
JCBやアメックスは現状利用できないため、決済用に別の国際ブランドのクレジットカードを発行しておくと便利です。
30ヶ国以上の海外旅行経験がある
ライター・長坂ヒロのハワイ情報
JCBは、ワイキキ・トロリー・ピンクラインに無料で乗車できたり、JCBプラザ ラウンジ・ホノルルを利用できたりと、ハワイでの特典が満載。特典用にJCB、決済用にVisaなどと、異なる国際ブランドを2枚持ちするのが最適です。
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カナダはほとんどの店舗がタッチ決済に対応
『キャッシュレス・ロードマップ2023』にて、第3位のキャッシュレス決済率を誇るのがカナダです。
カナダはアメリカ以上にキャッシュレス化が進んでおり、小規模店を除くほとんどのお店でクレジットカード決済が可能。さらにレストランなどでは、チップ代をカード決済することもできます。
こうしたキャッシュレス化の背景には、店舗がレジを新設する場合にタッチ決済対応端末の導入が義務付けられていることが挙げられます。
こうしたカナダ政府の政策に伴い、クレジットカード決済ではすっかりタッチ決済が主流となりました。
また、観光都市として人気のバンクーバーでは、タッチ決済で以下の交通機関を利用できます。
タッチ決済で利用できる交通機関
- 路線バス
- 電車(スカイトレイン)
- フェリー(シー・バス)
- ウエストコースト・エキスプレス
タッチ決済に対応しているのはVisa、Mastercard、American Expressの3種類。Apple PayやGoogle Payに登録すれば、タッチ決済非対応のカードでもスマホ決済で改札を通過できます。
従来の交通系ICカード「コンパスカード」を発行する必要もないため、旅行者の利便性がはるかに向上したといえるでしょう。
ヨーロッパのキャッシュレス事情
ヨーロッパのキャッシュレス事情は、国によってさまざまです。
イギリスのようにキャッシュレス化に積極的な国もあれば、ドイツのように日本よりキャッシュレス化が遅れている国も散見されます。
ヨーロッパへ旅行するときは、どの国に行くかによってクレジットカードの活用範囲は大きく異なります。
ヨーロッパのキャッシュレス事情
- イギリスは支払いがキャッシュレスのみの交通機関も
- ドイツはキャッシュレス化に消極的
30ヶ国以上の海外旅行経験がある
ライター・長坂ヒロのヨーロッパ情報
ヨーロッパへ旅行するなら、国際ブランドはMastercardがおすすめ。小規模のお店だと、クレジットカードはMastercardのみというケースもよくあります。VisaとMastercardの2枚持ちなら、ほぼ困ることはありません。
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イギリスは支払いがキャッシュレスのみの交通機関も
イギリスは、ヨーロッパの中でも特にキャッシュレス化に力を入れている国の1つです。
キャッシュレス化導入のきっかけとなったのが、2012年のロンドン五輪。会場内ではVisaのタッチ決済が採用され、その後急速に街中にもキャッシュレス化が浸透しました。
現在は、ロンドン市内の地下鉄やバスもクレジットカードのタッチ決済で乗車でき、かつての交通系ICカード「Oyster Card」はもはや必要ありません。
もちろん、日本国内で発行したクレジットカードや、Apple PayやGoogle Payによるスマホのタッチ決済も利用可能です。
なお、ロンドンのバスは2014年に完全キャッシュレス化に移行しており、ドライバーに現金で運賃を支払うことはできません。
そのため、旅行者にとってタッチ決済機能のついたクレジットカードは必須といえます。
ロンドンの交通機関でタッチ決済可能な国際ブランド
- Visa
- Mastercard
- American Express
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ドイツはキャッシュレス化に消極的
経済大国として知られるドイツは、意外にも「キャッシュレス後進国」。
『キャッシュレス・ロードマップ2023』でのキャッシュレス率の数値は22.2%に留まり、日本の32.5%よりも遅れをとっている状況です。
とはいえ、クレジットカードが使えないということはありません。
スーパーや商店ではクレジットカード決済端末を設置していることはほとんどで、日本で発行したクレジットカードでも問題なく利用できます。
ただし、以下の3点には注意が必要です。
ドイツでクレジットカードを利用するときの注意点
- 国際ブランドはMastercardのみのことがある
- 5ユーロ以下など少額決済には利用できないこともある
- タッチ決済に対応していない端末も多い
ドイツ国民は日本人以上に現金思考が強く、
これには世界大戦におけるインフレーションが大きく関係しているといわれており、「お金を自分の目に見える形でコントロールすること」が好まれるようです。
とはいえ、若い世代ではモバイルバンキングの「N26」なども広く普及しており、今後は徐々にキャッシュレス化への舵がとられるかもしれません。
オーストラリアのキャッシュレス事情
オーストラリアは、世界的でもトップクラスの「タッチ決済大国」。
オーストラリア準備銀行(Reserve Bank of Australia)が発表した調査によると、2022年の個人によるクレジットカード決済のうち、なんと95%はタッチ決済によるものでした。
※ 出典:Reserve Bank of Australia「Consumer Payment Behaviour in Australia」
オーストラリアにおけるタッチ決済の先駆けとなったのが、オーストラリアの2大大手スーパーに挙げられる「Coles」と「Woolworth」。
2011年に両社はタッチ決済を導入し、100ドル未満なら暗証番号の入力も不要とされました。こうしたスムーズな決済方法に伴い、オーストラリア国民の間でタッチ決済が急速に親しまれるようになったといえます。
また、オーストラリアが誇る観光都市のシドニーでは、2017年より公共交通機関(電車、バス、フェリーなど)でのクレジットカード決済が導入されました。
利用方法は、乗車と下車時にタップ(Tap On、Tap Off)するだけとシンプル。JCBコンタクトレスは非対応ですが、VisaやMastercard、American Expressなら日本国内で発行したクレジットカードも利用できます。
近年はブリスベンなど他の都市でも公共交通機関でのタッチ決済が導入されており、オーストラリアの「タッチ決済大国」ぶりにはますます拍車がかかると考えられます。
30ヶ国以上の海外旅行経験がある
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オーストラリア長期滞在中にColesやWoolworthを何度も利用しましたが、現金で支払っている人はほとんど見ませんでした。キャッシュレス専用のセルフレジも多いため、もはや現金のほうが不便かもしれません。
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さいごに...
この記事のまとめ
海外旅行でのタッチ決済は、利用する決済方法に応じて以下のとおり対応可否が異なります。
決済方法 | 例 | 対応可否 | 備考 |
---|---|---|---|
クレジットカード | Visaタッチ決済、Mastercardタッチ決済、JCBのタッチ決済 | 〇 | VisaやMastercardなら世界中で幅広く使える。JCBは取扱店が少ないため、JCBプラザなどの特典向けに活用するのがおすすめ。 |
電子マネー | Suica、PASMO、楽天Edy、iD、QUICPay | × | 通信方式が異なるため、海外では利用できない |
QRコード決済 | PayPay、楽天ペイ、LINE Pay、au PAY | ×(一部例外あり) | LINE Pay(台湾、タイ)のように、一部海外で使えるケースも。アプリ間の業務提携により、将来的に使えるようになる可能性は高い |
現状として、海外で利用できるタッチ決済は、基本的にクレジットカードのみです。
クレジットカードをApple PayやGoogle Payに登録しておけば、スマホによるタッチ決済も可能です。
タッチ決済を利用すれば、カード番号を盗み見されたり、カードを店の奥に持っていかれたりといったリスクがなく、不正利用の多い海外でも安心感につながります。
タッチ決済のメリット
- 不正利用に遭うリスクが低くなる
- 会計がスムーズ
- 慣れない外貨を数える必要がない
この記事で紹介した各国のキャッシュレス事情を参考に、渡航先でクレジットカードのタッチ決済を活用してみてくださいね。
監修者
ファイナンシャル・プランナー(CFP認定者)
飯田道子
いいだみちこ
金融機関勤務を経て1996年にFP資格を取得。各種相談業務やセミナー講師、執筆活動などをおこなっている。どの金融機関にも属さない独立系FP。ファイナンシャル・プランナー(CFP認定者)。1級ファイナンシャル・プランニング技能士。クレジットカード専門サイトで数多く記事監修を担当
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