ファイナンシャル・プランナー(CFP認定者)
飯田道子監修
中国は世界有数のキャッシュレス先進国。キャッシュレス決済は支払方法の8割を超えており、モバイル決済などの方法が普及しています。
しかし、キャッシュレス決済が普及していると言っても、どの国際ブランドのクレジットカードでも使えるというわけではありません。
中国でVISAやJCBは使えない?
- 香港や上海、北京では使用できる店もあるが、地方や内陸部では使えないことも
- JCB、アメックス、ダイナースは、都市部でも使えない場合が多い
⇒中国で利用できるクレジットカードの主流は銀聯(ぎんれん)カード
日本人も多く所有している国際ブランドのVISA、Mastercardなどのクレジットカードは中国では使えないケースがあります。
中国で使えるクレジットカードは中国の金融企業「中国銀聯」が発行する「銀聯カード」が主流です。
Union Pay(銀聯)カード発行&海外旅行保険への加入もできる! | |
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三菱UFJカード |
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※ 2年目以降は前年度のショッピング利用が1回以上で無料。
また、銀聯カードにくわえ、特典が充実したカードをもう1枚持っておけば、より安全・快適に中国を旅をすることができます。
特に、銀聯カードにはない海外旅行保険や現地で日本語のサポートが受けられるサービス、現地通貨を引き出すキャッシング機能がついているカードはサブカードに最適です。
券面にカード情報のない完全ナンバーレスで安心 | ||
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三井住友カード(NL) |
年会費:無料 | 海外キャッシング:〇 |
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現地デスクでWi-Fiが無料レンタルできる | ||
JCBカード W |
年会費:無料 | 海外キャッシング:〇 |
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海外旅行保険に入るのを忘れていて焦っている人はエポス! | ||
エポスカード |
年会費:無料 | 海外キャッシング:〇 |
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この記事はこんな内容です
中国旅行ではクレジットカードを持っていた方が便利でお得
- 中国では「銀聯カード」が主流で、国内のほぼすべての店で利用が可能
- 国際ブランドのVISA、Mastercardを1枚持っていると、海外キャッシングでATMから現金を引き出せて便利
- クレジットカードに付いている海外旅行保険などの利用で安全な旅を保証
目次
日本とは大きく異なる中国のクレジットカード事情
中国は世界的にも韓国に次いで2番目にキャッシュレス決済が生活に浸透している国です。
中国では現金での支払いによる偽札問題などが深刻化して、ほとんどの店で偽札かどうかを確認する機械が設置されていた程でした。
また、中国の紙幣は最高額紙幣が100元(約2019円※)で、高額の買い物をする際に現金で支払うことはとてもわずらわしい作業となっていました。
※ 2022年7月25日現在レート
キャッシュレス決済が登場すると、消費者の利便性が上がり、店側の負担が軽くなったことで中国国内であっという間に広がりました。
2022年現在では、中国国内のレストランや屋台のほとんどでキャッシュレス決済が可能です。
最近では現金での支払いができず、キャッシュレス決済のみの店もあるほどです。
中国ツウ編集者が教える
なるほどポイント!
電子マネーの普及により偽札問題は落ち着いてきたものの、100元などの高額紙幣にはまだまだ偽札が紛れている可能性が高いです。中国国内で両替した場合、偽札が紛れている可能性もあるので、両替をしたらその場で紙幣の枚数と本物かどうかを確認しましょう。また、このことからも支払いはできるだけキャッシュレスで済ませた方が安全です。
日本では主流のVISA、Mastercardは中国では使えない?
中国では気をつけないといけない独自の決済事情があります。
一口に「キャッシュレス決済」といっても、おもにクレジットカード、電子マネー、QRコードなどがあり、特にクレジットカードに関する事情は日本とは大きく異なっています。
中国で使用されているクレジットカードは、「銀聯(ぎんれん)」カードが主流です。日本では「三井住友銀聯カード」か「UnionPay(銀聯)カード」の2種類が発行できます。
ただし、UnionPay(銀聯)カードはMUFGカードの所有者しか発行することができません。
日本人も多く所有し、海外旅行でも使用されている国際ブランドのVISA、Mastercardなどのクレジットカードは中国では使えないケースがあります。
外国人観光客やビジネスパーソンが多く訪れる、香港や上海、北京では、VISA、Mastercardのクレジットカードが使用できる店もありますが、都市部を離れた地方や内陸部では使用できないことも多くあります。
また、JCB、アメックス、ダイナースは、都市部の百貨店やホテルでも使えない場合が多くあるので、中国旅行の際には注意が必要です。
中国ツウ編集者が教える
なるほどポイント!
海外旅行において、さまざまな国で利用できる国際ブランドのVISA、Mastercardも中国では利用できないことが多いので注意を。クレジットカードに限らず、中国ではインターネットやSNSなど独自の文化や規制があり、日本や他国とは別の事情があることが多いので、事前のチェックが必要です。
中国ではQRコード決済が主流? 中国で使えるおもなQRコード決済
中国ではクレジットカードよりもQRコード決済によるキャッシュレス化が進んでいます。
中国のQRコード決済は、おもに次の2つ。
- Alipay(アリペイ)
- WeChatPay(ウィーチャットペイ)
どちらも以前は中国国内に銀行口座を持たないとQRコード決済機能が利用できませんでしたが、Alipayが2019年11月に国際ブランドのクレジットカードからのチャージを導入すると、WeChatPayも同様の対応を発表しました。
しかし、WeChatPayでは、国際ブランドのクレジットカードがうまく登録できないこともあるため、中国に旅行する際はAlipayがおすすめです。
Alipayは、中国最大級のオンラインモール「淘宝網(タオバオワン)」の他、屋台やチェーン店など中国全土の店で利用が可能です。
Alipay残高をチャージしておけば、商品やサービスを購入する際にQRコードをスマートフォンでスキャンするだけで簡単に決済することができます。
Alipay利用方法
- Alipayアプリをダウンロード
- 必要事項を登録(※携帯電話番号を入力する必要があります)
- 登録が完了したら、トップ画面「Tour Pass」でクレジットカードを登録(※クレジットカードを登録する際にパスポートが必要)
- クレジットカードの登録が完了したら、必要な分をチャージすればOK
- 事前にパスワードを設定し、支払いができるようにしておく
- 店頭でQRコード読み取る、もしくは提示して決済する(※実際に利用する時にはWi-Fiなどの通信環境が必要となります)
注意したいのが、Alipayは5%のチャージ手数料のほか、カード会社の海外事務手数料などを含めた手数料がかかるということ。
事前にカード会社の事務手数料などを確認しておきましょう。
中国旅行でもクレジットカードはあった方が便利で安心!
VISAやMasterなどの国際ブランドカードでも使えないことが多い中国ですが、クレジットカードが必要な場面もあります。
例えば、ホテルのデポジット(預かり金)を預ける際に、現金もしくはクレジットカードを求められることがあります。
また、海外旅行では万が一に備えて旅行保険にも入ると安心ですが、クレジットカードには旅行保険が付いていることが多いです。
カードにもよりますが、クレジットカードに付いている保険は内容も充実しているので、1枚、ないしは補償金額の合算ができる2枚持ちがおすすめです。
他にも、現金が必要な際の海外キャッシングや空港でのラウンジ利用など、クレジットカードがあれば、海外旅行の利便性や充実度も変わってきます。
中国旅行におすすめのクレジットカード6選!
今回、中国の独自のクレジットカード事情も考慮し、中国旅行に最適なクレジットカードを厳選しました。目的にあったクレジットカードを使ってお得に安全に旅行を楽しみましょう。
中国旅行におすすめのクレカ5選
それぞれのカードについて詳しく紹介していきます。
セキュリティが安心な三井住友カード(NL)
中国旅行で使える特典&海外キャッシングの有無
- 現地に設置されている「VJデスク」を利用できる
- 最高2000万円の海外旅行傷害保険(利用付帯)
- 海外キャッシングOK
三井住友カード(NL)は三井住友カードは発行する完全ナンバーレスのクレジトカードです。
年会費が永年無料、かつ、券面にカード番号やセキュリティコードが印字されていない完全ナンバーレスのカードなので、セキュリティ面でも安心の1枚です。
海外旅行傷害保険は、事前に旅費などをクレジット決済することで適用される利用付帯ですが、傷害死亡・後遺障害で最大2000万円と充実の補償が受けられます。
香港・上海・北京にVJデスクが設置されており、現地の観光情報やレストラン・チケット予約などのサポートを日本語でしてくれます。慣れない場所でもバックアップしてくれるので助かりますね。
三井住友カード(NL)
基本スペック
ポイント還元率(通常時) | 0.5% |
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年会費 | 永年無料 |
発行スピード | 最短10秒/即発24時間 ※1 |
国際ブランド | |
電子マネー | ※2 |
海外旅行保険 | 利用付帯 |
国内旅行保険 | なし |
家族カード | ○ |
ETC | ○ |
※1:即時発行ができない場合があります
※2:電子マネーは国際ブランドによって使用できないものがあります
お得なキャンペーン
- 2024年9月2日からの新規入会キャンペーン新規入会&条件達成で
3000円分
プレゼント・新規入会&スマホのタッチ決済1回以上利用で3000円分のVポイントPayギフトをプレゼント(学生は4000円分のVポイントPayギフトをプレゼント)
三井住友カードのVポイントについて詳しく知りたい人はこちらをチェック!
三井住友カード「Vポイント」の還元率や貯め方・使い方を徹底紹介!Tポイントとの統合で何が変わる?
銀聯カードを発行できる三菱UFJカード
中国旅行で使える特典&海外キャッシングの有無
- 新規発行手数料1100円でUnion Pay(銀聯)カードを発行できる
- 海外旅行傷害保険が最高2000万円
- 海外キャッシングOK
三菱UFJカードは三菱UFJニコスが発行する年会費無料のクレジットカードです。
海外旅行傷害保険は旅行への渡航費用をカードで支払うことで適用される利用付帯で、最高2000万円まで補償されます。
さらに中国でのクレジットカード決済の主流である「銀聯カード」を追加発行できます。追加発行した銀聯カードを利用すれば中国利用時の獲得ポイントがなんと2倍!
海外アシスタンスサービス「ハローデスク」が中国国内にあるため、現地の観光情報やホテル、レストランの予約など、日本語で対応してくれるので大変便利です。
三菱UFJカード
基本スペック
ポイント還元率(通常時) | 0.5% ※1 |
---|---|
年会費 | 無料 |
発行スピード | - |
国際ブランド | |
電子マネー | ※2 |
海外旅行保険 | 利用付帯 |
国内旅行保険 | なし |
家族カード | ○ |
ETC | ○ |
※1:セブン‐イレブン、ローソンでタッチ決済した場合は5.5%。グローバルポイントの金額相当額表記は、1ポイントあたり5円相当の商品に交換した場合。交換商品により、換算額は異なる。
※2:電子マネーは国際ブランドによって使用できないものがあります
お得なキャンペーン
- 新規入会キャンペーン新規入会&利用で
最大1万円相当
プレゼント・「MUFGカードアプリ」ヘログインかつ、入会日から2ヶ月後末日までの利用金額に応じてグローバルポイントをプレゼント - 期間限定キャンペーン(2024年7月31日まで)対象店舗で
最大19.0%のポイント還元
※支払い口座を三菱UFJ銀行に指定や利用金額などの各種条件の達成によって還元率は異なる
日本語サポートがうれしいJCB カード W
中国旅行で使える特典&海外キャッシングの有無
- 日本語でサポートが受けられるJCBプラザ ラウンジとJCBプラザが利用できる
- 海外キャッシングOK
39歳までの入会で、年会費が永年無料になるJCB カード W。
使える店は多くありませんが、持っていると上海・北京をはじめとした中国各地にあるJCBプラザが利用できます。
日本語スタッフが常駐しているので、サポートを受けるために持っておくのもありです。
また、このJCB カード Wは一般カードの2倍でOki Dokiポイントが貯まります。貯まったポイントは、JALかANAのマイルに1ポイントあたり3マイルで交換が可能なので、マイルを貯めている人にもおすすめのカードです。
JCB カード W
基本スペック
ポイント還元率(通常時) | 1.0% |
---|---|
年会費 | 無料 ※1 |
発行スピード | 最短5分発行 ※2 |
国際ブランド | |
電子マネー | ※3 |
海外旅行保険 | 利用付帯 |
国内旅行保険 | なし |
家族カード | ○ |
ETC | ○ |
※1:39歳まで申し込み可能
※2:9:00AM~8:00PMで申し込み(受付時間を過ぎた場合は翌日扱い)。顔写真付き本人確認書類による本人確認(運転免許証/マイナンバーカード/在留カード)。モバ即での入会後、カード到着前の利用方法についてはJCBのHPにて確認
※3:電子マネーは国際ブランドによって使用できないものがあります
お得なキャンペーン
- 新規入会キャンペーン(2024年9月30日まで)
・MyJCBログイン&Amazon.co.jp利用で最大1万2000円のキャッシュバック(Amazon.co.jpで利用した金額の20%をキャッシュバック) - 新規入会キャンペーン(2024年9月30日まで)
・MyJCBログイン&Apple Pay/Google Payの利用で最大3000円のキャッシュバック(利用金額の20%をキャッシュバック) - 家族カード入会&家族カードでのMyJCBログインで最大4000円のキャッシュバック(家族1名の申し込みにつき2000円のキャッシュバック)(2024年9月30日まで)
- お友逹紹介キャンペーン!紹介者・被紹介者に1500円キャッシュバック(2024年9月30日まで)
- (18歳〜24歳限定)新規入会&MyJCBアプリログインでもれなくAmazonギフトカード(Eメールタイプ)1000円分プレゼント(2024年4月30日まで)
年会費無料で海外旅行保険が充実しているエポスカード
中国旅行で使える特典&海外キャッシングの有無
- 疫病治療補償が270万円
- 日本語でサポートしてくれる緊急医療アシスタントサービスがある
- 海外キャッシングOK
エポスカードは、丸井グループが発行するクレジットカードです。
年会費が無料ながら、海外旅行保険が高額補償で、最高270万円の疾病治療が受けられるほか、携行品損害などもカバーしており、補償が充実しています。
付帯する保険は事前に旅行代金をエポスカードで支払うことで適用される利用付帯。ただし、出国前のバスや電車、タクシーなどの公共交通機関の交通費を支払えば補償の対象になるので、適用条件は簡単に満たすことができます。
適用される条件
- 日本出国前に旅行会社が発売する海外旅行ツアー(募集型企画旅行)の旅行代金を対象カードで支払った場合
- 日本出国前に公共交通機関(公共交通乗用具)の乗車券を予約し、対象カードで支払った場合
- 日本出国前に公共交通機関(公共交通乗用具)の乗車代金を対象カードで支払った場合(※1)
- 日本出国後に公共交通機関の乗車代金を対象カードで支払った場合(※1)
※1 保険対象事由が発生する前にカード決済していること。
入会申し込み後、即日カードが発行できるのもうれしい特徴の1つです。
WEBで申し込み「店頭受取」を選択するか、マルイ各店などのカードセンターで申し込めば、当日中にカードを受け取ることもできます。
エポスカード
基本スペック
ポイント還元率(通常時) | 0.5% |
---|---|
年会費 | 無料 |
発行スピード | 最短当日〜約1週間 ※1 |
国際ブランド | |
電子マネー | ※2 |
海外旅行保険 | 利用付帯 |
国内旅行保険 | - |
家族カード | × |
ETC | ○ |
※1:最短当日は店頭受取の場合
※2:電子マネーは国際ブランドによって使用できないものがあります
お得なキャンペーン
- WEBからの新規入会で2000円相当プレゼント
空港などでの特典が豊富なマリオットボンヴォイ・アメックスプレミアム
中国旅行で使える特典&海外キャッシングの有無
- マリオット系列のホテルでVIP待遇の優待が受けられる
- ポイントを高レートでANAやJALなど40社以上のマイルへ交換できる
- 空港ラウンジや手荷物宅配サービスが利用可能
- 海外キャッシングNG
マリオットボンヴォイ・アメックスプレミアム(Marriott Bonvoyアメリカン・エキスプレス・プレミアム・カード)は、旅行系の特典が豊富で人気だったSPGアメックスの後継カードです。
年会費は4万9500円と高めですが、カードにはさまざまな豪華特典が付いています。特に合計150万円以上利用すると獲得できる無料宿泊特典が魅力です。
海外旅行傷害保険は利用付帯で傷害死亡・後遺症保険金最高1億円を補償してくれます。
さらにマリオットボンヴォイ・ゴールドエリートの資格が自動付与されるほか、優待サービスが受けられるマリオット系列のホテルが中国には約480件あります。
Marriott Bonvoyアメリカン・エキスプレス・プレミアム・カード
基本スペック
ポイント還元率(通常時) | 1.0% ※1 |
---|---|
年会費 | 49,500円 |
発行スピード | 通常2週間程度 |
国際ブランド | |
電子マネー | ※2 |
海外旅行保険 | 利用付帯 |
国内旅行保険 | 利用付帯 |
家族カード | ○ |
ETC | ○ |
※1:3ポイント=1マイルの交換レート。ポイント還元率は1マイル=1円相当とした場合で算出
※2:電子マネーは国際ブランドによって使用できないものがあります
お得なキャンペーン
- 新規入会キャンペーン入会後3ヶ月以内のカード利用で
最大3万9000ポイント
プレゼント
・入会後3ヶ月以内に30万円利用で3万ボーナスポイント
・30万円分の通常ポイント9000ポイント
2000万店以上の店舗で利用可能!便利な三井住友銀聯カード
国際ブランドのVISAやMastercardが利用できないケースの多い中国では、必携のクレジットカードである銀聯カード。中国の大都市から地方都市まで、2000万店以上の数の銀聯加盟店で利用できます。
日本では、三井住友カードが発行する三井住友銀聯カードが作れます。券面デザインを「大陸」と「パンダ」の2つから選ぶことができ、利用金額200円で1ポイントのVポイントが貯まります。
三井住友銀行の銀行口座やクレジットカードを持っていない人でも発行ができ、発行手数料や年会費が無料のため、気軽に発行することができます。また、中国国内の銀聯コールセンターでは、日本語による照会受付サービスも行っています。
中国国内の2000万店以上で利用することができ、中国旅行で持っていると安心の1枚です。ただし、海外キャッシングは利用できないので注意が必要です。
中国旅行で使える特典&海外キャッシングの有無
- 中国の大都市から地方都市まで、2000万店以上の数の銀聯加盟店で利用
- (中国国内)銀聯コールセンターでの日本語による照会受付サービス
- 海外キャッシングNG
三井住友銀聯カード
基本スペック
ポイント還元率(通常時) | 0.5% |
---|---|
年会費 | 無料 |
発行スピード | 最短3営業日 |
国際ブランド | - |
電子マネー | - |
海外旅行保険 | - |
国内旅行保険 | - |
家族カード | ○ |
ETC | × |
中国で現地通貨が必要な場合、どの方法で両替するのが一番お得?
中国では銀聯カードやQRコード決済がほとんどの店で利用できますが、現金が必要になる場面もあります。
日本円から中国通貨「人民元」に両替するおすすめの方法はおもに2つです。
- 銀行やホテルのフロントで両替する
- クレジットカードの海外キャッシングでATMから現金を引き出す
海外旅行の場合、現地通貨は現地で両替する方がお得なことが多いです。
ただし、現地でも空港は手数料がとても高いので、銀行やホテルのフロントで両替するのがおすすめ。
中国の都市部では、銀行(中国銀行や中国工商銀行など)もコンビニ並みに存在し、利便性や安全性を考えても銀行で両替すると安心です。
ATMではVISA、Mastercardでの海外キャッシングが利用可能
中国ではクレジットカード決済は銀聯カードしか使用できないケースが多いですが、外国人観光客が多い空港やホテル、街中に設置されているATMでは、国際ブランドのVISA、Mastercardのクレジットカードでも海外キャッシングによる現金引き出しが可能です。
現金が必要になった場合、旅行の貴重な滞在時間内にわざわざ銀行やホテルに行き両替をする時間を考えると、より利便性が高い方法を選択する方が時間を有効活用できます。
その場合、比較的どこにでもあるATMから、海外キャッシングを利用して現地通貨を引き出すのが、時間も手間も節約になります。
中国ツウ編集者が教える
なるほどポイント!
多くの海外旅行先では、街中の両替所が安く両替できる場所として紹介されますが、中国ではトラブル防止などの観点から、銀行やホテルでの両替がおすすめです。また、街中の両替所では手数料を多く取られる(特に空港の手数料は高いので注意)ため、海外キャッシングでの現地通貨引き出しを選ぶ人もいます。
クレジットカードで海外キャッシングを利用する際の注意点
海外キャッシングは、対応したクレジットカードのマークがあるATMで現地通貨の人民元を引き出すことができます。
また、キャッシングによるレートは国際ブランドごと、手数料はカード会社ごとに違います。それを踏まえて、以下の注意点を確認しましょう。
海外キャッシングを利用する際の注意点
- あらかじめ「海外キャッシュサービス」の設定、利用枠の確認を
- 海外キャッシング分は「繰り上げ返済」ですみやかに返済を
あらかじめ「海外キャッシュサービス」の設定、利用枠の確認を
海外キャッシングを利用するには、事前に「海外キャッシュサービス設定・増枠申込」が必要になります。
カードの種類によっては利用できない場合もあるのでご注意ください。申し込みや利用枠の確認などは、各クレジットカード会社に必ず確認しましょう。
海外キャッシング分は「繰り上げ返済」ですみやかに返済を
キャッシング(お金を借りる)を利用すると利息が発生します。利息は1日単位で増えていくため、返済日までの日数が長くなるほど利息は高くなります。
通常キャッシングを利用した際、クレジットカードと同様に翌月払いになります。利息はキャッシングの翌日から支払日までの間発生し、支払日によって利息は変わるため、支払いが早ければ早いほど利息が少なくて済みます。利息を減らすには、本来の支払日よりも早く返済する「繰り上げ返済」があります。
繰り上げ返済の手順
- 利用しているクレジットカード会社に電話(WEB対応の会社もある)
- その日までの利息を計算した支払い金額と振込口座を教えてもらう
- 指定の口座に振り込めば完了
クレジットカード会社により、WEB決済と口座振込があるので事前に確認しましょう。
「繰り上げ返済」をするのとしないのとでは、どのくらい返済額に差ができるのかシュミレーションしてみましょう。
繰り上げ返済をした方がとても利息が少なくて済むことがわかります。海外キャッシングを利用した場合は、可能な限り早く返済をしましょう。
海外キャッシングを利用したい人は、手数料が低いセディナカードがおすすめです。多くのクレジットカードで海外キャッシングが利用できますが、セディナカードは現地通貨を引き出す際の手数料が安く、WEBで「繰り上げ返済」をすることも可能です。
中国でクレジットカードを使う際の4つの注意点
ここからは中国でクレジットカードを使う場合に注意したいことが4つあります。
中国でクレジットカードを使う際の注意点
- 「現地通貨建て」で支払うこと
- 金額を確認してからサインまたは暗証番号を入力する
- 明細書は必ず日本に持ち帰ること
- クレジットカード会社の緊急連絡先をメモしておく
それぞれ詳しく見ていきましょう。
「現地通貨建て」で支払う
クレジットカードで決済すると、中国の現地通貨人民元で決済処理がされます。
店によっては、人民元で支払う、日本円で支払うか、選べるところもあります。
これを「現地通貨建て」、「日本円建て」と言います。
日本円建ては「日本円での支払い金額」がその場でわかるというメリットもありますが、一方でレートが高いというデメリットもあります。
店によって、クレジットカードでの支払いを強要してくる場合や「現地通貨建て」でなく「日本円建て」での決済を強要してくる場合は注意が必要です。気をつけましょう。
金額を確認してからサインまたは暗証番号を入力する
飲食店やショップでクレジットカード決済をするときは、必ず内容と金額が合っているか確認をしてからサイン、または暗証番号を入れましょう。
サインや暗証番号の入力は、金額を了承したという意味が含まれます。トラブルを予防するためにも、金額はもちろん、購入した商品やオーダーしたメニューなどは必ず確認しましょう。
明細書は必ず日本に持ち帰る
クレジットカードによる支払いをしたら、必ずレシートや明細書を受け取りましょう。
レシートや明細書は日本に持ち帰り、クレジットカードの請求が来るまで大切に保管してください。不正な引き落としや間違った請求があった場合の証明にもなります。
クレジットカード会社の緊急連絡先をメモしておく
旅行中に万が一の紛失や盗難にあってしまう可能性にも備えて、必ずクレジットカード会社の緊急連絡先をメモしておきましょう。
スマホに登録するだけでなく、メモを財布に入れておくなど、2箇所以上の場所で保管しておくと安心です。
中国の移動で便利な電子マネー「交通联合(China T-Union)」を活用しよう
中国では、QRコード決済(「Alipay(アリペイ)」「WeChatPay(ウィーチャットペイ)」)がおもな決済手段です。
また、電子マネー決済として交通系ICカードも旅行を便利にするツールの1つです。
中国では経済成長で地下鉄が増えるとともに、交通系ICカードが乱立し都市によって使えるカードが異なる状況でした。
そこで、中国では交通系ICカードを統一する動きが始まり、「交通联合(China T-Union)」という統一規格が生まれ、2019年12月には252都市で利用が可能となりました。
対象の都市ではバスや地下鉄に乗る際に、対応端末に交通系ICカードをタッチするだけで料金を支払い乗車することができます。
中国政府は、2020年を目処に全ての都市で同じ交通系ICカードでできるようにすると公表しています。
交通联合カードはどこで手に入る?
対応している交通系ICカードには、統一規格である「交通联合(China T-Union)」のロゴが入っており、見ればすぐわかる形となっています。
中国では都市ごとに交通系ICカードが乱立していますが、交通联合の対象となることで、カードも順次ロゴ付きの新しいものに変わっていく予定です。
交通联合カードは現在普及中のため、情報の入れ替わりが激しくなっています。旅行の前に最新情報をチェックしておきましょう。
さいごに...
この記事のまとめ
ここでは中国のクレジットカード事情について説明しました。
日本や他国とも異なり、国際ブランドのVISA、Mastercardが利用できないケースも多く、中国で利用できるクレジットカードは銀聯カードが主流となります。
QRコード決済が進む中国ですが、まだまだ現金が必要な場面もあります。
最後に、クレジットカードを持つメリットと、お得な選び方をまとめましょう。
クレジットカードを持つメリット
- 旅行保険などの付帯サービスがお得に受けられる
- 海外キャッシングを利用すれば、いつでも必要な分だけ現地通過を引き下ろせる
- 盗難・紛失した場合も、クレジットカード会社に連絡すれば被害は最小限
クレジットカードを選ぶポイント
- ショッピング利用では銀聯カードが必携!
- 海外キャッシングや旅行保険など旅行をもっと安全に充実させるためには、国際ブランドのVISA、Mastercardも合わせて持つと安心!
旅行中の支払いや現地通貨の引き出しにおいて、クレジットカードは持っていると、便利かつ安心です。
目的にあったクレジットカードを選んで、中国旅行をより快適に、お得に楽しみましょう。
監修者
ファイナンシャル・プランナー(CFP認定者)
飯田道子
いいだみちこ
金融機関勤務を経て1996年にFP資格を取得。各種相談業務やセミナー講師、執筆活動などをおこなっている。どの金融機関にも属さない独立系FP。ファイナンシャル・プランナー(CFP認定者)。1級ファイナンシャル・プランニング技能士。クレジットカード専門サイトで数多く記事監修を担当