ファイナンシャル・プランナー(CFP認定者)
飯田道子監修
アジアでも有数の国際金融都市である香港は、キャッシュレス先進国。
日本人が香港を旅行するときも、クレジットカードはマストアイテムといえます。
香港旅行にクレジットカードは必須!
- レンタカーやホテル利用のデポジットで提示する必要がある
- 海外旅行保険が付帯している
- 付帯特典でお得に旅行ができ、日本語サポートもしてくれる
- 海外キャッシングを利用できる
- 多額の現金を持ち歩く必要がない
日本発祥の国際ブランドであるJCBは、香港では使えないケースが少なくありません。
そのため、決済用のメインカードとしてVisaまたはMastercard、特典用のサブカードとしてJCBを持っていくのがおすすめです。
香港旅行をメインに考えるなら、「銀聯カード」を発行できるかを基準にクレジットカードを選ぶのも選択肢のひとつ。
三菱UFJカードなら、手数料1100円を払うことで銀聯カードを追加発行できます。
この記事で、香港におけるクレジットカード事情を確認し、香港旅行のお得&安心につながるクレジットカードをみつけましょう。
Union Pay(銀聯)カードが発行できる! |
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三菱UFJカード |
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公式サイトで詳細を見る▶ |
年会費無料で最高2000万円の海外旅行傷害保険(利用付帯) |
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三井住友カード(NL) |
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公式サイトで詳細を見る▶ |
最高3000万円と高額な海外旅行保険が付帯 |
エポスカード |
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公式サイトで詳細を見る▶ |
香港旅行でもいつでもポイント2倍 |
JCBカードW |
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公式サイトで詳細を見る▶ |
香港での利用額の3.0%をキャッシュバック |
学生専用ライフカード |
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公式サイトで詳細を見る▶ |
この記事はこんな内容です
香港はキャッシュレス払いが主流!
- 香港ドルを手に入れるには海外キャッシングがお得
- 交通系ICカード「オクトパスカード」の普及率は98%
- 香港はチップの文化が残っているため、現金も必要
- お店によってはクレジットカードが使えないことも
目次
ライター体験談:香港でクレジットカードが使えなかったシーン
実際に香港に旅行歴のあるライターの体験をふまえ、香港におけるクレジットカード事情を解説します。
30ヶ国以上の海外旅行経験がある
ライター・長坂ヒロの香港情報
香港には、旅行で1週間ほど滞在しました。実際にクレジットカードが使えなかったシーンをいくつか紹介していきます。
持っていったクレジットカード:3枚
エポスカード(Visa)、楽天カード(Mastercard)、ANA JCB カード ZERO(JCB)
使えなかったカード:ANAカード(JCB)
JCBは使える店がかなり限られました。日本人観光客の多い店やレストランではJCBのマークを目にしましたが、一般的なショップや個人経営店ではJCBを取り扱っていないケースがほとんどです。
香港でクレカが使えなかったシーン
- 小さな規模の雑貨店で、クレジットカードの利用可能額が決まっていた
- 電子マネーのみの支払いのお店があった
クレジットカードの利用可能額が決まっていた
個人経営レベルの店だと、「クレジットカードは200香港ドル以上」のようにクレジットカードの利用可能額が決まっていることがあります。
クレジットカードが広く流通している香港とはいえ、こうした店だと少額決済にクレジットカードを使うことはできません。
クレジットカードの利用条件は、レジ周辺やお店の入り口などに明記されているため、不安なときは事前に確認しておくと安心です。
30ヶ国以上の海外旅行経験がある
ライター・長坂ヒロの香港情報
個人経営のお店に入ったとき、手元に現金をあまり持っていなかったため、クレジットカードが使えないと言われて慌ててしまったのを覚えています。なんとか現金で会計できましたが、その後すぐにATMでお金をおろすことに。クレジットカードの利用可否が不明な場合は、事前に店員にクレジットカードを使えるか聞いておくのが確実ですね。
電子マネーのみの支払いの店があった
キャッシュレス化が進んだ香港では、日本よりもはるかに電子マネーが流通しています。
店によっては「支払いはQR決済のみ」といったケースもあり、クレジットカードが使えないこともあります。
こうした電子マネーは香港の銀行口座などと紐づける必要があるため、旅行者が使いこなすのは現実的ではありません。
香港で普及している交通系ICカードの「オクトパスカード」を発行しておけば、こうした店舗でも買いものできる可能性が高いといえます。
30ヶ国以上の海外旅行経験がある
ライター・長坂ヒロの香港情報
電子マネーしか使えないお店は、見るからにおしゃれな雑貨店や、短期間しか出店しない露店などに多い印象です。どうしてもそのお店の商品を購入したいときは、オクトパスカードの発行を検討してもよいかもしれません。
オクトパスカードについては記事後半で詳しく解説しています。
オクトパスカードについて今すぐ知りたい人はこちらをチェック⇒【香港では交通系ICカード「オクトパス(八達通)カード」の普及率が98%!】
一般的にクレカが使える場所・使えない場所
ほかにも、香港でクレジットカードを使える場所、使えない場所をまとめると、以下のとおりです。
使える場所 | 使えない場所 |
---|---|
|
|
香港はキャッシュレス化が進んでいるとはいえ、個人経営の店や屋台などでは、クレジットカードが使えないケースがほとんどです。
たとえクレジットカードを取り扱っていても、セキュリティ面でのリスクを考えると使わないほうが賢明かもしれません。
クレジットカードを使えるお店では、「クレジットカードは店員に渡さない」、「店の奥に持っていかせない」の2点を徹底するようにしましょう。
特に店の奥にクレジットカードを持っていかれると、クレジットカードの情報を盗み取られるリスクが高くなります。
近年は、日本と同様にタッチ決済を導入している店も増えており、店員にクレジットカードを受け渡しすることなく、より安全にクレカ決済することが可能です。
香港旅行で使えるおすすめのクレジットカード5選
香港旅行におすすめのクレジットカードは、次の5枚です。
三菱UFJカード以外はいずれも年会費無料のため、日本に帰国してからもコストをかけずにクレジットカードを継続利用できます。
香港旅行におすすめのクレジットカード5選
三菱UFJカード│UnionPay(銀聯)カードを追加発行できる
香港旅行で使える特典
- 国際ブランドとしてUnionPay(銀聯)を選択できる
- 海外利用時の基本ポイントが2倍
- 最高2000万円の海外旅行保険が付帯
- 年に1回利用するだけで通常年会費の1375円が無料に
三菱UFJカードは、UnionPay(銀聯)カードを追加発行できるのが特徴。
UnionPay(銀聯)は中国発祥の国際ブランドで、中国国内の都市部から地方都市まで幅広くカバーされています。
もちろん、香港でも問題なく利用できるため、香港や中国によく行く人に向いています。
なお、UnionPay(銀聯)カードの発行には、新規発行手数料として1100円が必要です。
有効期限の更新(原則5年)ごとに発行手数料がかかりますが、年会費は必要ありません。
ほかにも、UnionPay(銀聯)カードを追加発行することで、以下のような特典を活用できます。
UnionPay(銀聯)カードのおもな特典
- 香港や中国国内で幅広く利用できる
- 海外利用時の基本ポイントが2倍
- 海外アシスタンスサービス「ハローデスク」を利用できる
なお、三菱UFJカード本体は年会費無料で発行できます。
また、三菱UFJカードはカード情報がすべて裏面に印字されており、カード情報を盗み見されるリスクがありません。
事前に旅費の一部をカード決済することで最高2000万円の海外旅行保険が付帯し、香港旅行中の思わぬトラブルにも備えることができます。
三菱UFJカード
基本スペック
ポイント還元率(通常時) | 0.5% ※1 |
---|---|
年会費 | 無料 |
発行スピード | - |
国際ブランド | |
電子マネー | ※2 |
海外旅行保険 | 利用付帯 |
国内旅行保険 | なし |
家族カード | ○ |
ETC | ○ |
※1:セブン‐イレブン、ローソンでタッチ決済した場合は5.5%。グローバルポイントの金額相当額表記は、1ポイントあたり5円相当の商品に交換した場合。交換商品により、換算額は異なる。
※2:電子マネーは国際ブランドによって使用できないものがあります
お得なキャンペーン
- 新規入会キャンペーン新規入会&利用で
最大1万円相当
プレゼント・「MUFGカードアプリ」ヘログインかつ、入会日から2ヶ月後末日までの利用金額に応じてグローバルポイントをプレゼント - 期間限定キャンペーン(2024年7月31日まで)対象店舗で
最大19.0%のポイント還元
※支払い口座を三菱UFJ銀行に指定や利用金額などの各種条件の達成によって還元率は異なる
三井住友カード(NL)│年会費無料で最高2000万円の海外旅行傷害保険
香港旅行で使える特典
- 最高2000万円の海外旅行傷害保険が付帯(利用付帯)
- セキュリティ性の高い完全ナンバーレス
- 署名欄がないサインパネルレスカード
- 国際ブランドをVisa、Mastercardから選べる
三井住友カード(NL)は、カードの表面・裏面のいずれにもカード情報が印字されていないのが特徴です。
完全ナンバーレスに対応しているため、店員や周囲の人にカード情報を盗み見される心配がありません。
カード番号や有効期限、セキュリティコードなどは、専用アプリ「Vpass」から確認できます。
Vpassアプリのおもな機能
- カード情報(カード番号、有効期限、セキュリティーコード)の確認
- 生体認証ログイン
- 利用通知サービス
さらに、三井住友カード(NL)は署名欄がない「サインパネルレスカード」にも対応しています。カードに署名をする必要がないことで、個人情報の観点でも安心感につながるでしょう。
三井住友カード(NL)は年会費永年無料で、利用付帯ながら最高2000万円の海外旅行傷害保険が付帯します。
国際ブランドもVisaとMastercardの2種類から選べるため、香港旅行のメインカードとしても快適に利用できます。
三井住友カード(NL)
基本スペック
ポイント還元率(通常時) | 0.5% |
---|---|
年会費 | 永年無料 |
発行スピード | 最短10秒/即発24時間 ※1 |
国際ブランド | |
電子マネー | ※2 |
海外旅行保険 | 利用付帯 |
国内旅行保険 | なし |
家族カード | ○ |
ETC | ○ |
※1:即時発行ができない場合があります
※2:電子マネーは国際ブランドによって使用できないものがあります
お得なキャンペーン
- 2024年9月2日からの新規入会キャンペーン新規入会&条件達成で
3000円分
プレゼント・新規入会&スマホのタッチ決済1回以上利用で3000円分のVポイントPayギフトをプレゼント(学生は4000円分のVポイントPayギフトをプレゼント)
エポスカード│最高3000万円と高額な海外旅行保険が付帯
香港旅行で使える特典
- 最高3000万円の海外旅行保険が付帯
- カード情報は裏面に印字
- メールで利用通知が届き、不正利用を早期発見しやすい
- ショッピング枠の一時増額が可能
エポスカードは、ショッピング施設「OIOI」で知られる丸井グループが発行するクレジットカード。
年会費永年無料でありながら、最高3000万円と高額な海外旅行保険が付帯するのが特徴です。
年会費無料のクレジットカードでは、海外旅行保険の補償額は高くても最高2000万円であることが一般的です。
そのため、最高3000万円まで補償されるエポスカードの海外旅行保険は、業界トップクラスといえるでしょう。
また、エポスカードはセキュリティ性に優れ、いざというときでも被害額を補償してもらうことができます。
エポスカードのセキュリティ性に関するポイント
- カード情報は裏面に印字されるため、盗み見されるリスクが低い
- メールで利用通知が届き、不正利用を早期発見しやすい
- 不正利用の場合、届け日から61日前にさかのぼり損害を全額補償
なお、エポスカードはショッピングの利用可能枠を一時的に増額することが可能です。
増額枠は以下の少ないほうで、香港旅行での高額な買いものにも柔軟に対応できます。
審査は2~3日程度で完了するため、香港旅行直前でも申し込みやすいでしょう。
エポスカード
基本スペック
ポイント還元率(通常時) | 0.5% |
---|---|
年会費 | 無料 |
発行スピード | 最短当日〜約1週間 ※1 |
国際ブランド | |
電子マネー | ※2 |
海外旅行保険 | 利用付帯 |
国内旅行保険 | - |
家族カード | × |
ETC | ○ |
※1:最短当日は店頭受取の場合
※2:電子マネーは国際ブランドによって使用できないものがあります
お得なキャンペーン
- WEBからの新規入会で2000円相当プレゼント
JCBカード W│香港旅行でもいつでもポイント2倍
香港旅行で使える特典
- 国内・海外問わずいつでもポイント2倍
- ナンバーレスタイプを選べる
- 最高100万円のショッピングガード保険が付帯
- 利用通知や使いすぎ防止アラートが届く
JCBカード Wは、通常のJCBカードの2倍のポイントが貯まるのが特徴。
国内・国外を問わずポイント2倍となり、香港旅行中のカード利用でお得にポイントが貯まります。
カードの種類 | ポイント付与数 | ポイント還元率 |
---|---|---|
JCBカード W | 1000円につき2ポイント(10円相当) | 1.0% |
一般的なJCBカード | 1000円につき1ポイント(5円相当) | 0.5% |
JCBカード Wを発行できるのは18~39歳のみで、年会費はかかりません。
40歳以降も年会費無料で継続利用できるため、迷っている人は対象年齢のうちに発行しておくとよいでしょう。
また、JCBカード Wの発行方法は「番号なしタイプ」と「裏面番号ありタイプ」の2種類から選択できます。
香港旅行での安心感を優先するなら、セキュリティ性の高い番号なしタイプがおすすめです。
カード裏面に印字される情報 | こんな人におすすめ | |
---|---|---|
番号なしタイプ | 名義、有効期限 | セキュリティ性重視の人 |
裏面番号ありタイプ | 名義、カード番号、有効期限、セキュリティコード | カード番号を見ながらネットショッピングしたい人 |
なお、JCBカード Wには「利用通知&使いすぎ防止アラート」があり、不正利用にあったときでも早期発見につながります。
あらかじめ設定した金額を超えたときにも通知が届くため、カードの使い過ぎが心配なクレジットカード初心者に向いています。
JCB カード W
基本スペック
ポイント還元率(通常時) | 1.0% |
---|---|
年会費 | 無料 ※1 |
発行スピード | 最短5分発行 ※2 |
国際ブランド | |
電子マネー | ※3 |
海外旅行保険 | 利用付帯 |
国内旅行保険 | なし |
家族カード | ○ |
ETC | ○ |
※1:39歳まで申し込み可能
※2:9:00AM~8:00PMで申し込み(受付時間を過ぎた場合は翌日扱い)。顔写真付き本人確認書類による本人確認(運転免許証/マイナンバーカード/在留カード)。モバ即での入会後、カード到着前の利用方法についてはJCBのHPにて確認
※3:電子マネーは国際ブランドによって使用できないものがあります
お得なキャンペーン
- 新規入会キャンペーン(2024年9月30日まで)
・MyJCBログイン&Amazon.co.jp利用で最大1万2000円のキャッシュバック(Amazon.co.jpで利用した金額の20%をキャッシュバック) - 新規入会キャンペーン(2024年9月30日まで)
・MyJCBログイン&Apple Pay/Google Payの利用で最大3000円のキャッシュバック(利用金額の20%をキャッシュバック) - 家族カード入会&家族カードでのMyJCBログインで最大4000円のキャッシュバック(家族1名の申し込みにつき2000円のキャッシュバック)(2024年9月30日まで)
- お友逹紹介キャンペーン!紹介者・被紹介者に1500円キャッシュバック(2024年9月30日まで)
- (18歳〜24歳限定)新規入会&MyJCBアプリログインでもれなくAmazonギフトカード(Eメールタイプ)1000円分プレゼント(2024年4月30日まで)
学生専用ライフカード│香港での利用額の3.0%をキャッシュバック
香港旅行で使える特典
- 香港での利用額の3.0%をキャッシュバック
- 最高2000万円の海外旅行傷害保険が自動付帯
- LIFE DESK(日本語サービス)を利用できる
- 国際ブランドはVisa、Mastercard、JCBから選べる
学生専用ライフカードは、その名のとおり満18~25歳の学生を対象としたクレジットカード。
海外で利用すると3.0%がキャッシュバックされるのが特徴で、年間最大10万円もお得に買い物を楽しめます(要エントリー)。
また、学生専用ライフカードには最高2000万円の海外旅行傷害保険が自動付帯します。
クレジットカードの海外旅行保険は利用付帯であることがほとんどですが、学生専用ライフカードなら「持っているだけで」お守り代わりになります。
自動付帯と利用付帯
- 自動付帯:クレジットカードを持っているだけで自動的に適用
- 利用付帯:旅費の一部(航空券や交通費など)をクレジットカード決済することで適用
さらに、学生専用ライフカードにはLIFE DESK(日本語サービス)が付帯し、香港滞在中のトラブルも気軽に相談できます。
国際ブランドの選択肢もVisa、Mastercard、JCBと多いため、サブカードとして発行するのも良いでしょう。
学生専用ライフカード
基本スペック
ポイント還元率(通常時) | 0.1% |
---|---|
年会費 | 無料 |
発行スピード | 最短2営業日 |
国際ブランド | |
電子マネー | ※1 |
海外旅行保険 | 自動付帯 |
国内旅行保険 | - |
家族カード | ○ |
ETC | ○ |
※1:電子マネーは国際ブランドによって使用できないものがあります
お得なキャンペーン
- 新規入会プログラム+つかっておトクプログラムの合計で最大1万5000円のキャッシュバック!
・アプリログインで2000円キャッシュバック
・3万円以上の利用で8000円キャッシュバック
・Apple Pay/Google Payの利用で3000円キャッシュバック
・一部サブスクの支払いで2000円キャッシュバック
香港旅行にクレカを持っていくメリット
クレジットカードを持たずに香港を旅行することは、けっして不可能ではありません。
日本から多額の現金をもっていき、現地で両替すれば、香港での食事や買い物の支払いが可能となります。
しかし、キャッシュレス化が進んだ香港では、クレジットカードがないと不便に感じやすいのも事実。特に次の5点は、クレジットカードならではのメリットといえます。
香港旅行にクレカを持っていくメリット
- ホテル利用やレンタカーを借りるときのデポジットとして使える
- 海外旅行保険が付帯している
- 付帯特典でお得に旅行ができ、日本語サポートもしてくれ
- 海外キャッシングを利用できる
- 多額の現金を持ち歩く必要がない
30ヶ国以上の海外旅行経験がある
ライター・長坂ヒロの香港情報
たとえ現金主義の人でも、香港に旅行する際には最低1枚はクレジットカードを持参するのがおすすめ。年会費無料のクレジットカードなら、コストを一切かけずに、いざというときに備えることができます。
ホテル利用やレンタカーを借りるときのデポジットとして使える
クレジットカードを持参すれば、ホテルのチェックインやレンタカーの受付などで、デポジットとして活用できます。
デポジットとは?
ホテルやレンタカー会社などに一時的に預けるお金のこと。万が一破損や盗難があったときに、デポジット額から費用が清算される。何も問題なければ、チェックアウト時やレンタカー返却時にクレジットカードを通して返金される。
デポジット金額は各社の規定によりさまざまですが、一般的にホテルなら1~2泊分、レンタカーなら数万~20万円程度が相場と言えます。
つまり、クレジットカードを持っていないと、こうした多額のデポジットをすべて現金で支払わなければなりません。
手持ちのお金が減ってしまったら、ほかの買い物や食事にも支障が出るでしょう。
クレジットカードがあれば、デポジット額はクレジットカードを通して清算されるため、多額の現金を用意する必要もなく、会計がスマートになります。
海外旅行保険が付帯している
クレジットカードには海外旅行傷害保険が付帯していることが多く、香港旅行中のケガや病気に備えることができます。
たとえば、海外旅行保険が充実していることで知られるエポスカードの場合、補償額は以下のとおりです。
補償内容 | 補償額 |
---|---|
傷害死亡・後遺傷害 | 最高3000万円 |
疾病治療費用 | 270万円 |
賠償責任(免責なし) | 3000万円 |
携行品損害(免責3000円) | テキストテキスト |
※ EPOS NET「海外旅行傷害保険」より一部抜粋。
クレジットカードを持っていない場合、海外旅行保険には自分自身で申し込まなければなりません。
費用は契約タイプや補償内容によりさまざまですが、1週間で約2000~3000円程度が相場となります。
一方、クレジットカードの海外旅行保険は無料で付帯し、加入にあたって事前手続きはいりません。
コストをかけずに香港旅行でのトラブルに備えられるのは、クレジットカードならではの強みといえます。
付帯特典でお得に旅行ができ、日本語サポートもしてくれる
香港旅行にクレジットカードを持参すると、現地のサポートデスクなどで日本語サポートを受けることができます。
香港にサポートデスクがあるクレジットカードは、おもに以下が挙げられます。
香港にサポートデスクがあるクレジットカード
- 三井住友カードのVJデスク
- エポスカードの海外サポートデスク
- JCBカードのJCBプラザ ラウンジ・香港
- ライフカードのLIFE DESK香港
- 楽天カードの楽天カードトラベルデスク
- ダイナースの海外現地トラベルデスク
現地サポートデスクでは、クレジットカード紛失などのトラブルから、現地レストランの紹介まで、総合的なサポートを受けることができます。
特に、海外旅行に慣れていない人や英語が苦手な人にとっては、香港滞在中の安心感にもつながるでしょう。
また、現地サポートデスクは特別な用事がなくても立ち寄れるケースがほとんどです。
ドリンクやWi-Fiなどを無料で提供することが多いため、香港旅行の休憩がてら立ち寄るのもおすすめです。
海外キャッシングを利用できる
クレジットカードがあれば、海外キャッシングにより現地通貨(香港ドル)を引き出すことができます。
海外キャッシングとは?
海外のATMにクレジットカードを差し込み、現地通貨を引き出せる制度のこと。
海外キャッシングは、一時的にクレジットカード会社からお金を借りる状態となるため、返済日まで利息がかかります。
また、ATM利用手数料として、1回につき220円程度の手数料も発生します。
しかし、海外キャッシングは銀行や両替所よりもレートが良いことが多く、結果的にトータルのコストを抑えやすいといえます。
銀行や両替所をあれこれ比較する手間も省けるため、時間の節約にもつながるでしょう。
多額の現金を持ち歩く必要がない
香港はクレジットカードを使えるお店が多く、クレジットカードがあれば現金がなくても気軽に食事や買い物を楽しめます。
また、海外キャッシングなら必要なときに必要な金額だけ引き出すことができ、多額の現金を持ち歩く必要がありません。
香港は、一般的に治安が良いことで知られています。
しかし、観光客が多く集まるエリアでは財布や貴重品などの盗難が後を絶たず、多額の現金を盗られても保険などの補償を受けることはできません。
クレジットカードならいざというときでもすぐに利用停止手続きをとれるため、被害額を最小限に抑えやすいといえます。
香港はキャッシュレス大国!現地のクレカ決済事情
アジアでも有数の国際金融都市として知られる香港は、キャッシュレス化が非常に進んでいます。
香港では数ドル程度の決済でクレジットカードを使う人も多く、現金を持ち歩かなくても問題なく過ごすことができます。
30ヶ国以上の海外旅行経験がある
ライター・長坂ヒロの香港情報
香港にクレジットカードを持参するなら、国際ブランド選びも重要。JCBは使えないことが多いため、それぞれ用途に応じて複数枚のクレジットカードを使い分けるのがポイントです。
- 決済用:Visa、Mastercard
- 特典用:JCB
交通系ICカード「オクトパス(八達通)カード」の普及率が98%!
香港のキャッシュレス化を象徴するカードとして、「オクトパス(八達通)カード」が挙げられます。
オクトパスカードは日本のSuicaやPSMOなどに相当する交通系ICカードで、普及率は驚異の98%(※)。実際、香港市内を歩いていると、街中のほぼすべてのお店でオクトパスカードのマークを目にします。
出典:「八達通」(Octopus、オクトパスカード)利用状況
オクトパスカードは、地下鉄やバスに乗車するときはもちろん、コンビニやスーパーなど18万ヵ所以上の施設で使用できます。
どこでもカードリーダーにかざせば支払い完了となるため、旅行者でも取り扱いは難しくありません。
なお、オクトパスカードは大人200香港ドル、子ども100香港ドルから購入できます。
発行から90日以内に解約すると手数料として11香港ドルがかかるため、また近いうちに香港に来ることがある方はそのまま持ち続けるのもよいでしょう。
区分 | デポジット額 | 初期チャージ額 |
---|---|---|
大人 | 50香港ドル | 150香港ドル |
子ども | 50香港ドル | 50香港ドル |
VisaやMastercardは問題なく使える
香港旅行にクレジットカードを持っていくなら、国際ブランドはVisaかMastercardがおすすめ。
香港市内のクレジットカード取扱店なら、いずれのブランドも問題なく利用できます。
一方で、アメックスやダイナースクラブ、日本発祥の国際ブランドであるJCBなどは、香港では使えないケースがほとんどです。
実際の買い物や食事でクレジットカード決済するなら、基本的にVisaかMastercardの2択と考えておきましょう。
JCBカードならさまざまな特典が受けられる
香港では、JCBのクレジットカードが利用できないケースも少なくありません。
しかし、JCBカードを持っていれば、香港滞在中に「たびらば」などさまざまな特典を受けることができます。
たびらばで受けられる特典の例
- スカイ100香港展望台のチケット20%オフ
- Noah's Ark Hong Kongのチケット10%オフ
- マッサージ店「富足臨」で10%オフ
- オープントップデッキ付きのバスツアー「Big Bus Tour」が10%オフ
また、JCBカードがあれば「JCBプラザ・ラウンジ 香港」も無料で利用できます。
JCB加盟店や優待情報はもちろん、レンタル傘や荷物の一時預かりなどにも活用できるため、観光の合間などに立ち寄るのもよいでしょう。
JCB カード W
お得なキャンペーン
- 新規入会キャンペーン(2024年9月30日まで)
・MyJCBログイン&Amazon.co.jp利用で最大1万2000円のキャッシュバック(Amazon.co.jpで利用した金額の20%をキャッシュバック) - 新規入会キャンペーン(2024年9月30日まで)
・MyJCBログイン&Apple Pay/Google Payの利用で最大3000円のキャッシュバック(利用金額の20%をキャッシュバック) - 家族カード入会&家族カードでのMyJCBログインで最大4000円のキャッシュバック(家族1名の申し込みにつき2000円のキャッシュバック)(2024年9月30日まで)
- お友逹紹介キャンペーン!紹介者・被紹介者に1500円キャッシュバック(2024年9月30日まで)
- (18歳〜24歳限定)新規入会&MyJCBアプリログインでもれなくAmazonギフトカード(Eメールタイプ)1000円分プレゼント(2024年4月30日まで)
香港はチップの文化が残っているため、現金も必要
キャッシュレス化が進んでいる香港ですが、一点のみ注意が必要なのがチップ文化です。
1997年までイギリスの支配下にあった香港は、現在でもチップ文化が色濃く残っています。
そのため、クレジットカードとは別に、チップ用として最低限の現金を持ち歩く必要があります。
チップはあくまで「気持ち」として支払うため、明確にいくら支払うべきと決まっているわけではありません。
「いくら支払ったらいいかわからない」というときは、利用額の10%、または以下を目安にするとよいでしょう。
香港でのチップの目安
- レストランでの食事(サービス料なし):約10%
- レストランでの食事(サービス料10%込み):約5%
- ホテル(ベルボーイ、ドアマン、ベッドメイク、ルームサービスなど):約10HKD
レストランでは、あらかじめ会計書にチップ額を記入することで、食事代とチップをあわせてクレジットカード決済することもできます。
また、タクシーなどで清算するときは、おつりを受け取らずにチップとして渡すのがスマートです。
香港ディズニーランドはクレジットカードOK!
香港旅行にあたり、香港ディズニーランドを楽しみにしている人も少なくないでしょう。
香港ディズニーランドは海外からの旅行客も多く、以下のようにさまざまな国際ブランドに対応しています。
香港ディズニーランドで使えるクレジットカード
- Visa
- Mastercard
- JCB
- アメックス
クレジットカードはパークチケットの購入はもちろん、パーク内のレストランやギフトショップなどでも利用できます。
また、先述のオクトパスカードを発行しておけば、パーク内での決済に利用可能です。
香港のディズニー公式ホテルではJCBは使えない
一方で、ディズニー公式ホテルを予約するときは、JCBカードは使えません。
利用できる国際ブランドは、Visa、Mastercard、アメックスの3つのみとなります。
JCBカードで滞在費の清算ができないと、「お金を払えなくてホテルに泊まれない」なんてことにもなりかねません。
また、デポジットが必要な場合、さらに多額の現金が必要となってしまいます。
こうした思わぬトラブルを招かないよう、香港ディズニー公式ホテルに泊まるならVisaかMastercardのクレジットカードを1枚は持っていくべきといえます。
香港の交通機関のほとんどがクレジットカード払いOK!
香港の公共交通機関では、クレジットカードを幅広いシーンで活用できます。
MRT(地下鉄)やバスはもちろん、フェリーや2階建てトラムなど香港らしい交通機関もクレジットカードで決済できます。
もちろん、オクトパスカードを発行しておけば、タクシーを除くほぼすべての交通機関にタッチ1つで乗車できます。
クレカ | オクトパスカード | 現金 | |
---|---|---|---|
フェリー | 〇(※) | 〇 | 〇 |
2階建てトラム | 〇 | 〇 | 〇 |
MTR(地下鉄) | 〇 | 〇 | 〇 |
バス | 〇(※) | 〇 | 〇 ※車内ではお釣りが出ない |
タクシー | △ | △ | 〇 |
※ Visa、Mastercard、銀聯。
フェリーやバスはJCBは使えない
フェリーやバスの運賃をクレジットカード決済する場合、利用できる国際ブランドはVisa、Mastercard、銀聯の3点のみです。
日本発祥の国際ブランドであるJCBは利用できません。
また、公共交通機関で利用できるクレジットカードは、基本的にタッチ決済がついたカードに限られます。
クレジットカードの券面にリップルマークがあれば、タッチ決済対応のクレジットカードと判断できます。
たとえば、香港のバスに設置された決済端末は、QRコード、クレジットカード、モバイルペイの3機能が一緒になっており、それぞれQRコードやカードをタッチする場所が異なります。
バスに乗ってから「カードが反応しない」、「タッチ決済できない」などと慌てないよう、タッチ決済の可否や乗車の流れは事前に確認しておきましょう。
タクシーは現金払いが基本
クレジットカードを気軽に利用しやすい香港の公共交通機関ですが、タクシーでは基本的にクレジットカードは使えません。
支払いは現金のみのケースが多いため、あらかじめ現金を用意しておきましょう。
また、香港ドルには全部で計6種類の紙幣が存在します。
1000香港ドルや500香港ドルのように高額な紙幣だと、ドライバーがお釣りを用意できないケースも考えられるため、乗車前に細かい紙幣にくずしておくと安心です。
香港ドルの紙幣
- 10ドル(紫色)
- 20ドル(青色)
- 50ドル(緑色)
- 100ドル(赤色)
- 500ドル(茶色)
- 1000ドル(金色)
現金が必要になったら海外キャッシングがお得
香港ドルをお得に手に入れるには、クレジットカードの海外キャッシングがおすすめ。
手数料が安いうえ、ATMならどこでも簡単に見つかるため、海外旅行初心者の人でも簡単です。
30ヶ国以上の海外旅行経験がある
ライター・長坂ヒロの香港情報
海外キャッシングの大きなメリットは、銀行や両替所をあれこれ周らなくていいこと。特に数日間の限られた香港旅行なら、両替に時間をとられてしまうのはもったいないですよね!海外キャッシングなら、基本的にどのATMでも手数料やレートは同じため、「どこが安いかな」とあれこれ考える手間をなくすことができます。
キャッシングは両替よりもレートが良い
クレジットカードの海外キャッシングは、両替よりもレートが良いケースがほとんどです。
海外キャッシングでかかる手数料は、「キャッシング利息」と「ATM手数料」の2種類。たとえば10万円分を1ヵ月後に完済した場合、手数料は次のとおり計算されます。
海外キャッシングの手数料
- キャッシング利息:借入額(10万円)×金利(18%)÷365×30日=1480円
- ATM手数料:220円
一方で、銀行や両替所などの手数料は、一般的に取引額の2.0~3.0%と言われています。
つまり、10万円分両替したときの手数料は、約2000~3000円ほど。海外キャッシングの1700円に比べると、1.2~1.8倍ほどの手数料がかかる計算になります。
なお、どうしても日本円を香港ドルに両替したいときは、以下の順がおすすめ。空港は両替レートが高いため、街中に出てから両替するのが理想的です。
【高レート順】おすすめの両替所
- 街中の両替所
- ショッピング施設などに併設された両替所
- ホテルの受付
- 空港
24時間いつでも利用できる
クレジットカードの海外キャッシングは、ATMさえ見つかれば24時間いつでも利用できます。
つまり、銀行や両替所のように営業時間を心配する必要はありません。
ただし、暗くなってから人通りの少ない場所のATMを利用するのはNG。治安が落ち着いている香港とはいえ、人通りの少ない場所では強盗のターゲットになってしまう可能性も考えられます。
また、海外のATMでは「クレジットカードがATMから出てこない」といったトラブルも少なくありません。
いざというときにすぐにスタッフを呼び出せるよう、銀行内のATMやショッピングモールのATMなどを利用すると安心です。
香港ではATMは比較的どこにでもある
海外キャッシングに利用できるATMは、香港の街中を歩けば簡単に見つかります。
もし滞在地周辺にATMが見当たらないときは、次のような場所を探してみましょう。
ATMが設置されているおもな場所
- 銀行の支店
- ショッピングモール
- コンビニの入り口付近
- MRT(地下鉄)の駅構内
- 観光スポット周辺
海外キャッシングに対応しているATMには、国際ブランドごとに以下のステッカーが貼られています。
たとえ銀行内のきれいなATMでも、ステッカーがなければ海外キャッシングは利用できません。
海外キャッシングに対応しているATMの目印
- Visa:plus
- Mastercard、JCB:Cirrus
香港のATMの使い方
香港のATMで海外キャッシングを利用する場合、おもな手順は以下のとおりです。
カードを挿入すると言語を選択できるため、英語に設定しましょう。ATMによっては、日本語を選択できることもあります。
ATMの使い方
- ATMにカードを挿入する
- 暗証番号を入力する
- 「Cash Withdrawal(現金引き出し)」を選択する
- 口座の種類(「CreditCard(クレジットカード)」、「Current(当座預金)」「Savings(貯蓄預金)」)を選択する
- 引き出し金額を選択する
- 確認して「Yes」を押して引き下ろす
ATMでの取引が完了したら、クレジットカードとレシートの2点を忘れずに受け取りましょう。
クレジットカードは現金よりも後に出てくるため、意外と忘れてしまうケースが少なくありません。
また、レシートには海外キャッシングの詳細(取引額、適用レート、利用日時など)が印字されます。
いざというときには取引の証明となるため、日本に帰国するまでなくさないように保管してください。
大金を持ち歩く必要がない
海外キャッシングを利用すれば、必要なときに必要な金額だけ引き出すことができます。
つまり、日本円や香港ドルを大量に持ち歩く必要がなく、香港滞在中の安心感につながります。
たとえば、多額の現金が入ったカバンを香港で盗られた場合、保険などの補償を受けることはできません。
海外旅行保険はスマートフォンなど所有物の盗難には適用されますが、現金は補償外となるケースが一般的です。
一方で、クレジットカードを紛失してしまったときは、すぐに利用停止手続きをとれば被害を未然に防ぐことができます。
いざというときに慌てないよう、クレジットカードの緊急連絡先はあらかじめメモしておくと安心です。
クレジットカードを使うときの注意点
香港旅行のマストアイテムともいえるクレジットカードですが、必ずしも良いことばかりではありません。
クレジットカードを安心・快適に利用するためには、次の4点に注意が必要です。
香港でクレジットカードを使うときの注意点
- 支払いは現地通貨建て(香港ドル払い)を選ぶ
- 支払い回数は選べない
- 必要に応じて限度額を上げておく
- 不正利用に注意する
支払いは現地通貨建て(香港ドル払い)を選ぶ
香港でクレジットカードを利用する場合、店員から「Japanese Yen or Hong Kong dollar?」と訊かれることがあります。
これは、クレジットカードの決済額を日本円と香港ドルのどちらで清算するかを確認しています。
結論から言うと、レートがお得なのは現地通貨(香港ドル)建てです。
現地通貨建ては国際ブランドが定めるレートが適用されるのに対し、日本円建ては店舗側が自由にレートを設定できます。
レートの決定者 | レートの相場 | |
---|---|---|
日本円建て | 店舗 | 約2.0~10.0% |
現地通貨(香港ドル)建て | 国際ブランド(Visa、Maserなど) | 約2.0~3.0% |
日本円建ては、その場でクレジットカードの決済額を確認できるのがメリットですが、結果的に支払額は高くなりがちです。
日本円建てのレートがよほど良いお店を除き、基本的には現地通貨(香港ドル)建てを選ぶべきでしょう。
支払い回数は選べない
香港でクレジットカードを利用するときは、支払い方法は「1回払い」のみです。
日本国内のように、分割払いやリボ払いなどを利用することはできません。
特に高額な商品を購入するときは、次回の支払いまでに引き落とし額を用意できるか注意が必要です。
なお、どうしても分割払いにしたいときは、まずは一括払いで清算し、クレジットカードのマイページなどから分割払いに変更するという方法もあります。
「香港で予想以上にクレジットカードを使ってしまった」というときは、引き落とし金額が確定する前に、忘れずに支払い方法の変更手続きをしておきましょう。
必要に応じて限度額を上げておく
香港で高額な買い物をする予定の人は、クレジットカードの限度額にも注意が必要です。
クレジットカードの限度額は、カード発行時に審査により決定され、クレジットカードが郵送されたときの書類やマイページなどで確認できます。
クレジットカードの決済額が引き落とされると利用枠は復活しますが、海外旅行のように短期間で高額決済すると、利用枠が復活する前に利用制限がかかってしまいます。
なお、クレジットカードによっては、一時的に限度額を引き上げることも可能です。
限度額変更の審査には1週間以上かかることも多いため、余裕をもって申請しておくことが大切です。
不正利用に注意する
香港旅行で非常に役立つクレジットカードですが、不正利用のリスクもつきものです。
特に旅行者が気を付けるべき不正利用としては、スキミングが挙げられます。
スキミングとは?
「スキマー」と呼ばれる装置でクレジットカードの磁気データを盗み取り、偽造カードを作成すること。
スキマーがよく取り付けられている場所としては、ATMの挿入口が知られています。
海外キャッシングでATMを利用するときは、カード挿入口に不審なものがついていないか事前に確認しなければなりません。
ほかにも、以下のような対策を徹底することで、スキミングに遭うリスクを最小限に抑えることができます。
スキミングに遭わないための対策
- ATMのカード挿入口をチェックする
- クレジットカードを店の奥に持っていかせない
- スキミング対策つきのカードケースを日本から持参する
さいごに...
この記事のまとめ
キャッシュレス化が進んだ香港では、多くのお店でクレジットカードが使えます。
特にVisaとMastercardは普及率が高く、香港旅行の強い味方となるでしょう。
しかし、なかには利用可能額などの制限によってクレジットカードが使えないことも。こうしたリスクをふまえると、香港旅行には最低2枚のクレジットカードをもっていくと安心です。
香港旅行における上手な「お金術」
- クレジットカードの国際ブランドはVisaかMastercardの2択
- JCBは特典用として持っていると安心
- 異なる国際ブランドのクレジットカードを複数枚持つと安心
- オイスターカードの発行も検討してみる
- チップなどに備え、最低限の現金は持ち歩く
クレジットカードによっては、香港での利用でお得にポイントが貯まったり、新規入会キャンペーンを受けられることもあります。
また、海外旅行保険が充実したクレジットカードなら、コストをかけずに香港でのトラブルに備えることができます。
ぜひこの記事で紹介したおすすめクレジットカード5選をもう一度チェックし、香港旅行の「心強いパートナー」を見つけてください。
監修者
ファイナンシャル・プランナー(CFP認定者)
飯田道子
いいだみちこ
金融機関勤務を経て1996年にFP資格を取得。各種相談業務やセミナー講師、執筆活動などをおこなっている。どの金融機関にも属さない独立系FP。ファイナンシャル・プランナー(CFP認定者)。1級ファイナンシャル・プランニング技能士。クレジットカード専門サイトで数多く記事監修を担当
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