ファイナンシャル・プランナー(CFP認定者)
飯田道子監修
ポーランド観光には、クレジットカードが必須アイテムです。
ポーランドは日本よりもキャッシュレス化が進んでおり、街中のほとんどの施設でクレジットカードを使えます。
また、そもそもクレジットカードがないと、ポーランドへの入国に一苦労するかもしれません。
ポーランド観光にクレカは必要?
- ホテルのデポジットとして必要
- 2025年以降はETIAS(エティアス/事前渡航認証システム)申請が必要
- 海外旅行保険の加入が義務
- ポーランド滞在費の証明(クレジットカード)が必要
さらに、今回は元海外旅行ガイドブックの編集者・井上さんにポーランドでの体験談を教えていただきました!
元海外旅行ガイドブック編集者
井上さんのポーランド情報
2024年8月にポーランドの人気観光都市、ワルシャワ、クラコフ、ヴロツワフを中心に旅行した際の体験談を紹介しています!現地でのクレジットカードの使い勝手など、リアルな情報をお届けします。
ポーランド観光で使えるクレジットカードは、基本的にVisaかMastercardのどちらかです。
交通機関ではVisaしか使えないことも多いため、メインカードとしてVisa、サブカードとしてMastercardを作っておくと便利です。
この記事では、ポーランドのクレジットカード事情、お得な海外キャッシングの使い方、おすすめのクレジットカード5選などについて解説します。
現地の情報や物価をふまえ、ポーランド観光中のクレジットカード活用法をシミュレーションしてみてください。
年会費無料で最高2000万円の海外旅行傷害保険(利用付帯) |
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三井住友カード(NL) |
|
公式サイトで詳細を見る▶ |
海外旅行保険の補償額が最高3000万円と高い |
エポスカード |
|
公式サイトで詳細を見る▶ |
ポーランドで利用した金額の4.0%をキャッシュバック |
学生専用ライフカード |
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公式サイトで詳細を見る▶ |
プライオリティ・パスを無料で発行できる |
楽天プレミアムカード |
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公式サイトで詳細を見る▶ |
最高100万円のショッピングガード保険が付帯 |
JCBカードW |
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公式サイトで詳細を見る▶ |
この記事はこんな内容です
ポーランドはカード社会!ほとんどの店でクレカが使える
- 国際ブランドはVisaかMastercardの2択
- ポーランド入国時は海外旅行保険の加入、滞在費の証明が必要
- 交通機関でもクレジットカード(おもにVisa)が使える
- クレジットカードの海外キャッシングは両替よりレートが安い
目次
【現地体験談】元海外旅行ガイドブックの編集者・井上さんのポーランド情報
元海外旅行ガイドブック編集者
井上優さんのポーランド情報
旅行した時期:2024年8月
持っていったクレジットカードの種類:
エポスカード(Visa)+楽天カード(Mastercard)
2024年8月にポーランドの人気観光都市、ワルシャワ、クラコフ、ヴロツワフを中心に旅行をしてきました。
ヨーロッパにありながら、ポーランドの通貨はユーロではなくズウォティ(złoty)という通貨であり、再両替も難しい通貨なので現金をあまり持ちたくなかったのですが、想像していた以上にクレジットカードが普及していた印象です。
驚いたのは、タッチ決済ができない場所はほとんどなかったことです。
特に公共交通機関の乗車券を券売機で購入する際にはクレジットカード決済可能でとても便利でした。
ただし、最新車両ではタッチ決済のみ可能の場合もあり、クレジットカードの種類にも注意が必要です。
一方で、クレジットカードが使えなかった場面も少なからずあり、特にワルシャワ中央駅のコインロッカーは現金、それもコインのみ使用可です。
こういった場面ではコインをたくさん用意する必要があるのに、紙幣からコインへの両替機もなく大変でした。
また、一度だけ古いトラムの車内で現金しか使えない券売機を見かけたり、駅のトイレも現金払いだったりなど、現金の必要性も実感しました。
店舗で現金が必要だった場面もあります。
例えばボレスワビエツという陶器で有名な町の陶器フェスティバルを訪れた際、有名店ではカードが使えましたが、規模の小さな店舗では現金のみの取り扱いだったほか、現金で支払うとカードで支払うより少し割引を受けられる店舗もいくつかありました。
そして最後に感じたのがセキュリティ面。
ポーランドではクレジットカードの暗証番号を入力する際、手元を覆うカバーがついていないタイプがとても多いのに加え、スタッフがあえて顔をそらしたり目線をずらすなどの配慮はあまりありません。
ポーランドに行くなら、以下の3点に注目してクレジットカードを準備することがおすすめです。
ポーランド観光に持っていくクレジットカード
- 現金のキャッシング機能
- タッチ決済可能なクレジットカード
- カード番号が裏面に書いてあるなど、セキュリティ面に配慮されている
ポーランド観光で使えるおすすめのクレジットカード5選
ポーランド観光におすすめのクレジットカードは、次の5枚。
JCBカード W以外は国際ブランドをVisaに指定でき、ポーランド観光中のメインカードとして活用できます。
ポーランド旅行におすすめのクレジットカード5選
三井住友カード(NL)│年会費無料で最高2000万円の海外旅行傷害保険
ポーランド観光で使える特典
- 完全ナンバーレスでセキュリティ性が高い
- 最高2000万円の海外旅行傷害保険(利用付帯)
- グローバルエマージェンシーラインなら日本語で相談できる
三井住友カード(NL)は、完全ナンバーレスでセキュリティ性が高いのが特徴です。
券面にカード情報が印字されないため、周囲にカード情報を盗み見される心配がありません。
また、三井住友カード(NL)には最高2000万円の海外旅行傷害保険が付帯し、いざというときにはVJデスクの「グローバルエマージェンシーライン」に日本語で相談できます。
国際ブランドはVisaとMastercardの2つから選択でき、どちらを選んでもポーランド観光中の決済に幅広く活用できます。
三井住友カード(NL)
基本スペック
ポイント還元率(通常時) | 0.5% |
---|---|
年会費 | 永年無料 |
発行スピード | 最短10秒/即発24時間 ※1 |
国際ブランド | |
電子マネー | ※2 |
海外旅行保険 | 利用付帯 |
国内旅行保険 | なし |
家族カード | ○ |
ETC | ○ |
※1:即時発行ができない場合があります
※2:電子マネーは国際ブランドによって使用できないものがあります
お得なキャンペーン
- 2024年11月1日〜2025年2月2日の新規入会キャンペーン新規入会&条件達成で
最大5000円相当
プレゼント
(学生は6000円相当)・新規入会&スマホのタッチ決済1回以上利用で3000円分のVポイントPayギフトをプレゼント
・学生限定 新規入会で1000円分のVポイントPayギフトをプレゼント
・新規入会&1万円ごとの利用で1000円相当のVポイントをプレゼント(最大2000円相当)
エポスカード│最高3000万円の海外旅行保険が付帯
ポーランド観光で使える特典
- 最高3000万円の海外旅行保険が付帯
- ショッピング枠を一時増額できる
- 最短即日でカードを受け取れる
エポスカードは、最高3000万円の海外旅行保険が付帯するのが特徴です。
疾病治療費用も270万円と高く、ポーランド観光中のケガや体調不良にも備えられるでしょう。
また、エポスカードではショッピング利用枠を一時的に増額できます。
一時増額後の利用枠
- 現在の利用可能枠の2倍
- 現在の利用可能枠+100万円
あらかじめ増額しておけば、ポーランドに着いてから「クレカが使えない」となるリスクも回避できます。
エポスカードで発行できる国際ブランドは、ポーランドでもシェアNo.1のVisaです。
カード申込時に受け取り方法をOIOIの店舗にすれば、最短即日でカードを受け取れるため、「ポーランドへの出発直前にクレジットカードを作りたい」という人にはぴったりです。
エポスカード
基本スペック
ポイント還元率(通常時) | 0.5% |
---|---|
年会費 | 無料 |
発行スピード | 最短当日〜約1週間 ※1 |
国際ブランド | |
電子マネー | ※2 |
海外旅行保険 | 利用付帯 |
国内旅行保険 | - |
家族カード | × |
ETC | ○ |
※1:最短当日は店頭受取の場合
※2:電子マネーは国際ブランドによって使用できないものがあります
お得なキャンペーン
- WEBからの新規入会で2000円相当プレゼント
学生専用ライフカード│ポーランドでの利用総額の4.0%をキャッシュバック
ポーランド観光で使える特典
- ポーランドでの利用額の4.0%をキャッシュバック
- 海外旅行傷害保険が自動付帯
- LIFE DESK(日本語サービス)を利用できる
学生専用ライフカードは、18~25歳の学生を対象にしたお得なクレジットカードです。
なかでも、海外利用額の4.0%がキャッシュバック(要事前エントリー、最大10万円)されるのが特徴で、ポーランド観光でも旅費をしっかり節約できます。
また、最高2000万円の海外旅行保険が自動付帯するほか、LIFE DESKの「エマージェンシーライン」を利用できるため、はじめての海外旅行でも安心感があるでしょう。
国際ブランドはVisa、Mastercard、JCBの3種類から選択でき、ほかのクレジットカードと組み合わせやすいのもメリットです。
学生専用ライフカード
基本スペック
ポイント還元率(通常時) | 0.5% |
---|---|
年会費 | 無料 |
発行スピード | 最短2営業日 |
国際ブランド | |
電子マネー | ※1 |
海外旅行保険 | 自動付帯 |
国内旅行保険 | - |
家族カード | ○ |
ETC | ○ |
※1:電子マネーは国際ブランドによって使用できないものがあります
お得なキャンペーン
- 新規入会プログラム+つかっておトクプログラムの合計で最大1万5000円のキャッシュバック!
・アプリログインで2000円キャッシュバック
・3万円以上の利用で8000円キャッシュバック
・Apple Pay/Google Payの利用で3000円キャッシュバック
・一部サブスクの支払いで2000円キャッシュバック
楽天プレミアムカード│プライオリティ・パスが無料付帯
ポーランド観光で使える特典
- プライオリティ・パスが無料で付帯
- 最高5000万円の海外旅行保険が自動付帯(一部利用付帯)
楽天プレミアムカードは、会員制の空港ラウンジサービス「プライオリティ・パス」が無料付帯するのが特徴です。
特にポーランドまで経由便を利用するときは、プライオリティ・パスを使うことで旅の疲れを大きく軽減できるでしょう。
楽天プレミアムカードには、最高5000万円の海外旅行保険が自動付帯(一部利用付帯)するのも大きなメリットでしょう。
さらに、いざというときには「24時間緊急デスク」でサポートを受けられます。
国際ブランドはVisa、Mastercard、JCB、アメックスの4種類から選択でき、VisaかMastercardならポーランド観光中のメインカードとして活用しやすいといえます。
楽天プレミアムカード
基本スペック
ポイント還元率(通常時) | 1% |
---|---|
年会費 | 11,000円 |
発行スピード | 1週間〜10日 |
国際ブランド | |
電子マネー | ※1 |
海外旅行保険 | 自動付帯 |
国内旅行保険 | 自動付帯 |
家族カード | ○ |
ETC | ○ |
※1:電子マネーは国際ブランドによって使用できないものがあります
お得なキャンペーン
- 新規入会&利用で5000ポイント進呈
JCBカード W│最高100万円のショッピングガード保険が付帯
ポーランド観光で使える特典
- 国内・海外問わずいつでもポイント2倍
- 最高2000万円の海外旅行保険が付帯
JCBカード Wは、最高100万円のショッピングガード保険が付帯するのが特徴です。
ショッピングガード保険とは、カードで購入した商品が盗難や破損に遭った場合、購入金額を補償してもらえる制度です。
特にブランド品など高額な買い物をするときは、JCBカード Wを優先的に使うとよいでしょう。
JCBカード Wには最高2000万円の海外旅行傷害保険が付帯し、緊急時にはJTBグローバルアシスタンス「海外緊急サポートネットワーク」を活用できます。
また、JCBカード Wは国内・海外問わずいつでもポイント2倍(ポイント還元率1.0%)となるため、対象年齢(18~39歳)のうちに忘れずに発行しておきたい一枚です。
39歳までに申し込んでいたら40歳以降も年会費無料で継続できます。
JCB カード W
基本スペック
ポイント還元率(通常時) | 1.0% |
---|---|
年会費 | 無料 ※1 |
発行スピード | 最短5分発行 ※2 |
国際ブランド | |
電子マネー | ※3 |
海外旅行保険 | 利用付帯 |
国内旅行保険 | なし |
家族カード | ○ |
ETC | ○ |
※1:18歳以上(高校生を除く)39歳以下の申し込み可能
※2:9:00AM~8:00PMで申し込み(受付時間を過ぎた場合は翌日扱い)。顔写真付き本人確認書類による本人確認(運転免許証/マイナンバーカード/在留カード)。モバ即での入会後、カード到着前の利用方法についてはJCBのHPにて確認
※3:電子マネーは国際ブランドによって使用できないものがあります
お得なキャンペーン
- 新規入会キャンペーン(2025年3月31日まで)
・MyJCBログイン&Amazon.co.jp利用で最大1万2000円のキャッシュバック(Amazon.co.jpで利用した金額の20%をキャッシュバック) - 新規入会キャンペーン(2025年3月31日まで)
・MyJCBログイン&Apple Pay/Google Pay/MyJCB Payの利用で最大3000円のキャッシュバック(利用金額の20%をキャッシュバック) - 家族カード入会&家族カードでのMyJCBログインで最大4000円のキャッシュバック(家族1名の申し込みにつき2000円のキャッシュバック)(2025年3月31日まで)
- お友逹紹介キャンペーン!紹介者・被紹介者に1500円キャッシュバック(2025年3月31日まで)
ポーランド観光にクレジットカードが必須な理由
ポーランドへ行くなら、クレジットカードは「絶対に必要」といっても過言ではありません。
ポーランドはほかのヨーロッパ諸国に比べても入国審査が厳しく、クレジットカードを持っていないとスムーズに入国できない可能性があります。
ポーランド観光にクレカは必須
- ホテルのデポジットとして必要
- 2025年以降はETIAS(エティアス)の申請が必要
- ポーランド入国には海外旅行保険の加入が義務
- ポーランド滞在費の証明が必要
ホテルのデポジットとして必要
ポーランドのホテルに泊まるときは、チェックイン時にクレジットカードの提示を求められることがあります。
これは、破損や盗難があったときの費用を保証する「デポジット」のためで、おもに次の2パターンがあります。
デポジットはおもに2種類
- クレジットカードを提示するだけ(ホテル側でカード番号などを控える)
- クレジットカードでデポジット額を事前決済
クレジットカードで事前決済する場合、デポジット額は宿泊費の1~2泊分が相場となります。
たとえば、1泊1万円のホテルに2泊するなら、トータルで3~4万円(宿泊費2万円+1~2万円)支払うことになります。
チェックアウト時に何も問題がなければ、デポジット額はクレジットカードを通して返金されます。
ホテルによってはデポジットの現金払いを認めていることもありますが、多額の現金を用意したり、手元に現金がなくなったりと、さまざま不便が生じるでしょう。
2025年以降は事前渡航認証システムETIAS(エティアス)申請が必要
2025年以降にポーランドへ渡航する場合、ETIAS(エティアス)の事前申請が必要です。
ETIASとは?
EU諸国への入国に必要となる、事前渡航認証システム。アメリカのESTA(エスタ)のような制度で、ポーランドなど約30ヵ国が対象となります。渡航前に取得していないと、旅客機への搭乗拒否が予想されます。
ETIAS(エティアス)の申請はオンラインのみで、パスポート、Eメールアドレスのほか、決済用のクレジットカードが必要となります。
ETIAS申請に必要なもの
- 期限が有効なパスポート
- スムーズな送受信が可能なEメールアドレス
- 申請費用の決済に使用するクレジットカード
※ 出典:ETIAS「ETIAS(エティアス)申請方法と必要な物とは?」
ETIASの有効期限は3年(予定)で、有効なETIASがあればほかのヨーロッパ諸国にも渡航できます。
また、審査は通常1日で完了しますが、最長で30日ほどかかる可能性があると公表されています。
「ETIASがなくてポーランドへ渡航できない」とならないためにも、航空券を購入したら早めに申請しておくのがよいでしょう。
ポーランド入国には海外旅行保険の加入が義務
ポーランドへ入国するには、滞在期間をカバーする海外旅行保険の加入が義務付けられています。
入国審査で保険証書を提示できないと、入国を拒否される可能性もゼロではありません。
クレジットカードに付帯する海外旅行保険を使う場合は、カード会社に依頼すれば付保証明書を発行してもらえます。
発行には約2週間かかることもあるため、余裕をもって申請しておくことが大切です。
ポーランド滞在費の証明が必要
ポーランドに3日以上滞在するときは、入国審査で滞在費の証明が必要となります。
これは不法就労者を防ぐための制度で、入国時に必ず提示を求められるわけではありません。
必要な滞在費は、それぞれ次のとおり定められています。
ポーランド入国に必要な滞在費
- 最低500ズウォティ(約1万8500円)
- 1日100ズウォティ(約3700円)×滞在日数
※ 2024年8月現在のレートに基づく。
実際に滞在費を証明するには、おもに次の3通りがあります。
滞在費の証明方法
- ポーランド通貨(ズウォティ)
- ポーランド国内で交換可能な外国通貨
- クレジットカード、トラベラーズチェック、小切手など
多額の現金を用意する手間を考えると、クレジットカードを提示するのがもっとも効率的といえます。
三井住友カード(NL)
お得なキャンペーン
- 2024年11月1日〜2025年2月2日の新規入会キャンペーン新規入会&条件達成で
最大5000円相当
プレゼント
(学生は6000円相当)・新規入会&スマホのタッチ決済1回以上利用で3000円分のVポイントPayギフトをプレゼント
・学生限定 新規入会で1000円分のVポイントPayギフトをプレゼント
・新規入会&1万円ごとの利用で1000円相当のVポイントをプレゼント(最大2000円相当)
ポーランドはキャッシュレス決済が主流!ほぼどこでもクレカが使える
ポーランドではキャッシュレス化が進んでおり、国内決済の半分以上がキャッシュレスです。
ポーランドにおけるキャッシュレス決済の比率
- 現金:42.7%
- キャッシュレス決済:52.3%
2019年までは現金払いが半数以上でしたが、2020年以降はキャッシュレス決済がぐんぐんと比率を伸ばしています。
実際、ポーランドの街中を歩くと、クレジットカードなどのキャッシュレス決済に対応しているお店がほとんどです。
ポーランドの支払い方法
- デビットカード
- レジットカード(VisaやMastercard)
- 現金
- JCBはあまり使えない
30ヶ国以上の海外旅行経験がある
ライター・長坂ヒロのポーランド情報
日本発祥の国際ブランドであるJCBは、ポーランドではかなり弱いです。観光客の多いエリアを除いては、「使えたらラッキー」と考えるのが無難でしょう。
クレジットカードならVisaやMastercardがおすすめ
ポーランドにクレジットカードを持っていくなら、国際ブランドはVisaかMastercardの2択。
ポーランドにおける国際ブランドのシェアは次のとおりで、VisaとMastercardの「2強」状態です。
ポーランドにおける国際ブランドのシェア
- Visa:51%
- Mastercard:49%
※ 出典:statista「Market share of payment card brands - Visa, Mastercard, American Express, or in-market local card schemes - in Poland from 2016 to 2022」
逆を言うと、JCBやアメックス、ダイナースなどはほとんど流通していません。
VisaとMastercardを1枚ずつ持っていけば、磁気不良や通信エラーなどのトラブルにもしっかり備えられます。
ポーランド人はデビットカードを使う人が多い
ポーランドでは、クレジットカードよりもデビットカードを持つのが一般的です。
2022年のデータでは、デビットカードの発行枚数はクレジットカードの約7.6倍にも及びます。
ポーランドにおけるカード発行枚数
- クレジットカード:約516万枚
- デビットカード:約3900万枚
※ 出典:statista「Total number of credit cards and debit cards in circulation in Poland from 2000 to 2022」。
ポーランドの人口(約3700万人)と比べると、デビットカードは1人あたり1枚以上持っているのに対し、クレジットカードは約7人に1人しか持っていない計算になります。
デビットカードならSony Bank WALLET
ポーランドへ旅行するなら、普及質の高いデビットカードを作るのも選択肢のひとつです。
なかでも、Sony Bank WALLETはVisaデビット機能が付いており、ポーランド国内のVisa加盟店で幅広く活用できます。
Sony Bank WALLETのおもなメリット
- ポーランド国内のVisa加盟店で決済できる
- Visaのタッチ決済にも対応
- 利用金額は口座から即時引き落とし
デビットカードの利用上限額は口座残高となり、使い過ぎてしまうリスクはありません。
また、アプリからは利用限度額やプッシュ通知も設定でき、セキュリティ性を確保しやすいといえます。
クレジットカードが使える場所・使えない場所
ポーランドでクレジットカードを使える場所、使えない場所をまとめると、以下のとおり。
使える場所 | 使えない場所 |
---|---|
|
|
一部の例外を除き、「ほぼ全てのお店でクレジットカードを使える」と考えても問題ありません。
ただし、電車やバスの券売機ではVisaしか使えないこともあります。
VisaとMastercardを1枚ずつ持っていれば、こうしたイレギュラーにも柔軟に対応できるでしょう。
ポーランド観光にクレカを持っていくメリット
ポーランド旅行にクレジットカードを持っていけば、ほかにも次のようなお得や安心が手に入ります。
ポーランド観光にクレカを持っていくメリット
- クレジットカード決済の方が両替よりも手数料が安い
- 海外旅行保険が付帯している
- 付帯特典でお得に旅行ができ、日本語サポートもしてくれる
- 盗難や不正利用の補償がある
- レートがいい海外キャッシングを利用できる
クレジットカード決済の方が両替よりも手数料が安い
ポーランド観光中にクレジットカードを使えば、両替より手数料を節約できます。
ポーランドでクレジットカードを利用すると、約1.6~2.2%の「海外事務手数料」が発生します。
一方、両替にかかる手数料は2.0~5.0%が相場で、レートの悪い両替所だと約10.0%かかることも少なくありません。
わずか数%の違いですが、利用金額が増えれば増えるほど、手数料をしっかりと節約できます。
利用額 | 5万円 | 10万円 |
---|---|---|
クレカ決済(約1.6~2.2%) | 約800~1100円 | 約1600~2200円 |
一般的な両替所(2.0~5.0%) | 約1000~1500円 | 約2000~5000円 |
レートが悪い両替所(5.0~10.0%) | 約2500~5000円 | 約5000円~1万円 |
海外旅行保険が付帯している
クレジットカードがあれば、ポーランドでアクシデントやトラブルが起きたときに海外旅行保険を活用できます。
クレジットカードに付帯する海外旅行保険は無料で、事前の申込も必要ありません。
自分で海外旅行保険に加入すると、それだけで約2000~5000円程度(7日間)の保険料がかかるため、クレジットカードがあれば旅費を大きく節約できます。
クレジットカードに付帯する海外旅行保険は「利用付帯」と「自動付帯」の2種類にわかれます。
利用付帯の場合、旅行に関わる費用をカード決済することで保険適用となるため、自分が持っているクレジットカードの付帯保険の適用条件は事前にきちんと確認しておきましょう。
適用条件 | 該当のクレカ | |
---|---|---|
利用付帯 | 事前に旅費の一部(航空券や交通費など)をカード決済していることで適用 | ・三井住友カード(NL) ・エポスカード ・JCBカード W |
自動付帯 | クレジットカードを持っているだけで自動的に適用 | ・学生専用ライフカード ・楽天プレミアムカード(一部利用付帯) |
付帯特典でお得に旅行ができ、日本語サポートもしてくれる
クレジットカードがあれば、会員限定の優待特典によりお得にポーランド観光を楽しめます。
ポーランド観光で利用できるクレジットカード特典
- 手荷物宅配サービスの割引
- 空港ラウンジ
- 海外利用でのポイントアップサービス
- 海外旅行保険、ショッピングガード保険の付帯
- 現地サポートデスク
なかでもポーランド観光中の安心感につながるのが、緊急時などに日本語で相談できるサポートデスクです。
ポーランドには現地サポートデスクこそありませんが、24時間年中無休で国際電話によるサポートを受けられます。
当記事で紹介したクレジットカードでは、それぞれ以下のサポートデスクを利用できます。
こうした旅行特典が充実しているクレジットカードを「特典用」として発行するのも選択肢のひとつです。
カード | サポートデスク |
---|---|
三井住友カード(NL) | VJデスク |
エポスカード | エポスカード海外緊急デスク |
学生専用ライフカード | エマージェンシーライン |
楽天プレミアムカード | 24時間緊急デスク |
JCBカード W | JTBグローバルアシスタンス 海外緊急サポートネットワーク |
盗難や不正利用の補償がある
ポーランド観光中に、クレジットカードの盗難または不正利用に遭った場合、カード会社から補償を受けられます。
補償の規定はカード会社により異なりますが、60日以内なら全額保証してもらえるケースがほとんどです。
また、アプリやマイページなどですぐに利用停止手続きをしておけば、そもそも不正利用されるリスクも防げるでしょう。
ポーランド観光中に現金を盗まれてしまっても、海外旅行保険などで補償を受けることはできません。
海外旅行では、現金ではなくクレジットカードを持つことが防犯対策につながります。
レートがいい海外キャッシングを利用できる
クレジットカードがあれば、ポーランド観光中に海外キャッシングを利用できます。
海外キャッシングとは、ポーランド国内のATMにクレジットカードを差し込み、現地通貨(ズウォティ)を引き出すこと。
借入期間に応じて利息が発生しますが、両替に比べると手数料は安くなります。
また、海外キャッシングはATMから24時間いつでも利用できるため、大金を持ち歩く必要がありません。
手元の現金を最小限に抑えることで、ポーランド観光中の防犯対策にもつながります。
ポーランドの交通機関ではクレジットカードの利用が可能
キャッシュレス化が進んでいるポーランドでは、公共交通機関でもクレジットカードを利用できます。
なかにはタッチ決済に対応しているケースもあり、チケット購入の手間も省略できます。
ポーランドの交通機関でのクレカ利用事情
- 電車やバスの発券機ではVisaしか使えないことも
- タクシーはクレジットカード払いOK
電車やバスの発券機ではVisaしか使えないことも
電車やバスの券売機では、クレジットカードでチケットを購入できます。
ただし、使える国際ブランドはVisaとMastercardの2つのみなので注意が必要です。
なかには、Visaしか対応していない券売機も少なくありません。
また、ポーランド鉄道(PKP)をオンラインで予約する際も、利用できるクレジットカードはVisaのみとなります。
一部ではクレカのタッチ決済も可能
ポーランドの公共交通機関では、クレジットカードのタッチ決済を使えることもあります。
たとえば、トラムのチケットを車内で購入する場合、支払い方法は現金かクレジットカード(タッチ決済のみ)の2択です。
クレジットカードを持っていても、タッチ決済に対応していなければ現金で購入するしかありません。
自分のクレジットカードがタッチ決済に対応しているかどうかは、券面に波のようなマーク(リップルマーク)があるかどうかで判断できます。
クレジットカードのリップルマーク
公共交通機関ではVisaしか使えないことも多いため、Visaのタッチ決済を搭載したクレジットカードを1枚は持っておくべきでしょう。
タクシーはクレジットカード払いOK
ポーランドのタクシーでは、クレジットカード払いを利用できます。
実際、ポーランドの街中を走るタクシーは、VisaやMastercardなどのステッカーが貼られていることがほとんどです。
ただし、たとえステッカーが貼ってあっても、必ずクレジットカードを使えるとは限りません。
タクシーによっては決済端末を載せていなかったり、通信エラーが起きることもあります。
手持ちの現金がなく「絶対にクレジットカードで支払いたい」というときは、乗車前にドライバーに確認しておくと安心です。
30ヶ国以上の海外旅行経験がある
ライター・長坂ヒロのポーランド情報
ポーランドにも「白タク」は多く、何も知らずに乗車すると高額な運賃を要求されます。白タクにあたらないためには、空港や駅で「タクシー?」と声をかけてくる人は無視する、レストランやショッピング施設では店員にタクシーを呼んでもらうなどが効果的です。
配車アプリ「FREE NOW」が便利
「ポーランド観光中にタクシーを利用したい」、「でも言葉もわからないし、ぼったくり被害が心配」という人には、配車アプリのFREE NOWがおすすめです。
FREE NOWはヨーロッパで広く普及している配車アプリで、アプリにカード情報を登録しておけば、アプリ上で運賃をカード決済できます。
また、運賃も通常のタクシーに比べて安くなりやすいといえます。
FREE NOWの使い方はとてもシンプルで、初心者でも簡単です。
ぼったくりの心配がないうえ、ドライバーと外国語で会話しなくてよいのは、FREE NOWならではのメリットです。
FREE NOWの利用手順
- アプリから現在地と目的地を入力する
- 運賃、到着時間の目安が表示される
- 予約を確定すると、最寄りのドライバー情報(名前、車のナンバーなど)が表示される
- 目的地に着いたらそのまま下車。運賃はアプリ上で自動決済される
ポーランドの現金事情│物価は日本よりやや安い程度
ポーランドはヨーロッパのなかでも物価が安く、総合的に「日本よりやや安い」といえます。
食費や交通費などの目安をあらかじめ確認し、ポーランド観光に必要な費用をシミュレーションしてください。
ポーランドの現金事情
- ポーランドの通貨は「ズウォティ(złoty)」
- ポーランド観光で1日にかかる費用は約1万〜1万5000円
- チップの目安は料金の10%
ポーランドの通貨は「ズウォティ(złoty)」
ポーランドでは、「ズウォティ(złoty)」という独自の通貨が流通しています。
EU加盟国ですが、ユーロは基本的に使えません。
紙幣(ズウォティ) | 硬貨(ズウォティ・グロシュ) |
---|---|
|
|
※ 1ズウォティ=36.9円(2024年8月のレートに基づく)。
100、200ズウォティなどの高額紙幣は、小さなお店やレストランでは嫌がられます。
海外キャッシングで高額紙幣が出てきたら、早めにコンビニやスーパーでくずしておくと便利です。
ポーランド観光で1日にかかる費用は約1万〜1万5000円
ポーランド観光にかかる費用は、1日あたり約1万円~1万5000円が相場です。
1泊1万円以下で泊まれるホテルも多く、ヨーロッパ諸国の中では宿泊費を抑えやすいといえます。
ポーランド観光でかかる費用
- 往復航空券:10~20万円
- ホテル代:3000円~1万円
- 食費:1000~2000円
- 交通費:200~500円
- 観光地の入場料:1000~2000円
食費をできるだけ抑えたい人には、「ミルクバー」がおすすめです。
ミルクバーは共産主義の名残がある大衆食堂のことで、1食あたり約500円でお腹いっぱい食べられます。
利用者もポーランド人がほとんどのため、ローカルな雰囲気を味わいたい人にはぴったりでしょう。
チップの目安は料金の10%
ポーランドには、チップの文化が根付いています。
チップの目安は料金の10%で、外国人の多いエリアではチップを渡すのがマナーとされています。
チップの目安
- 枕銭:3〜4ズウォティ
- トイレ:0 or 3〜1ズウォティ
- 高級レストランやタクシー:料金の10%
しかし、チップはあくまで感謝の気持ちを示すものであり、絶対に必要なわけではありません。
また、すでにサービス料が加算されている場合もチップの支払いは不要です。
タクシーなどでチップを支払うときは、少し多めの紙幣を渡し、お釣りを受け取らないのがスマートです。
現金が必要なときは海外キャッシング
ポーランド観光中に現地通貨(ズウォティ)を下ろすなら、クレジットカードの海外キャッシングがおすすめ。
海外キャッシングには次のようにメリットが多く、ポーランド観光中のお得や安心感が手に入ります。
海外キャッシングのメリット
- キャッシングは両替よりもレートが良い
- 24時間いつでも利用できる
- ATMは比較的どこにでもある
- 大金を持ち歩く必要がない
キャッシングは両替よりもレートが良い
海外キャッシングによりズウォティを下ろせば、両替よりも手数料を節約できます。
手数料の比較
- 海外キャッシング:ATM手数料(約220円)+金利
- 両替:取引額の約2.0~3.0%
海外キャッシングの金利は年率18.0%ですが、1日あたり0.05%、1ヶ月あたり約1.5%と両替より安くなります。
また、「繰上返済」により借入期間が短くなれば、利息をさらに安くできるでしょう。
たとえば、10万円を引き出すときの手数料は、それぞれ次のとおりです。
借入期間 | 手数料 | |
---|---|---|
海外キャッシング | 10日 | 約490円+220円(ATM手数料) |
20日 | 約990円+220円(ATM手数料) | |
30日 | 約1480円+220円(ATM手数料) | |
両替 | 2000~5000円(2.0~5.0%の場合) |
早めに返済すれば、手数料を両替の半分以下に抑えることも可能です。
24時間いつでも利用できる
海外キャッシングは、ATMさえあれば24時間いつでも利用できます。
両替所のように、営業時間を気にする必要はありません。
また、両替所を何ヵ所もまわってレートを比較することもなく、ポーランド観光中の時短につながります。
ATMは比較的どこにでもある
ポーランドの街中を歩くと、次のようにさまざまな場所でATMを見つけられます。
ATMのおもな設置場所
- 銀行
- デパートなどのショッピング施設
- 駅
- ATM用の店舗
- 通り
特に、銀行内のATMはセキュリティガードが常駐しているため、安全性は高いといえます。
駅や通りなどのATMを使うときは、周囲に不審な人がいないか十分に確認しておきましょう。
ATMの使い方
ポーランドのATMで海外キャッシングを使う方法は、おもに次の7ステップです。
基本的な流れさえ覚えておけば、海外旅行初心者でもけっして難しくありません。
ATMでの現金の引き出し方法
- ATMにクレジットカードを入れる
- 言語(英語 ENGLISH)を選択をする
- クレジットカードの暗証番号(PIN)を入力する
- WITHDRAWAL AMOUNT(引き出し金額を入力する)を選択
- Current(当座預金口座)/Saving(普通預金口座)を選択する
- 引き出す金額を入力する
- 現金とクレジットカードを取る
海外キャッシングに対応しているATMには、Visaなら「plus」、Mastercardなら「Cirrus」のマークがついています。
たとえ新しいATMでも、plusなどのマークがなければお金を引き出すことはできません。
大金を持ち歩く必要がない
海外キャッシングは24時間いつでも利用できるため、大金を持ち歩く必要がありません。
現金を最小限に抑えることで、ポーランド観光中の防犯対策としても効果的です。
ただし、いくら便利だからといって、暗くなってからのATM利用は避けるべきです。
ポーランドは比較的治安が落ち着いた国ですが、スリやひったくりなどの軽犯罪は日々発生しています。
海外キャッシングは、できるだけ日中の明るい時間帯に利用するよう心がけましょう。
30ヶ国以上の海外旅行経験がある
ライター・長坂ヒロのポーランド情報
海外キャッシングを利用するときは、できるだけホテル周辺の銀行ATMを使い、お金を下ろしたらすぐ部屋に戻って現金を振り分けています。これを徹底するだけでも精神的な安心感が違いますし、危ない目に遭ったこともありません。治安が不安な方はぜひ実践してみてください。
クレジットカードを使うときの注意点
ポーランド観光に欠かせないクレジットカードですが、次の5点には注意が必要です。
クレジットカードを使うときの注意点
- 4桁の暗証番号が必須
- 支払いは現地通貨建て
- 支払い回数は選べない
- 必要に応じて限度額を上げておく
- 不正利用に注意する
30ヶ国以上の海外旅行経験がある
ライター・長坂ヒロのポーランド情報
日本と海外では、クレジットカードの使い方も少し異なります。「ポーランドまで来たのにクレジットカードが使えない」、「なんだか請求金額が高い」などとならないよう、正しい使い方を身につけておきましょう。
4桁の暗証番号が必須
ポーランド観光中にクレジットカードを使うには、4桁の暗証番号が必要です。
日本のように、サインで対応することはできません。
また、暗証番号をカード会社に問い合わせる場合、書類での通知が一般的です。
通知書類が自宅に届くまでには1~2週間ほどかかることもあるため、余裕をもって問い合わせておきましょう。
ただし、タッチ決済を利用すれば、暗証番号の入力は不要です。
支払いは現地通貨建て
ポーランド観光中にクレジットカードを使うと、決済方法(日本円またはズウォティ)を問われることがあります。
日本人だと思わず「Japanese Yen」と答えたくなってしまいますが、必ず「Polish Złoty」を選びましょう。
現地通貨(ズウォティ)建てを選んだほうが、手数料を大きく節約できます。
現地通貨建てと円建ての手数料
- 現地通貨(ズウォティ)建て:約1.6~2.2%(国際ブランドが定めるレート)
- 日本円建て:約2.0~10.0%(店舗が独自に定めるレート)
クレジットカードの決済端末に「JPY、PLN」と表示された場合も、「PLN」を選んだほうが手数料は安くなります。
支払い回数は選べない
ポーランド観光中にクレジットカード決済した金額は、全て一括払いとなります。
会計時にリボ払いや分割払いなどを選ぶことはできません。
ただし例外として、リボ払い専用クレジットカードでは海外利用分も自動的にリボ払いとなります。
また、ポーランドで一括決済した分も、クレジットカードのマイページやアプリから支払い回数を変更できるケースもあります。
必要に応じて限度額を上げておく
ポーランド観光中にクレジットカードが限度額に達してしまうと、クレジットカードが一時的に利用停止となります。
特に、航空券やホテル代などをカード決済するときは、思っていたよりも早く限度額に達する可能性があるでしょう。
限度額による利用停止を防ぐには、出発前に限度額を引き上げておくのが効果的です。
また、クレジットカードを2枚以上持っていくことで、こうした予期せぬトラブルにも備えることができます。
不正利用に注意する
ポーランド観光中にクレジットカードを使うときは、不正利用に注意が必要です。
特に外国人観光客が被害に遭いやすいのが、クレジットカードのスキミング。カード情報を盗み取られると、自分の知らないところでカードが悪用されてしまいます。
スキミングの被害を抑えるには、次のような対策が効果的です。
また、カードの利用履歴を定期的にチェックすれば、いざというときも不正利用を早期発見しやすいといえます。
スキミングに効果的な対策
- できるだけタッチ決済を利用する
- ATMのカード差込口に不審物がないか確認する
- クレジットカードを店の奥に持っていかせない
さいごに...
この記事のまとめ
ポーランドを観光するなら、クレジットカードは必須アイテムです。
クレジットカードがあれば、ポーランド観光中のほとんどの決済をクレジットカードにまとめることができ、現金を最小限に抑えられます。
また、クレジットカードは海外旅行保険や滞在費の証明となり、入国審査がスムーズになる可能性もあります。
磁気不良などのトラブルに備え、最低でも2枚、できれば3枚はクレジットカードを持っていきましょう。
ポーランド観光に便利なクレジットカードの選び方
- 国際ブランドはVisaかMastercard
- Visaをメインカード、Mastercardをサブカードにすると便利
- さらに特典用クレカを作れば、優待割引や補償を受けられる
クレジットカードがあれば、ポーランド観光中に海外キャッシングを利用でき、両替よりも手数料を安くできます。
また、年会費無料のクレジットカードなら、たとえ帰国後に利用頻度が減っても、年会費で損することはありません。
当記事で紹介した5枚から自分に合った組み合わせを見つけ、ポーランド観光中のスマート&安全な決済に役立ててください。
監修者
ファイナンシャル・プランナー(CFP認定者)
飯田道子
いいだみちこ
金融機関勤務を経て1996年にFP資格を取得。各種相談業務やセミナー講師、執筆活動などをおこなっている。どの金融機関にも属さない独立系FP。ファイナンシャル・プランナー(CFP認定者)。1級ファイナンシャル・プランニング技能士。クレジットカード専門サイトで数多く記事監修を担当
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