ファイナンシャル・プランナー(CFP認定者)
飯田道子監修
スペインに旅行するなら、絶対に忘れてはいけないのがクレジットカードです!
スペインでは「クレジットカード=信用の証」であり、クレジットカードがないと次のようなデメリットが生じてしまいます。
ペイン旅行にはクレカは必要?
- ホテル宿泊時やレンタカーを借りる際にデポジットとしてクレカの提示が必要
- 現金を両替するよりクレカ手数料の方が安い
- 高額なお札は断られる可能性がある
- 入国審査での経済力の証明
- 2025年以降はETIAS(エティアス/事前渡航認証システム)申請が必要
ヨーロッパのなかでも特にスリが多いスペインでは、クレジットカードを持っていることが防犯対策につながります。
クレジットカードがあれば、無料の海外旅行保険や優待特典が付帯し、スペイン旅行中の安心やお得が手に入るでしょう。
スペイン旅行におすすめするクレジットカードは次の5枚です。
年会費の有無や使いたい特典など、自分が使いたいサービスがあるかどうかでカードを選ぶのが良いでしょう。
不正利用に遭いにくい完全ナンバーレス |
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三井住友カード(NL) |
|
公式サイトで詳細を見る▶ |
海外旅行保険の補償額が最高3000万円と高い |
エポスカード |
|
公式サイトで詳細を見る▶ |
JCBプラザ・バルセロナ、JCBプラザ・マドリードを無料利用できる |
JCBカードW |
|
公式サイトで詳細を見る▶ |
スペインで利用した金額の3.0%をキャッシュバック |
学生専用ライフカード |
|
公式サイトで詳細を見る▶ |
プライオリティ・パスを無料で発行できる |
アメックスゴールド・プリファード |
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公式サイトで詳細を見る▶ |
この記事はこんな内容です
スペイン旅行にはクレジットカードは必須!
- 国際ブランドはVisa、Mastercardの2択
- 特典用としてJCBやアメックスを組み合わせると便利
- チップなど、現金が必要なシーンも多い
- ユーロを下ろすなら、両替より海外キャッシングがお得
目次
ライター体験談:スペインではクレジットカード自体が防犯対策に
スペインは、ヨーロッパのなかでも特にスリが多い国として知られています。
特に、世界的な観光都市であるバルセロナやマドリードは、観光客のスリ被害があとを絶ちません。
筆者も、バルセロナのバスターミナル付近でリュックを開けられそうになったことがありました(貴重品はお腹に入れていたため、被害はなし)。
そんなスペインでは、クレジットカードを持つこと自体が防犯対策につながります。
これは、クレジットカードがあれば多額の現金を持ち歩く必要がなく、たとえ被害に遭っても補償を受けられるためです。
クレジットカードが防犯対策になる理由
- 多額の現金を持ち歩く必要がない
- たとえスリに遭っても、少額の現金で済む
- 盗まれてもすぐに利用停止できる
- 不正利用額はカード会社に補償してもらえる
- お腹のトラベルポーチなどに保管すれば、スリに遭いにくい
「治安が悪い国だからクレジットカードはやめておこう」と考える人も多いですが、実はその逆です。
治安が悪い国だからこそ、クレジットカードを持つメリットは大きいといえます。
スペイン旅行に行くなら、もしものときを想定し、最低でも2枚はクレジットカードを持っていくようにしましょう。
30ヶ国以上の海外旅行経験がある
ライター・長坂ヒロのスペイン情報
- 持っていったクレジットカード:エポスカード(Visa)、楽天カード(Mastercard)、JCBゴールド 家族カード(JCB)
- 使えなかったカード:JCBゴールド 家族カード(JCB)
- 滞在したエリア:バルセロナ、グラナダ、セビーリャ、コルドバ、マラガ
スペインで使えるクレジットカードはVisaとMastercardの2強です。JCBは「特典用」に便利ですが、実際にカード決済できる店は多くありません。スペイン旅行用にクレジットカードを作るなら、まずはVisaとMastercardの2枚を検討しましょう。
スペイン旅行で使えるおすすめのクレジットカード5選
スペイン旅行におすすめのクレジットカードは次の5枚です。
国際ブランドやスペイン旅行で使える特典などを比較し、最適な組み合わせをみつけてください。
スペイン旅行におすすめのクレカ5選
三井住友カード(NL)│年会費無料で最高2000万円の海外旅行傷害保険
スペイン旅行に便利な特典
- セキュリティ性が高い完全ナンバーレス
- 最高2000万円の海外旅行傷害保険が付帯(利用付帯)
- 国際ブランドはスペインで広く普及するVisa/Mastercardを選べる
三井住友カード(NL)は、表面にも裏面にもカード情報が印字されない完全ナンバーレスが特徴のカードです。
店員や周囲の人にカード情報を盗み見されるリスクがないため、スペイン旅行中もしっかりとセキュリティを確保できます。
また、三井住友カード(NL)で選択できる国際ブランドはVisaとMastercardの2種類。いずれもスペインでは幅広く流通しており、決済用のメインカードに向いています。
三井住友カード(NL)は年会費無料でありながら、最高2000万円の海外旅行傷害保険が付帯(利用付帯)します。
年間100万円以上利用すると、ゴールドカードに年会費永年無料でランクアップできるため、「将来的に空港ラウンジを使いたい」という人にもぴったりです。
三井住友カード(NL)
基本スペック
ポイント還元率(通常時) | 0.5% |
---|---|
年会費 | 永年無料 |
発行スピード | 最短10秒/即発24時間 ※1 |
国際ブランド | |
電子マネー | ※2 |
海外旅行保険 | 利用付帯 |
国内旅行保険 | なし |
家族カード | ○ |
ETC | ○ |
※1:即時発行ができない場合があります
※2:電子マネーは国際ブランドによって使用できないものがあります
お得なキャンペーン
- 2024年9月2日からの新規入会キャンペーン新規入会&条件達成で
3000円分
プレゼント・新規入会&スマホのタッチ決済1回以上利用で3000円分のVポイントPayギフトをプレゼント(学生は4000円分のVポイントPayギフトをプレゼント)
エポスカード│最高3000万円の海外旅行保険が付帯
スペイン旅行に便利な特典
- 最高3000万円の海外旅行保険が付帯
- ショッピング枠を一時的に増額できる
- OIOIの店舗で最短当日受取が可能
海外旅行用クレジットカードの「定番」ともされるエポスカードは、年会費無料ながら海外旅行保険の補償額が最高3000万円と高いのが特徴です。
年会費無料のクレジットカードに付帯する海外旅行保険は、補償額が最高1000~2000万円とされることが一般的です。
そのため、最高3000万円まで補償されるエポスカードなら、いざというときの安心感につながるでしょう。
また、エポスカードは利用枠の一時増額が可能で、以下の少ないほうまで増額できます。
エポスカードの一時増額
- 現在の利用可能枠の2倍
- 現在の利用可能枠+100万円
航空券やブランド品など、高額なカード決済を予定している人は、あらかじめ増額申請することで余裕をもって買い物を楽しめます。
エポスカードは受取方法としてOIOIの店舗を選択すれば、最短当日中にカードを受け取ることができます。
一般的にクレジットカードの発行には3~7日かかるため、「出発直前だけどクレジットカードが欲しい」という人におすすめです。
エポスカード
基本スペック
ポイント還元率(通常時) | 0.5% |
---|---|
年会費 | 無料 |
発行スピード | 最短当日〜約1週間 ※1 |
国際ブランド | |
電子マネー | ※2 |
海外旅行保険 | 利用付帯 |
国内旅行保険 | - |
家族カード | × |
ETC | ○ |
※1:最短当日は店頭受取の場合
※2:電子マネーは国際ブランドによって使用できないものがあります
お得なキャンペーン
- WEBからの新規入会で2000円相当プレゼント
JCBカード W│バルセロナ、マドリードでJCBプラザを使える
スペイン旅行に便利な特典
- バルセロナ、マドリードでJCBプラザを使える
- 「たびらば」でお得な情報が手に入る
- 海外利用でもポイント2倍
JCBカード Wは、スペイン旅行の「特典用」におすすめです。
バルセロナ、マドリードの2都市に設置されたJCBプラザでは日本語でサポートを受けられ、不慣れなスペイン旅行中も安心感につながります。
また、海外旅行情報サイト「たびらば」では、JCBカードの優待特典など、お得な情報が手に入ります。
対象店ではお得な割引やプレゼントをもらうことができ、スペイン旅行の思い出作りにも役立つでしょう。
JCBカード Wは18~39歳のみが入会できるカードで、ポイント還元率が通常の2倍と高いのがメリットです。
もちろん、スペインでの利用分もポイント2倍となるため、旅行中に決済すればお得にポイントを貯めることができます。
JCB カード W
基本スペック
ポイント還元率(通常時) | 1.0% |
---|---|
年会費 | 無料 ※1 |
発行スピード | 最短5分発行 ※2 |
国際ブランド | |
電子マネー | ※3 |
海外旅行保険 | 利用付帯 |
国内旅行保険 | なし |
家族カード | ○ |
ETC | ○ |
※1:39歳まで申し込み可能
※2:9:00AM~8:00PMで申し込み(受付時間を過ぎた場合は翌日扱い)。顔写真付き本人確認書類による本人確認(運転免許証/マイナンバーカード/在留カード)。モバ即での入会後、カード到着前の利用方法についてはJCBのHPにて確認
※3:電子マネーは国際ブランドによって使用できないものがあります
お得なキャンペーン
- 新規入会キャンペーン(2024年9月30日まで)
・MyJCBログイン&Amazon.co.jp利用で最大1万2000円のキャッシュバック(Amazon.co.jpで利用した金額の20%をキャッシュバック) - 新規入会キャンペーン(2024年9月30日まで)
・MyJCBログイン&Apple Pay/Google Payの利用で最大3000円のキャッシュバック(利用金額の20%をキャッシュバック) - 家族カード入会&家族カードでのMyJCBログインで最大4000円のキャッシュバック(家族1名の申し込みにつき2000円のキャッシュバック)(2024年9月30日まで)
- お友逹紹介キャンペーン!紹介者・被紹介者に1500円キャッシュバック(2024年9月30日まで)
- (18歳〜24歳限定)新規入会&MyJCBアプリログインでもれなくAmazonギフトカード(Eメールタイプ)1000円分プレゼント(2024年4月30日まで)
学生専用ライフカード│海外利用総額の3.0%をキャッシュバック
スペイン旅行に便利な特典
- スペインで利用した金額の3.0%をキャッシュバック
- 海外旅行保険が自動付帯
- 国際ブランドはVisa/Mastercard/JCB
学生旅行でスペインに行くなら、年会費無料の学生専用ライフカードがおすすめです。
学生専用ライフカードは、海外で利用した金額の3.0%がキャッシュバック(年間最大10万円)されるのが特徴です。
スペインでの買い物が実質3.0%オフとなるため、限られた予算のなかでもお得に買い物を楽しめるでしょう。
また、学生専用ライフカードには最高2000万円の海外旅行保険が自動付帯します。
事前に適用条件を考えなくてよいのは、自動付帯ならではのメリットです。
利用付帯と自動付帯
- 利用付帯
- 事前に旅費(航空券やツアー代金)をカード決済することで適用
- 自動付帯
- クレジットカードを持っているだけで自動的に適用
なお、学生専用ライフカードの国際ブランドはVisa、Mastercard、JCBの3種類。お得なキャッシュバックを受けるなら、VisaかMastercardの2つがおすすめです。
学生専用ライフカード
基本スペック
ポイント還元率(通常時) | 0.1% |
---|---|
年会費 | 無料 |
発行スピード | 最短2営業日 |
国際ブランド | |
電子マネー | ※1 |
海外旅行保険 | 自動付帯 |
国内旅行保険 | - |
家族カード | ○ |
ETC | ○ |
※1:電子マネーは国際ブランドによって使用できないものがあります
お得なキャンペーン
- 新規入会プログラム+つかっておトクプログラムの合計で最大1万5000円のキャッシュバック!
・アプリログインで2000円キャッシュバック
・3万円以上の利用で8000円キャッシュバック
・Apple Pay/Google Payの利用で3000円キャッシュバック
・一部サブスクの支払いで2000円キャッシュバック
アメックスゴールド・プリファード│プライオリティ・パスの年会費が無料
スペイン旅行に便利な特典
- プライオリティ・パスの年会費が無料
- カード継続で1万円分のトラベルクレジット
- 最高1億円の海外旅行保険が付帯
アメックスゴールド・プリファードは、年会費3万9600円のハイステータスカード。
会員制の空港ラウンジサービス「プライオリティ・パス」を無料で発行でき、ラウンジ使用料(通常35米ドル)も年2回まで無料となります。
また、毎年カードを継続すれば1万円分のトラベルクレジットをもらえるため、こうした旅行関連の特典を活用すれば、年会費以上のお得を実感しやすいでしょう。
さらにカードの継続特典として、カード利用年間200万円以上で1泊2名様分の無料宿泊券がプレゼントされるのも大きな特徴のひとつです。
アメックスゴールド・プリファードには最高1億円の海外旅行保険が付帯し、航空便遅延でも補償を受けることができます。
ハイステータスカードならでは安心制度が充実しているため、「ワンランク上の旅行を楽しみたい」という人におすすめです。
アメリカン・エキスプレス・ゴールド・プリファード・カード
基本スペック
ポイント還元率(通常時) | 0.5〜0.8% ※1 |
---|---|
年会費 | 39,600円 |
発行スピード | 1~3週間 ※2 |
国際ブランド | |
電子マネー | ※3 |
海外旅行保険 | 利用付帯 |
国内旅行保険 | 利用付帯 |
家族カード | ○ |
ETC | ○ |
※1:American Express Safekey利用時で算出
※2:カード到着までの期間
※3:電子マネーは国際ブランドによって使用できないものがあります
お得なキャンペーン
- 入会後のカード利用で
合計8万ポイント
・入会後3ヶ月以内に75万以上円利用で2万ボーナスポイント
・入会後6ヶ月以内に150万円以上利用で4万ボーナスポイント
・入会後6ヶ月以内にアメリカン・エキスプレス・トラベルオンラインにて5万円以上利用で5000ボーナスポイント
・150万円分の通常ポイント1万5000ポイント
スペイン旅行にクレジットカードが必須な理由
スペイン旅行に行くなら、クレジットカードはマストアイテムです!
クレジットカードがないと以下のようなデメリットが生まれ、入国に支障をきたす可能性もあります。
スペイン旅行にクレジットカードが必須な理由
- デポジットとしてクレカの提示が必要
- 現金を両替するよりクレカ手数料の方が安い
- 高額なお札は断られる可能性がある
- 入国審査での経済力の証明
- 2025年以降はETIAS(エティアス/事前渡航認証システム)申請が必要
ホテル宿泊時やレンタカーを借りる際にデポジットとしてクレカの提示が必要
スペインのホテルやレンタカー会社では、デポジットとしてクレジットカードを提示するのが一般的です。
ホテルなら宿泊費の1~2泊分、レンタカーでは約5~10万円がデポジットの相場となります。
デポジットとは
ホテルやレンタカー会社などに一時的に預ける保証金のことです。万が一破損や盗難があったときに、デポジット額から費用が清算されます。何も問題なければ、チェックアウト時やレンタカー返却時にクレジットカードを通して返金されます。
デポジットをクレジットカードで清算すれば、手元に現金を用意する必要はありません。
ヨーロッパでは「クレジットカード=信用の証」という考えが浸透しており、クレジットカードは支払い能力の証明にもなります。
例外的にデポジットを現金で支払えることもありますが、以下のようにさまざまな不便が生じてしまうでしょう。
デポジットを現金で支払うデメリット
- 多額の現金を両替する必要がある
- 手元に現金がなくなってしまう
- チェックアウト時に多額の現金を返される(帰国直前だと余ってしまう)
現金を両替するよりクレカ手数料の方が安い
スペインでの買い物にクレジットカードを利用すれば、現金を両替するよりも手数料を抑えられます。
一般的に、クレジットカードの海外事務手数料は1.6~2.2%ほど。
一方、両替にかかる手数料は2.0~3.0%が目安で、空港やホテルなどレートの悪い両替所だと5.0~10.0%かかることも少なくありません。
たとえばスペイン滞在中に10万円買い物した場合、手数料は最大で約8000円も異なります。
払い方法 | 手数料の割合 | 実際の手数料 |
---|---|---|
クレカ | 1.6~2.2% | 1600~2200円 |
現金(両替) | 2.0~10.0% | 2000~1万円 |
高額なお札は断られる可能性がある
スペインの現地通貨「ユーロ」には、次の7種類の紙幣があります。
ユーロ(紙幣)の種類
- 500ユーロ(約8万2469円)
- 200ユーロ(約3万2988円)
- 100ユーロ(約1万6494円)
- 50ユーロ(約8247円)
- 20ユーロ(3299円)
- 10ユーロ(約1649円)
- 5ユーロ(約825円)
※ ユーロ=164.94円(2024年4月22日現在のレートを適用)。
しかし、7種類のなかで実際に使えるのは、5、10、20、50ユーロの4種類のみです。
100ユーロ以上の高額紙幣は、店舗では断られる可能性が高いといえます。
これには、ヨーロッパでは高額紙幣の偽造が多いこと、店舗でお釣りを用意できないことなどが関係しています。
クレジットカードなら高額紙幣のやりとりがなく、会計がよりスムーズになるでしょう。
入国審査での経済力の証明
スペインをはじめとするヨーロッパでは移民が社会問題になっており、入国時に経済力をチェックされる可能性があります。
ヨーロッパではクレジットカードが支払い能力の証明になるため、クレジットカードは入国時のお守り代わりにもなるでしょう。
ただし、提出を求められない限り、自分からクレジットカードを出す必要はありません。
2025年以降はETIAS(エティアス/事前渡航認証システム)申請が必要
2025年より、スペインなどのヨーロッパ諸国に入国する際は、事前渡航認証システムのETIAS(エティアス)の申請が必要になります。
ETIASとは?
ETIAS(エティアス)とは、EU諸国への入国に必要となる、事前渡航認証システムのこと。アメリカのESTA(エスタ)やカナダのeTA(イータ)と同じ渡航認証の制度です。スペインをはじめ、フランス、スペインなど30ヵ国が対象となります。渡航前に取得していないと、旅客機への搭乗拒否が予想されます。
ETIASの申請には、次の3点が必要です。
ETIASの申請に必要なもの
- 期限が有効なパスポート
- スムーズな送受信が可能なEメールアドレス
- 申請費用の決済に使用するクレジットカード
引用:ETIAS「※ ETIAS(エティアス)申請方法と必要な物とは?」
支払い方法はクレジットカードのみで、現金やデビットカードでの支払いはできません。
30ヶ国以上の海外旅行経験がある
ライター・長坂ヒロのスペイン情報
ETIASの申請結果は、通常なら当日、最大で30日と公式サイトで発表されています。特に、導入直後は混乱も予想されるため、余裕をもって申請しておくと安心でしょう。
スペイン旅行にクレカを持っていく4つのメリット
スペイン旅行にクレジットカードを持っていくメリットは、おもに次の4つがあげられます。
スペイン旅行にクレカを持っていくメリット
- 海外旅行保険が付帯している
- クレジットカードに付帯する優待特典が利用できる
- スペインでは多くの店でクレジットカード払いができる
- 海外キャッシングが利用できる
クレジットカードがあるだけで、スペイン旅行中のお得や安心感につながります。
海外旅行保険が付帯している
クレジットカードの多くには、海外旅行保険が無料で付帯します。
補償額はカードのランクなどによってさまざまで、一般カードよりもゴールドカード以上の方が補償額は高額になります。
海外旅行保険の補償額の目安
- 一般カード:最高1000~2000万円
- ゴールドカード以上:最高3000~5000万円
海外は日本より医療費が高額ですが、クレジットカードがあればスペイン旅行中の予期せぬトラブルに備えることができます。
自分で海外旅行保険に加入する場合、保険料として約2500~3500円(7日間、1人の場合)を支払わなければなりません。
クレジットカードに無料付帯する海外旅行保険を活用すれば、それだけで約2500~3500円を節約できることになります。
キャッシュレス診療適用のカードを選ぶ
スペイン旅行中の安心を重視したい人は、キャッシュレス診療に対応したクレジットカードを選びましょう。
キャッシュレス診療とは?
現地の病院において、治療費を自己負担することなく治療を受けられるサービスのこと。治療費は病院からカード会社に直接請求されます。
キャッシュレス診療に対応していないクレジットカードだと、現地で多額の治療費を自己負担したうえで、日本に帰国してから保険会社に請求手続きをしなければなりません。
請求に必要な書類は病院で発行してもらう必要があるため、英語が苦手な人にとってキャッシュレス診療のメリットはかなり大きいといえます。
30ヶ国以上の海外旅行経験がある
ライター・長坂ヒロのスペイン情報
海外で何度かキャッシュレス診療を利用しました。病院では本当に「診察を受けるだけ」といった感じで、面倒なやりとりは一切ありません。特に体調が悪いときに外国語で会話しなくてよいのは、本当に助かりました。
クレジットカードに付帯する優待特典が利用できる
クレジットカードがあれば、スペイン旅行に役立つ優待特典を利用できます。
クレジットカードに付帯する優待特典
- 現地トラベルデスク
- 対象レストランやホテルでの優待価格
- お得なポイント還元・キャッシュバック
- 荷物宅配サービス
- 空港ラウンジサービス(ゴールドカード以上)
特に、海外旅行初心者におすすめなのが、現地トラベルデスクです。
クレジットカード紛失などのトラブルはもちろん、観光案内なども日本語で対応してもらえるため、スペイン滞在中の安心感につながります。
決済用とは別に「特典用」としてクレジットカードを持つと、スペイン旅行をより安心・快適に楽しめるでしょう。
スペインでは多くの店でクレジットカード払いができる
ヨーロッパには「カード社会」が根付いており、スペインでも多くのお店でクレジットカードを利用できます。
特に、バルセロナやマドリードなどの観光客が多いエリアでは、クレジットカード払いできる可能性が高いでしょう。
ただし、個人経営などの小規模店舗では現金のみとするケースもあるため、最低限の現金も持ち歩く必要があります。
海外キャッシングが利用できる
スペインにクレジットカードを持っていけば、お得な海外キャッシングを利用できます。
海外キャッシングとは?
クレジットカードのキャッシング機能を使って、スペインのATMから現地通貨(ユーロ)を引き出すこと。
海外キャッシングは両替よりもレートが良く、必要なタイミングで引き出せるため大金を持ち歩く必要がありません。
スペイン旅行用にクレジットカードを発行するときは、キャッシング機能も忘れずに申請しておきましょう。
30ヶ国以上の海外旅行経験がある
ライター・長坂ヒロのスペイン情報
スペインの街中を歩くと、観光地やショッピング施設などで簡単にATMを見つけられます。両替所のレートをあれこれ比較する必要がないため、スペイン滞在中の時間節約にもつながりますよ。
スペインではVisaかMastercardをメインに、JCBはサブカードに
スペイン旅行用にクレジットカードを作るなら、国際ブランドに注意が必要です。
結論から言うと、決済用にはVisaとMastercard、特典用にはJCBとアメックスがおすすめです。
スペインでのクレカ決済事情
- スペインで使うならVisa・Mastercardが強い!
- バルセロナとマドリードにはJCBプラザがある
- アメックスは空港やホテルでなら使える
JCBとアメックスしか持っていないという人は、スペイン旅行前にVisaかMastercardを作っておくと安心です。
スペインで使うならVisa・Mastercardが強い!
スペイン旅行中のショッピングや宿泊費などにクレジットカードを使うなら、国際ブランドはVisaかMastercardの2択です。
スペイン国内における国際ブランドのシェア率は、1位のVisaと2位のMastercardだけで全体の約98.0%を占めます。
国際ブランド | シェア率 | |
---|---|---|
1位 | Visa | 59.0% |
2位 | Mastercard | 38.0% |
3位 | American Express | 2.0% |
バルセロナとマドリードにはJCBプラザがある
日本発祥の国際ブランドJCBは、スペイン国内ではほとんど流通していません。
クレジットカード取扱店に行っても、JCBは利用できない可能性が高いでしょう。
しかし、JCBのクレジットカードを持っていれば、バルセロナとマドリードの2都市でJCBプラザを利用できます。
たとえ決済には利用できなくても、特典用としてスペイン旅行に持っていく価値は十分にあります。
JCBプラザで利用できるサービス
- 各種案内(JCB加盟店情報、JCB優待情報、観光情報など)
- JCB加盟店の予約(ホテル、レストラン、オプショナルツアー、各種チケットなど)
- 緊急サポート(クレジットカードの紛失・盗難など)
JCBプラザは、JCBカード Wのようなプロパーカードはもちろん、JCBマークがついていれば他社発行のクレジットカードでも利用できます。
学生専用ライフカードのように国際ブランドの選択肢が多いクレジットカードなら、特典用としてJCBを選ぶのも選択肢のひとつです。
JCB カード W
お得なキャンペーン
- 新規入会キャンペーン(2024年9月30日まで)
・MyJCBログイン&Amazon.co.jp利用で最大1万2000円のキャッシュバック(Amazon.co.jpで利用した金額の20%をキャッシュバック) - 新規入会キャンペーン(2024年9月30日まで)
・MyJCBログイン&Apple Pay/Google Payの利用で最大3000円のキャッシュバック(利用金額の20%をキャッシュバック) - 家族カード入会&家族カードでのMyJCBログインで最大4000円のキャッシュバック(家族1名の申し込みにつき2000円のキャッシュバック)(2024年9月30日まで)
- お友逹紹介キャンペーン!紹介者・被紹介者に1500円キャッシュバック(2024年9月30日まで)
- (18歳〜24歳限定)新規入会&MyJCBアプリログインでもれなくAmazonギフトカード(Eメールタイプ)1000円分プレゼント(2024年4月30日まで)
アメックスは空港やホテルでなら使える
アメックス(American Express)は、スペイン国内でのシェア率が2.0%とほとんど流通していません。
使えるとしても、空港やホテル、観光施設など、外国人観光客が多いエリアが中心です。
しかし、アメックスはホテルの無料ランクアップやトラベルクレジットなど、旅行関連の特典が充実しているのがメリットです。
ワンランク上の旅行を楽しみたい人は、特典用として発行を検討するのもよいでしょう。
旅行特典が豊富なアメックス
アメリカン・エキスプレス・ゴールド・プリファード・カード
お得なキャンペーン
- 入会後のカード利用で
合計8万ポイント
・入会後3ヶ月以内に75万以上円利用で2万ボーナスポイント
・入会後6ヶ月以内に150万円以上利用で4万ボーナスポイント
・入会後6ヶ月以内にアメリカン・エキスプレス・トラベルオンラインにて5万円以上利用で5000ボーナスポイント
・150万円分の通常ポイント1万5000ポイント
スペインでクレジットカードが使える場所・使えない場所
スペインはヨーロッパのなかでも現金主義が根強いため、シーンに応じてクレジットカードと現金を柔軟に使い分ける必要があります。
スペインでクレジットカードが使える場所、使えない場所をまとめると、以下のとおりです。
使える場所 | 使えない場所 |
---|---|
|
|
ホテルやレストラン、人気観光スポットなど、外国人観光客が多い施設ならクレジットカードを使えることがほとんど。
一方で、個人経営店や田舎の小さなお店では、現金払いが基本となります。
30ヶ国以上の海外旅行経験がある
ライター・長坂ヒロのスペイン情報
近年は市場でもクレジットカード決済できることがありますが、セキュリティ性に不安が残ります。スケジュールに合わせて、必要な現金をこまめに海外キャッシングすれば、お得&安全にスペイン旅行を楽しめますよ。
サグラダファミリアの入場券はネットでの事前購入ならクレカ払いOK
スペイン旅行のハイライトとして、バルセロナのサグラダファミリア見学を考えている人も多いでしょう。
現在、サグラダファミリアの入場券はインターネットからの事前予約が主流で、クレジットカード決済が基本となります。
見学当日にサグラダファミリア周辺でQRコードを使ってチケットを購入することも可能ですが、空いている枠がないと購入できません。
公式サイトからのチケット購入に利用できる国際ブランドは、次の5種類で、事前決済なら日本発祥の国際ブランドであるJCBも利用可能です。
公式サイトで利用できる国際ブランド
- Visa
- Mastercard
- Maestro
- JCB
- American Express
現金払いしかできない店舗もある
現金主義が強いスペインでは、支払い方法を現金のみとするケースも少なくありません。
クレジットカードの使用可否がわからないときは、店頭に国際ブランドのステッカーが貼ってあるかがひとつの判断基準となります。
ほかにも、以下のようなスペイン語を覚えておくと、スペインでの買い物に役立つでしょう。
現金のみの店
“No aceptamos tarjeta de credito”
(クレジットカード/TARJETA DE CREDITOでの支払い不可)
クレカ払い可能か確認するスペイン語
“Se puede pagar con tarjeta de credito?”
(クレジットカードでの支払いは可能ですか?)
また、店舗によっては「〇ユーロ以上」とクレジットカードの最低決済額を設定していることもあります。
会計時に慌てないためにも、クレジットカードの利用可否は事前に確認しておくと安心です
チップの支払いのために現金も持っておく
スペイン滞在中は、チップの支払いにも現金が必要となります。
チップの目安は、レストランなら会計の10%ほど、ホテルのポーターやベッドメイキングなら、数ユーロが目安となります。
ただし、レストランであらかじめサービス料がチャージされているときは、チップを支払う必要はありません。
30ヶ国以上の海外旅行経験がある
ライター・長坂ヒロのスペイン情報
チップは買い物と違って、お釣りが出ません。大量の小銭を渡すのも失礼にあたるため、1ユーロや2ユーロの硬貨をあらかじめチップ用としてよけておくと便利ですよ。
スペインの交通機関はクレカ払いも可能!現金払いなら小額紙幣を用意
バルセロナやマドリードの公共交通機関では、クレジットカードでの支払いも可能です。
はじめにスペインの交通事情をまとめると、以下のとおりです。
スペインの交通機関
- バス・トラム・メトロ(地下鉄)⇒タッチ決済OK
- バルセロナの交通系ICカード「T Mobilitat Travelcard」⇒クレカでチャージ可能
- 市内のバス⇒5ユーロ以上のお札の使用が不可
- タクシー⇒配車アプリ「Free Now」が便利
バス・トラム・メトロ(地下鉄)はクレカ払いOK
スペインの公共交通機関を利用するときは、クレジットカード払いも利用できます。
クレジットカードの利用方法
- バス:車内のカードリーダーにタッチ
- トラム、メトロ:券売機にクレジットカードを差し込む
たとえば、バルセロナ市内のバスは完全キャッシュレス化となっており、現金での支払いはできません。
車内に設置されたカードリーダーにクレジットカードをかざせば、運賃が自動的にクレジットカードに請求されます。
一方、トラムやメトロに乗車する場合は、事前に券売機でチケットを購入しなければなりません。
購入画面でクレジットカード決済を選択すれば、クレジットカードを差し込むことでカード決済が可能となります。
バルセロナの交通系ICカード「T Mobilitat Travelcard」はクレジットカードでチャージ可能
バルセロナに滞在するなら、交通系ICカード「T Mobilitat Travelcard」を購入するのもおすすめです。
個人情報の登録が不要な「Targeta anònima」なら、短期滞在の外国人観光客でも0.5ユーロで発行できます。
T Mobilitat Travelcardは専用のアプリからチャージ可能で、クレジットカードでの支払いにも対応しています。
カードをかざすだけでバルセロナ市内の公共交通機関を利用できるため、券売機に並ぶ時間を節約できます。
バスでは5ユーロ以上のお札の使用が不可なことも
スペイン国内のバスでは、たとえ現金での支払いが可能でも、5ユーロ以上のお札を断られる可能性があります。
これは、ほとんどのバスはワンマン運行であり、お釣りを用意できないことが多いためです。
実際、スペインのバスに乗車すると「5ユーロ以上のお札はお断り」と書いてあることも少なくありません。
バスの乗車を考えているときは、あらかじめ1ユーロや2ユーロの硬貨をわけて保管しておくとよいでしょう。
タクシーを利用するなら配車アプリ「Free Now」が便利
スペインのタクシーは、基本的にクレジットカード決済端末を取り付けることが義務付けられています。
そのため、端末のトラブルなどをのぞき、クレジットカードが利用できないということはありません。
また、スペイン国内でタクシーを利用するなら、配車アプリの「Free Now」も便利です。
事前にアプリに登録しておけばクレジットカード決済も可能で、タクシーより運賃が安くなりやすいといえます。
利用方法は簡単で、アプリから現在地と目的地を入力するだけ。事前に料金が表示されるため、「思ったより高くついた」となることもありません
予約が確定するとドライバー情報や車のナンバーなどが表示され、車の現在地などもリアルタイムで確認できます。
30ヶ国以上の海外旅行経験がある
ライター・長坂ヒロのスペイン情報
スペイン国内では、タクシーによるぼったくりのリスクは低いといえます。しかし、事前に運賃がわかる、運賃がタクシーより安くなりやすいのはFree Nowならでは。ドライバー情報などはアプリに記録されるため、トラブルが起きてもアプリを通じて解決しやすいといえます。
現金が必要になったら海外キャッシングがお得
スペイン滞在中にユーロを下ろすなら、海外キャッシングがお得です。
スペインで海外キャッシングがおすすめな理由
- キャッシングは両替よりもレートが良い
- 大金を持ち歩く必要がない
海外キャッシングは両替よりもレートが良いうえ、大金を持ち歩く必要がないことから防犯対策にもつながります。
キャッシングは両替よりもレートが良い
海外キャッシングを利用すれば、日本円を両替するよりも手数料を節約できます。
たとえば、10万円分のユーロを引き出す場合、海外キャッシングのほうが300~1300円も手数料が安くなります。
算出方法 | 手数料 | |
---|---|---|
海外キャッシング | 借入額×金利÷365×日数 | ・利息:1480円(※) ・ATM手数料:110~220円 |
両替 | 取扱額の2.0~3.0% | 2000~3000円 |
※ 金利18.0%、借入日数30日で算出。
また、海外キャッシングでは繰り上げ返済をすることによりさらに手数料を節約できます。
繰り上げ返済とは?
毎月の返済日より前に、利用額を返済すること。 借入日数が短くなることで、手数料を効率的に減らすことができます。
たとえば借入から10日後に返済すれば、利息は3分の1の約493円に。両替の手数料に比べると、約25%以下に抑えることも可能です。
大金を持ち歩く必要がない
海外キャッシングなら、ATMから24時間お金を引き出せるため、大金を持ち歩く必要がありません。
大金を持ち歩いていると必要以上に周囲を警戒してしまい、逆に挙動不審になってスリに狙われやすくなるものです。
そのため、こまめにお金を引き出せる海外キャッシングは、スペイン旅行中の防犯対策にもつながります。
30ヶ国以上の海外旅行経験がある
ライター・長坂ヒロのスペイン情報
こまめにATMを利用するのがおすすめですが、1つ注意することといえば、ATMを利用すると、毎回ATM手数料が発生します。ATM手数料は1回につき110~220円ですが、「安全をとる」と考えたら払う価値は十分にあるでしょう。どうしてもATM手数料を節約したい人は、お金を下ろしたらすぐお腹のセキュリティポーチに入れるなどの対策がおすすめです。
スペインのATMの使い方と注意点
スペインの街中を歩けば、至る所で簡単にATMを見つけることができます。
ここでは、実際にATMの使い方や注意点を確認しておきましょう。
スペインのATMの使い方と注意点
- スペインのATMの使い方
- 銀行内のATMが安全
- 夜間や人通りが少ないときは避ける
- ATM付近でのスリやひったくりに注意!
スペインのATMの使い方
スペインのATMの使い方は、以下のような手順になります。
画面上に言語を変更できる画面があるので、はじめに英語に変更しておきましょう。
日本語に対応したATMもありますが、かなり数が少ないため、以下の英語は覚えておくことをおすすめします。
海外キャッシングで使う英語
- Insert Your Card (カードを挿入してください)
- Enter Your PIN,Then Press Enter (暗証番号を入力し、エンターキーを押してください)
- Select Type of Transaction (取引タイプを選択してください)
- Select Account for Withdrawal (引き出し口座を選択してください)
- Select Dispense Amount (引き出し額を選択してください)
- Please Take Cash (現金を受け取ってください)
- Would You Like Another Transaction? (他の取引をご希望ですか?)
- Please Remove Card and Take Receipt (カードを取り出し、レシートを受け取ってください)
銀行内のATMが安全
スペインで海外キャッシングを利用するときは、できるだけ銀行内のATMを利用しましょう。
銀行内のATMならセキュリティガードが常駐しているため、スキミング被害に遭うリスクは低いといえます。
また、「クレジットカードが出てこない」などのトラブルが起きても、すぐにスタッフを呼び出すことができます。
なお、スペインの銀行の営業時間は、8時半~14時が一般的。日曜や祝日は利用できないため、計画的にお金を引き出しておきましょう。
夜間や人通りが少ないときは避ける
スペインのATMを利用するときは、時間と場所に十分注意しましょう。
特に、夜間や人通りが少ないときにATMを利用すると、犯罪に巻き込まれるリスクが高くなります。
また、スペインでは駅周辺や大通りなど、通りに面しているATMも多数見かけます。
こうしたATMは便利な反面、お金を下ろしていることが周囲にわかってしまうため、防犯上あまりおすすめできません。
ATM付近でのスリやひったくりに注意!
スペインでは、ATM利用者を狙ったスリやひったくりが多数発生しています。
そのため、ATMを利用したあとは、周囲に不審人物がついてきていないか、十分注意しなければなりません。
30ヶ国以上の海外旅行経験がある
ライター・長坂ヒロのスペイン情報
こうしたリスクを考えると、「ホテル周辺の銀行ATMを利用する」、「お金を引き出したら一回ホテルに戻り、使わない紙幣はお腹にしまう」などの対策がおすすめです。
クレジットカードを使うときの注意点
スペイン旅行に欠かせないクレジットカードですが、必ずしもメリットばかりではありません。
スペインでクレジットカードを使うときは、次の4点に注意しましょう。
スペイン旅行でクレジットカードを使うときの注意点
- スキミングに注意する
- 現地通貨(ユーロ)建てで支払う
- レシートの請求額を確認する
- 支払い回数は選べない
スキミングに注意する
スペインのATMを利用するときは、カード差込口に不審物がついていないかチェックしましょう。
スキマーと呼ばれる機器が取り付けられていると、カード情報を盗まれて不正利用に遭うリスクが高くなります。
また、お店で買い物するときも、店の奥にカードを持っていかせないなどの対策が必要です。
タッチ決済なら店員にクレカを渡す必要もなく、スキミング被害を未然に防げるでしょう。
現地通貨(ユーロ)建てで支払う
スペインの買い物で「ユーロか日本円か?」と聞かれたら、迷わず「ユーロ」と答えるようにしましょう。
これはクレジットカードの支払い方法のことで、現地通貨(ユーロ)建てを選んだほうが手数料は安くなります。
手数料の目安 | 手数料の決定者 | |
---|---|---|
現地通貨建て | 約2.0~3.0% | 国際ブランド |
円建て | 約2.0~10.0% | 店舗 |
「円建て」では店舗が自由に手数料を設定でき、最大で10.0%近くも手数料をとられることがあります。
1万円につき1000円とかなり高額なため、支払い方法は「現地通貨建て」が鉄則です。
レシートの請求額を確認する
スペイン旅行中にクレジットカードを利用したら、その場でレシートの請求額を確認しましょう。
これにより、多重請求を防ぐことができます。
特に多いのが、請求額の桁が違うケース。本当は15.0ユーロなのに、150ユーロ請求されたというケースです。
その場でレシートを確認すればすぐに請求額を訂正でき、こうしたトラブルの早期解決につながります。
支払い回数は選べない
スペインなど海外でクレジットカードを利用したときは、支払い方法は一括のみです。
日本のように、分割払いやリボ払い、ボーナス払いなどは利用できません。
例外的に、リボ払い専用クレジットカードでは、海外利用分も自動的にリボ払いとなります。
また、どうしても分割払いなどに変更したいときは、まずは一括払いで決済し、あとからマイページやアプリなどで分割払いに変更することも可能です。
さいごに...
この記事のまとめ
スペイン旅行には最低でも2枚、できれば3枚はクレジットカードを持っていきましょう。
「決済用」としてVisaとMastercard、「特典用」としてJCBやAmerican Expressを持っていけば、各カードの強みをシーンごとに使い分けることができます。
Visa | Mastercard | JCB | アメックス | |
---|---|---|---|---|
三井住友カード(NL) | 〇 | 〇 | - | - |
エポスカード | 〇 | - | - | - |
JCBカード W | - | - | 〇 | - |
学生専用ライフカード | 〇 | 〇 | 〇 | - |
アメックスゴールド・プリファード | - | - | - | 〇 |
年会費永年無料のクレジットカードを選べば、将来的に年会費が負担になることもありません。
さらに新規入会キャンペーンを活用すれば、カードを発行するだけでお得が手に入ります。
クレジットカードがあれば、両替よりも手数料を大きく節約でき、大金を持ち歩かなくてよいことから防犯対策につながります。
当記事で紹介したクレジットカードの国際ブランドやメリットを比較し、スペイン旅行をお得&快適にできる組み合わせを見つけてください!
監修者
ファイナンシャル・プランナー(CFP認定者)
飯田道子
いいだみちこ
金融機関勤務を経て1996年にFP資格を取得。各種相談業務やセミナー講師、執筆活動などをおこなっている。どの金融機関にも属さない独立系FP。ファイナンシャル・プランナー(CFP認定者)。1級ファイナンシャル・プランニング技能士。クレジットカード専門サイトで数多く記事監修を担当
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