ファイナンシャル・プランナー(CFP認定者)
飯田道子監修
「おとぎの国」のような中世ヨーロッパの街並みにくわえ、チョコレートやワッフル、ビールなどのグルメも満喫できるベルギー。
そんなベルギーはキャッシュレス化が進んでおり、旅行するならクレジットカードが必要です。
近年は現金が使えない「ONLY CARDS」の店も増えており、両替した現金(ユーロ)だけで過ごすのはかなり不便だといえます。
ベルギー旅行にはクレカは必要?
- ベルギーはキャッシュレス決済が進んでいる
- 現金が使えない「ONLY CARDS」の店も
- デポジットとしてクレカの提示が必要
- 現金を両替するよりクレカ手数料の方が安い
- 2026年からはETIAS(エティアス/事前渡航認証システム)申請が必要
ベルギーは、独自の決済ネットワーク「Bancontact」に基づいたデビットカードが広く普及しているのも特徴です。
クレジットカードにあわせ、海外旅行に便利なデビットカードSony Bank WALLETを持っていけば、デビットカード専用のお店でもスムーズな決済が可能です。
ベルギー旅行におすすめのクレジットカード(デビットカード)6選の特徴は、それぞれ次のとおり。
「Visa✕Mastercard」のように、異なる国際ブランドのカードを複数枚持っていれば、ベルギー旅行中の支払いに困ることはほぼありません。
「決済用メインカード」、「特典用サブカード」のようにカードの役割を明確にし、ベルギー旅行中の安心&快適につながる組み合わせを見つけてください。
| 完全ナンバーレスで不正利用に遭いにくい |
|---|
三井住友カード(NL)![]() |
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| 海外旅行傷害保険が最高3000万円と高額 |
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| ポイント還元率が常に1.0% |
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| ベルギーで利用した金額の4.0%をキャッシュバック |
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| プライオリティ・パスを年間5回まで無料で使える |
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| 11通貨対応Visaデビット付キャッシュカード |
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この記事はこんな内容です
ベルギー旅行では「クレジットカード&デビットカード」の組み合わせが便利
- 国際ブランドはVisaかMastercardがおすすめ
- デビットカード(Bancontact)も広く普及
- 公共交通機関ではクレカのタッチ決済もOK
- 現金が必要になったら海外キャッシングがお得
目次
ベルギー旅行で使えるおすすめのクレジットカード6選
ベルギー旅行におすすめのクレジットカード&デビットカードは、次の6枚です。
メインカードにMastercard、サブカードにVisaを組み合わせれば、ベルギーでの支払いに困ることはほぼありません。
また、クレジットカードにくわえデビットカードのSony Bank WALLETを持っていくと、「デビットカードのみ」のお店での支払いに便利です。
ベルギー旅行におすすめのクレジットカード
三井住友カード(NL)│年会費無料で最高2000万円の海外旅行傷害保険(利用付帯)
ベルギー旅行に便利な特典
- 最高2000万円の海外旅行傷害保険が付帯(利用付帯)
- 利用通知サービスにより、不正利用を早期発見しやすい
- 完全ナンバーレスでセキュリティ性が高い
三井住友カード(NL)は、券面にカード情報が印字されない「完全ナンバーレス」が特徴です。
カード情報はV passアプリからチェックでき、利用通知サービスを設定すれば不正利用の早期発見にもつながります。
そのため、ベルギー旅行中のセキュリティ重視の人にぴったりでしょう。
また、三井住友カード(NL)には最高2000万円の海外旅行傷害保険が付帯(利用付帯)し、ベルギー旅行中のトラブルにもしっかり備えられます。
国際ブランドはVisaとMastercardの2つから選択でき、Mastercardならベルギー旅行中のメインカードに、Visaならサブカードに活用しやすいといえます。
三井住友カード(NL)
基本スペック
| ポイント還元率(通常時) | 0.5% |
|---|---|
| 年会費 | 永年無料 |
| 発行スピード | 最短10秒/カード番号即時発行 ※1 |
| 国際ブランド |
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|
| 電子マネー |
![]() ![]() ![]() ※2
|
| 海外旅行傷害保険 | 利用付帯 |
| 国内旅行傷害保険 | なし |
| 家族カード | ○ |
| ETC | ○ |
※1:即時発行ができない場合があります
※2:電子マネーは国際ブランドによって使用できないものがあります
お得なキャンペーン
- 新規入会キャンペーン(2025年10月1日〜2026年1月6日)新規入会&条件達成で
最大2万1600円相当
プレゼント・新規入会&スマホのタッチ決済1回で3000円分のVポイントPayギフトをプレゼント
・利用金額の5.0%(上限2000円相当)のVポイントをプレゼント
・SBI証券口座開設&クレカ積立などで1万6600円相当のVポイントをプレゼント - (学生限定)新規入会キャンペーン(2025年10月1日〜2026年1月6日)新規入会&条件達成で
最大6000円相当
プレゼント・新規入会&条件達成で最大5000円相当のVポイント&VポイントPayギフトをプレゼント
・学生限定 新規入会で1000円分のVポイントPayギフトをプレゼント
エポスカード│最高3000万円の海外旅行傷害保険が付帯
ベルギー旅行に便利な特典
- 年会費無料でも海外旅行傷害保険が高額補償(利用付帯)
- ショッピング枠を一時増額できる
- OIOIの店舗で最短即日発行できる
OIOI(マルイ)でお得なエポスカードは、最高3000万円の海外旅行傷害保険が付帯(利用付帯)するのが特徴です。
一般的に年会費無料のクレジットカードは、海外旅行傷害保険の補償額を1000〜2000万円とすることが多いため、エポスカードの補償額はトップクラスといえます。
また、エポスカードでは利用可能枠の2倍、利用可能枠+100万円の低い方を上限として、ショッピング枠を一時増額できます。
そのため、往復航空券はもちろん、物価の高いベルギーでの滞在費も柔軟に決済できるでしょう。
エポスカードの国際ブランドはVisa指定ですが、ベルギーはVisaが幅広く普及しているため、決済用カードとして問題なく利用できるでしょう。
エポスカード
基本スペック
| ポイント還元率(通常時) | 0.5% |
|---|---|
| 年会費 | 永年無料 |
| 発行スピード | 最短当日〜約1週間 ※1 |
| 国際ブランド |
|
| 電子マネー |
![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ※2
|
| 海外旅行傷害保険 | 利用付帯 |
| 国内旅行傷害保険 | - |
| 家族カード | × |
| ETC | ○ |
※1:最短当日は店頭受取の場合
※2:電子マネーは国際ブランドによって使用できないものがあります
お得なキャンペーン
- WEBからの新規入会で2000円相当プレゼント
JCBカード W│常にポイント還元率が1.0%
ベルギー旅行に便利な特典
- 最高2000万円の海外旅行傷害保険が付帯(利用付帯)
- 最高100万円のショッピングガード保険が付帯(海外のみ)
- ポイント還元率がいつでも1.0%
18歳以上(高校生を除く)39歳以下のみが入会できる年会費無料のJCBカード Wは、ポイント還元率が1.0%と高いのが特徴です。
いつでも2倍(ポイント還元率1.0%)のポイントが貯まるのが特徴で、ベルギー旅行関連の出費でもしっかりポイントを貯められます。
また、JCBカード Wには、最高2000万円の海外旅行傷害保険(利用付帯)にくわえ、最高100万円のショッピングガード保険(カードで購入した商品が盗難・破損したときに補償を受けられる制度)が付帯します。
特典用のカードとしてほかのクレジットカードと組み合わせると、何かと役立つ一枚です。
JCB カード W
基本スペック
| ポイント還元率(通常時) | 1.0% ※1 |
|---|---|
| 年会費 | 永年無料 ※2 |
| 発行スピード | 最短5分発行 ※3 |
| 国際ブランド |
|
| 電子マネー |
![]() ![]() ※4
|
| 海外旅行傷害保険 | 利用付帯 |
| 国内旅行傷害保険 | なし |
| 家族カード | ○ |
| ETC | ○ |
※1:還元率は交換商品により異なります
※2:18歳以上(高校生を除く)39歳以下の申し込み可能
※3:9:00AM~8:00PMで申し込み(受付時間を過ぎた場合は翌日扱い)。顔写真付き本人確認書類による本人確認(運転免許証/マイナンバーカード/在留カード)。モバ即での入会後、カード到着前の利用方法について詳しくはHPを確認。
※4:電子マネーは国際ブランドによって使用できないものがあります
お得なキャンペーン
- 新規入会キャンペーン(2026年1月12日まで)
MyJCBログイン&対象の利用先でのカード利用で最大2万円のキャッシュバック・対象のサブスク/デリバリー/アプリの利用で20%キャッシュバック(最大5000円)
・Amazonの利用で20%キャッシュバック(最大1万2000円)
・スマホ決済利用で20%キャッシュバック(最大3000円) - 家族カード入会&利用で最大4000円のキャッシュバック(家族1名の申し込みにつき2000円のキャッシュバック)(2026年1月12日まで)
- お友逹紹介キャンペーン!紹介者に1000円、被紹介者に最大5000円のキャッシュバック(2026年1月12日まで)※被紹介者はJCBプラチナの申し込みで5000円、JCBゴールドの申し込みで3000円、JCBカード W(JCB カード W plus L含む)の申し込みで1000円
- 年間の利用額に応じて最大5000円のキャッシュバック(2026年1月12日まで)※70万円以上の利用で2000円、100万円以上の利用で5000円のキャッシュバック
学生専用ライフカード│海外利用総額の4.0%をキャッシュバック
ベルギー旅行に便利な特典
- ベルギーで利用した金額の4.0%をキャッシュバック
- 最高2000万円の海外旅行傷害保険が自動付帯
- 緊急の問い合わせ窓口(エマージェンシーライン)を利用できる
学生専用ライフカードは、ベルギーなど海外で利用した金額の4.0%がキャッシュバックされるのが特徴です。
事前エントリーが必要ですが、年間最大10万円までキャッシュバックを受けられるため、かなりお得を実感しやすいでしょう。
また、学生専用ライフカードには最高2000万円の海外旅行傷害保険が自動付帯します。
利用付帯のクレジットカードとは異なり、あらかじめ旅費の一部をカード決済する必要はありません。
いざというときには、日本語サービスのLIFE DESK(エマージェンシーライン)も利用でき、学生旅行でも安心感につながります。
国際ブランドは3種類(Visa、Mastercard、JCB)から選択でき、VisaかMastercardにすればベルギー旅行のメインカードとして活用できます。
学生専用ライフカード
基本スペック
| ポイント還元率(通常時) | 0.5% |
|---|---|
| 年会費 | 無料 |
| 発行スピード | 最短2営業日 |
| 国際ブランド |
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|
| 電子マネー |
![]() ![]() ![]() ![]() ※1
|
| 海外旅行傷害保険 | 自動付帯 |
| 国内旅行傷害保険 | - |
| 家族カード | ○ |
| ETC | ○ |
※1:電子マネーは国際ブランドによって使用できないものがあります
お得なキャンペーン
- 新規入会プログラム+使うとおトクプログラムの合計で最大1万5000円のキャッシュバック!
・アプリログインで2000円キャッシュバック
・3万円以上の利用で8000円キャッシュバック
・Apple Pay/Google Payの利用で3000円キャッシュバック
・一部サブスクの支払いで2000円キャッシュバック
楽天プレミアムカード│ライオリティ・パスが無料で付帯する
フィジー旅行に便利な特典
- プライオリティ・パスを無料で発行できる
- 最高5000万円の海外旅行傷害保険が付帯
- 楽天プレミアムカード トラベルデスクを利用できる
楽天プレミアムカードは、会員制のラウンジサービス「プライオリティ・パス」が無料付帯するハイステータスカード。
年会費は1万1000円かかりますが、プライオリティ・パスの年会費が最低でも99米ドルであることを考えると、これだけで十分に元が取れるでしょう。
また、ハイステータスカードの楽天プレミアムカードには、最高5000万円と高額な海外旅行傷害保険が付帯します。
楽天カードトラベルデスクではカードの紛失からレストランの予約まで、さまざまなシーンで日本語でのサポートを受けられます。
楽天プレミアムカード
基本スペック
| ポイント還元率(通常時) | 1% |
|---|---|
| 年会費 | 11,000円 |
| 発行スピード | 1週間〜10日 |
| 国際ブランド |
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|
| 電子マネー |
※1
|
| 海外旅行傷害保険 | 自動付帯 |
| 国内旅行傷害保険 | 自動付帯 |
| 家族カード | ○ |
| ETC | ○ |
※1:電子マネーは国際ブランドによって使用できないものがあります
お得なキャンペーン
- 新規入会&3回利用で5000ポイント進呈(※うち3000ポイントは期間限定ポイント)
Sony Bank WALLET│11通貨対応Visaデビット付キャッシュカード
ベルギー旅行に便利な特典
- 利用代金は円または外貨口座から即時引き落とし
- 海外ATMで外貨口座から現地通貨を引き出せる
- 日本国内の外貨両替専門店「トラベレックス」で優遇レートで両替ができる
ベルギー旅行に便利なデビットカードを作るなら、Sony Bank WALLETがおすすめです。
Sony Bank WALLETは、ソニー銀行が発行するVisaデビット付きキャッシュカードで、外貨口座から現地通貨(ユーロ)を引き出せるのがメリットです。
ベルギー旅行中にSony Bank WALLETを使った場合、利用代金は即時引き落としとなり、外貨普通預金口座に残高があれば手数料はかかりません。
また、たとえ外貨残高が不足しても、円預金口座から自動両替することも可能です。
円安などの為替レートを気にせず海外旅行できるのは、Sony Bank WALLETならではのメリットでしょう。
ベルギー旅行にクレジットカードが必須な理由
ベルギーは近年キャッシュレス化が急速に進んでおり、日本人旅行客としてもクレジットカードがマストアイテムです。
また、2026年からはETIAS(エティアス/事前渡航認証システム)も本格始動するため、旅の準備段階でもクレジットカードが必要となります。
ベルギー旅行にクレカが必須な理由
- ベルギーはキャッシュレス決済が進んでいる
- 現金が使えない「ONLY CARDS」の店も
- デポジットとしてクレカの提示が必要
- 現金を両替するよりクレカ手数料の方が安い
- 2026年からはETIAS(エティアス/事前渡航認証システム)申請が必要
ベルギーはキャッシュレス決済が進んでいる
ベルギーは、ヨーロッパの中でも特にキャッシュレス化が進んでいる国として知られています。
特にコロナ禍以降は、現金の受け渡しを避けるために電子決済の利用が急速に普及し、都市部はもちろん地方でもキャッシュレス決済が広く受け入れられるようになりました。
ベルギーはVisaやMastercardなどのクレジットカードに加え、独自の決済ネットワーク「Bancontact」が強い存在感を持っているのが特徴です。
ベルギー国民の多くは、日常の買い物や少額決済にもBancontactを利用することが多く、現金を使う機会は多くありません。
近年はクレジットカードやスマホをかざすだけで支払える「タッチ決済(コンタクトレス)」が主流化し、ほとんどの店舗で利用できます。
観光客にとってもメリットが大きく、両替の手間を減らしながら安心して買い物ができる環境が整っています。
30ヶ国以上の海外旅行経験がある
ライター・長坂ヒロのベルギー情報
特にブリュッセルやアントワープなどの大都市はキャッシュレス対応が非常に進んでおり、現金がほぼ不要という印象さえあります。クレジットカードを2枚、デビットカードを1枚持っていれば、決済に困ることはまずないでしょう。
現金が使えない「ONLY CARDS」の店も
キャッシュレス化が進んだベルギーでは、「ONLY CARDS(カード専用)」と表示された店舗も少なくありません。
おしゃれなカフェやベーカリー、街中の売店など、カード支払いしか受け付けないお店は意外と多く、現金しか持っていないと支払いに苦労することになります。
ベルギー国内で広く普及しているBancontactにくわえ、VisaやMastercardなどのクレジットカードがあれば、「ONLY CARDS(カード専用)」のお店でも問題なく支払いできます。
ただし、日本発祥の国際ブランドであるJCBは、使える店が限られてしまうので、VisaやMastercardのカードと併用して使うのが良いでしょう。
対応可能な国際ブランドは、店頭やレジに貼ってあるステッカーなどで確認できます。
ホテル宿泊時にデポジットとしてクレカの提示が必要
ベルギーのホテルでは、チェックイン時にデポジットとしてクレジットカードの提示が必要です。
デポジットとは
ホテルに一時的に預ける保証金のことです。万が一破損や盗難があったときに、デポジット額から費用が清算されます。何も問題なければ、チェックアウト時にクレジットカードを通して返金されます。
デポジットの取り扱いは、ホテルによって次の2パターンにわかれます。
クレジットカードの提示だけでデポジットと認められれば、金銭のやり取りは一切ありません。
デポジットの対応はおもに2種類
- デポジット額がクレジットカードに一時課金される(チェックアウト時に返金)
- クレジットカードの提示だけでOK
デポジットを一時的に支払う場合、金額は宿泊費の1〜2泊分が目安。たとえば1泊1万円のホテルなら、宿泊費にくわえて1〜2万円デポジットを支払うことになります。
30ヶ国以上の海外旅行経験がある
ライター・長坂ヒロのベルギー情報
デポジットは高額になるケースが多いため、クレジットカードでの支払いが基本となります。現金で対応してくれるケースもありますが、そのぶん両替コストがかかったり、まとまった現金が手元から減ってしまったりと、デメリットが目立つのが実情です。クレジットカードで預け入れるほうが、余計なコストや手間を避けられて安心です。
現金を両替するよりクレカ手数料の方が安い
ベルギー旅行中にクレジットカードを使えば、日本円をユーロに両替するより手数料が安くなります。
クレジットカードでの支払い、現金での支払いにかかる手数料を比較すると、それぞれ次のとおりです。
| クレジットカード | 両替 | |
|---|---|---|
| 手数料の種類 | 海外事務手数料(1.6~3.6%) | 両替手数料(2.0~10.0%) |
| 手数料の決定者 | クレジットカード会社、国際ブランド | 両替店 |
| 10万円利用時の手数料 | 約1600~3600円 | 約2000円~1万円 |
| 20万円利用時の手数料 | 約3200~7200円 | 約4000円~2万円 |
わずか数%の違いですが、物価が高いベルギーだからこそ、この数%で大きな差が生まれます。
2026年からはETIAS(エティアス/事前渡航認証システム)申請が必要
2026年以降にベルギーへ旅行するなら、事前渡航認証システムのETIAS(エティアス)が必須です。
ETIASとは?
ETIAS(エティアス)とは、EU諸国への入国に必要となる、事前渡航認証システムのこと。アメリカのESTA(エスタ)やカナダのeTA(イータ)と同じ渡航認証の制度です。ベルギーをはじめ、フランス、スペインなど30ヶ国が対象となります。渡航前に取得していないと、旅客機への搭乗拒否が予想されます。
ETIASの申請には以下が必要で、申請はオンラインのみです。窓口などで現金で支払うことはできません。
ETIAS申請に必要なもの
- 有効な日本のパスポート
- パスポート番号
- 発行日、有効期限日
- 国籍
- 到着予定日から最低3ヶ月間有効であること
- 簡潔な病歴
- 教育・職歴
- 以前訪問した戦争地域(あれば)
- 犯罪記録(該当する場合)
- 申請者が追放または拒否されたことのある国
ETIASの申請に書く内容
- 生体情報
- 名・姓
- 出生時の姓
- 性別
- 生年月日
- 出生地
- 国籍
- 現住所
- メールアドレス、電話番号
- 到着時に入国するEU国名
- 申請料の支払い
ETIASの申請費用は7ユーロで、発行日数は3~4日以内が目安とされています。
しかし、ETIASの導入直後や混雑時には約1ヶ月かかる可能性もあるため、ベルギー旅行が決まったら早めに申請しておくことをおすすめします。
ベルギー旅行にクレカを持っていくメリット
ベルギー旅行にクレジットカードを持っていけば、決済だけでなくさまざまな特典を活用できます。
こうした特典を上手に活用することで、コストをかけずにベルギー旅行中の安心やお得を手に入れることが可能です。
ベルギー旅行にクレカを持っていくメリット
- 海外旅行傷害保険が付帯している
- クレジットカードに付帯する優待特典が利用できる
- ベルギーではほとんどの場所でクレジットカードが使える
- 海外キャッシングが利用できる
海外旅行傷害保険が付帯している
クレジットカードの多くには、海外旅行傷害保険が付帯します。
海外旅行傷害保険は基本的に無料で、事前の申し込みも必要ありません。
適用条件には「利用付帯」と「自動付帯」の2つがあり、利用付帯の場合にはあらかじめ旅費の一部をカード決済する必要があります。
なお、Sony Bank WALLETのようなデビットカードには、海外旅行傷害保険は付帯しません。
| 付帯条件 | 該当カード | |
|---|---|---|
| 利用付帯 | 事前に旅費の一部(航空券や宿泊費など)をカード決済することで適用 |
|
| 自動付帯 | クレジットカードを持っているだけで自動的に適用 |
|
自己加入型の海外旅行傷害保険に申し込むと、7日間のベルギー旅行でかかる保険料は約2000~4000円が目安です。
つまり、クレジットカードに無料付帯する海外旅行傷害保険を使えば、約2000~4000円を節約できることになります。
コストを一切かけずにベルギー旅行中のアクシデントに備えられるのは、クレジットカードならではのメリットでしょう。
クレジットカードに付帯する優待特典が利用できる
クレジットカードがあれば、ベルギー旅行中にさまざまな優待特典を活用できます。
こうした特典を活用すれば、物価の高いベルギー旅行でもしっかり旅費を節約できるでしょう。
ベルギー旅行に便利なクレカ特典
- レンタルスーツケース、レンタルWi-Fi、手荷物宅配サービスの割引
- 海外旅行傷害保険、ショッピングガード保険の付帯
- 海外利用でのポイントアップサービス
- 空港ラウンジ(ゴールドカード以上)
- サポートデスク
海外旅行に不慣れな人や英語が苦手な人なら、サポートデスクに注目したいところ。
サポートデスクでは、カードの紛失や盗難、レストランやオプショナルツアーの予約など、日本語でさまざまなサポートを受けられます。
ベルギーには現地サポートデスクはありませんが、この記事で紹介するクレジットカードでは、それぞれ以下にて24時間サポートを受けられます。
現地サポートデスク
- 三井住友カード(NL):VJデスク
- エポスカード:エポスカード海外緊急デスク
- JCBカード W:JTBグローバルアシスタンス 海外緊急サポートデスク
- 学生専用ライフカード:LIFE DESK エマージェンシーライン
- 楽天プレミアムカード:楽天カードトラベルデスク 24時間緊急デスク
ベルギーではほとんどの場所でクレジットカードが使える
キャッシュレス化の進んだベルギーでは、ほとんどのお店でクレジットカードを使えます。
なかには「現金不可」、「支払いはキャッシュレス決済のみ」とするお店も多いため、クレジットカードを持っていないと利用できるお店やサービスがかなり限られてしまうでしょう。
また、ベルギーでのカード決済は、タッチ決済が主流です。
タッチ決済なら、決済端末にクレジットカードをかざすだけで支払いが完了し、暗証番号の入力も必要ありません。
店員にクレジットカードを手渡す必要もなく、セキュリティ面でも衛生面でも安心感につながります。
海外キャッシングが利用できる
クレジットカードがあれば、ベルギー旅行中にお得な海外キャッシングを利用できます。
海外キャッシングとは、ベルギーのATMにクレジットカードを差し込み、現地通貨(ユーロ)を引き出せる制度のこと。
年率18.0%の利息がかかりますが、早く返済することで1ヶ月あたり約1.5%、1日あたり約0.05%と利率を抑えられます。
また、海外キャッシングはATMがあればいつでも使えるため、こまめにお金を引き出せば大金を持ち歩く必要がありません。
お財布の現金を最小限に抑えることで、ベルギー観光中の防犯対策としても効果的です。
30ヶ国以上の海外旅行経験がある
ライター・長坂ヒロのベルギー情報
クレジットカードによっては「繰上返済」も可能で、借入期間が短くなることで利息をさらに節約できます。たとえば借入日から1週間で返済すれば利率は0.35%とかなり抑えられますよ。
ベルギーはキャッシュレス化が進む!VisaかMastercardをメインに
ベルギー旅行に向けて決済手段を用意するなら、まずはVisaかMastercardのクレジットカードを軸にしましょう。
そのうえでデビットカード、予備のクレジットカードを組み合わせれば、ベルギーでの決済はまず問題ありません。
ベルギーのキャッシュレス事情
- ベルギーでクレジットカードを使うならVisaかMastercard
- デビットカードしか使えないレジもある
- ベルギーでクレジットカードが使える場所・使えない場所
- ベルギーではチップは不要!
ベルギーでクレジットカードを使うならVisaかMastercard
ベルギーで広く普及している国際ブランドは、VisaとMastercardの2つです。
そのため、国際ブランド選びに迷ったら、まずは「Visa✕Mastercard」の組み合わせがおすすめ。
VisaとMastercardの2枚持ちなら、ベルギー旅行中の決済に困ることはまずありません。
日本発祥の国際ブランドであるJCBは、ベルギーなどのヨーロッパでは使える店舗が限られてくるため、「特典用」として活用するのが現実的です。
デビットカードしか使えないレジもある
独自の決済ネットワーク「Bancontact」に基づいたデビットカードが根強く浸透しているベルギーでは、デビットカードしか使えないレジも存在します。
つまり、たとえクレジットカードを2枚以上持っていても、こうしたレジで決済することはできません。
ベルギーならではのデビットカード文化に対応するには、あらかじめデビットカードを作っておくのが一番の解決策です。
Sony Bank WALLETのように、年会費や発行手数料無料で作れるデビットカードを用意しておくことをおすすめします。
ベルギーでクレジットカードが使える場所・使えない場所
ベルギーでクレジットカードが使える場所・使えない場所をまとめると、以下のとおり。
クレジットカードが使えない場所は多くありませんが、一部の例外に備えて最低限の現金(ユーロ)も持ち歩くと安心です。
| 使える場所 | 使えない場所 |
|---|---|
|
|
青空市やクリスマスマーケットなどでも、近年はクレジットカードなどのキャッシュレス決済に対応しているお店がほとんどです。
しかし、個人でやっているお店や蚤の市では現金しか受け付けないケースも考えられるため、30〜100ユーロなど予算に合わせて現金を持っていくのがおすすめです。
30ヶ国以上の海外旅行経験がある
ライター・長坂ヒロのベルギー情報
安心材料として、キャッシュレス先進国でも50ユーロ程度は持ち歩くようにしています。余ったら最終日の買い物に使えば良いだけなので、現地に到着したら早めに海外キャッシングで現金を用意しておきましょう。
ベルギーではチップは不要!
ベルギーでは、「原則として」チップは必要ありません。
たとえば、レストランでは「サービス料」があらかじめ含まれているため、別途チップを渡す必要はないと考えられています。
ただし、ホテルのベルボーイや清掃サービス、レストランのスタッフなど、チップを渡す文化はしっかりと根付いているのも事実です。
「絶対に強制」というわけではありませんが、サービスには1~2ユーロ程度、レストランなどでは料金の5〜10%を目安にチップを渡すと喜ばれます。
ベルギーの公共交通機関はクレカのタッチ決済もOK!
キャッシュレス化が進んでいるベルギーでは、公共交通機関でもクレジットカードによる支払いが可能です。
近年はタッチ決済も導入されており、クレジットカードを決済端末にかざすだけで気軽に乗車できます。
ベルギーの公共交通機関
- 地下鉄
- バス
- 路面電車(トラム)
タッチ決済で乗車OK!
ベルギー国内の地下鉄やバス、路面電車(トラム)では、クレジットカードやデビットカードによるタッチ決済が広く導入されています。
タッチ決済に対応している国際ブランドは、おもに以下のとおり。クレジットカードやデビットカードをスマホに登録しておけば、スマホ決済も可能です。
タッチ決済が可能なもの
- Visaのタッチ決済
- Mastercardタッチ決済
- Google Pay
- Apple Pay
※ Apple、Apple のロゴ、Apple Pay、Apple Watch、Face ID、iPhone、Touch IDは、Apple Inc.の商標です。
JCBブランドは、交通機関でのタッチ決済には対応していません。
また、あらかじめ券売機や窓口でチケットを購入する場合でも、クレジットカードやデビットカードを問題なく利用できます。
ブリュッセル市内の地下鉄・バス・トラムは一律料金
ベルギーの首都ブリュッセルでは、地下鉄やバス、トラムで一律料金制度が導入されています。
たとえば、60分間有効な1回券 (Single ticket)は2.3ユーロで、距離や行き先は関係ありません。お得な5回券や10回券のほか、一日乗り放題券も8.4ユーロで購入できます。
チケットの支払い方法は、おもに以下の4通り。クレジットカードのタッチ決済では、利用時間に応じて最適な運賃が自動適用されます。
支払い方法
- タッチ決済
- ICカード
- デジタルチケット(アプリ)
- 紙の切符
ブリュッセルなら交通系ICカードのMOBIBカード
ブリュッセルをメインに観光するなら、MOBIBカードを発行するのも選択肢のひとつです。
MOBIBカードは、日本のSuicaやPASMOにあたる交通系ICカードで、乗り換えによるコストを節約できるのがメリットです。
たとえば1回券は2.4ユーロと通常の2.3ユーロより高いですが、無制限での乗り換えが可能です。
MOBIBカードの種類
- 1回券:2.4ユーロ(60分間有効、乗り換え無制限)
- 10回券:16.8ユーロ
MOBIBカードは、地下鉄のどの駅でも購入でき、数日〜1週間滞在する方なら十分に元を取れます。
ブリュッセルをメインに観光する人は、到着して早めに発行しておくと便利でしょう。
MOBIBカード
- ブリュッセル市内の電車・地下鉄・バス・トラムのチケットとして使える
- チャージ可能なMOBIBカードは6ユーロ
- チャージはオンライン、券売機、STIB-MIVBモバイルアプリからできる
30ヶ国以上の海外旅行経験がある
ライター・長坂ヒロのベルギー情報
バスでは運転手から直接チケットを購入することもできますが、運賃は割高になります。コストやチケット購入の手間を節約するためにも、MOBIBカードを持っておくと便利です。
ベルギー旅行での現金事情:1日に必要なのは3〜4万円程度
ベルギーは日本より物価はやや高めです。
1日あたりの滞在費は約3〜4万円が目安で、旅のスタイルによってはさらに高くなる可能性があります。
ベルギーでかかる費用感
- 宿泊費:1泊あたり1〜2万円
- 食費(1食あたり):2000〜5000円
- 交通費:1000円
- ショッピング(おみやげ):1万円
- 観光費(1施設あたり):3000〜5000円
ベルギーの物価は日本よりやや高め!
ベルギーの物価は、総合的に日本よりやや高めです。
物価の目安
ベルギーの物価は日本の1〜2割高い
旅行中、とくに高くなりやすいのがレストランでの食事。ディナーでレストランを利用すると、1人あたり5000円を超えることも珍しくありません。
外食費をできるだけ節約するなら、自炊できるホテルを選んだり、地元のスーパーなどを活用するのも良いでしょう。
物価が高いベルギーだからこそ、クレジットカードなどのキャッシュレス決済を上手に使い、ポイント還元や特典を活用するのがおすすめです。
ベルギーの現地通貨はユーロ
ベルギーはEU加盟国の一つであり、通貨はユーロが流通しています。
1ユーロは約170〜180円(2025年現在)で、ユーロにはおもに7種類の紙幣があります。
ユーロの種類
- 5ユーロ
- 10ユーロ
- 20ユーロ
- 50ユーロ
- 100ユーロ
- 200ユーロ
- 500ユーロ
500ユーロや200ユーロの高額紙幣は、街中ではほとんど流通していません。
お店も偽札のリスクから断られる可能性が高いため、海外キャッシングで高額紙幣が出てきたら、早めにスーパーなどでくずしておくと便利です。
現金が必要になったら海外キャッシングがお得
ベルギー旅行中に現金(ユーロ)が必要になったら、海外キャッシングで引き出すのがおすすめです。
海外キャッシングのメリット
- キャッシングは両替よりもレートが良い
- 大金を持ち歩く必要がない
海外キャッシングは両替よりレートが良く、セキュリティ対策としても効果的です。
キャッシングは両替よりもレートが良い
クレジットカードの海外キャッシングを使えば、日本円をユーロに両替するより手数料が安くなります。
海外キャッシングを使うと、利息(年率18.0%)とATM手数料(約220円)の2つがかかります。
「年率18.0%」と聞くと高く感じられますが、1ヶ月なら1.5%、1日あたり0.05%と、借入期間を短くすることで手数料をかなり抑えられます。
たとえば5万円分のユーロを海外キャッシングで引き出した場合、手数料は約1000円(30日後に返済した場合)。
両替の手数料が2.0〜10.0%(1000〜5000円)とすると、海外キャッシングのほうがはるかに手数料を節約できます。
大金を持ち歩く必要がない
海外キャッシングは、ATMさえあればいつでも利用できます。
つまり、常に大金を持ち歩く必要がなく、ベルギー旅行中の防犯対策に役立ちます。
ベルギーはヨーロッパの中では治安が落ち着いていますが、外国人観光客が多いエリアや空港では、スリや置き引きの被害も発生しています。
現金を盗まれても、海外旅行傷害保険などでも補償を受けることはできません。
一方、クレジットカードならすぐにアプリからロックでき、カード会社から不正利用の被害額を補償してもらえるというメリットがあります。
30ヶ国以上の海外旅行経験がある
ライター・長坂ヒロのベルギー情報
ベルギーはヨーロッパの中でも比較的治安が良いとされていますが、夜の一人歩きなどは極力避けたいところ。特に北駅や南駅など、ターミナル駅周辺は治安が悪い傾向にあります。
ベルギーのATMの使い方と注意点
クレジットカードの海外キャッシングを使えば、ベルギーのATMからいつでも現地通貨(ユーロ)を引き出せます。
ATMの操作自体は簡単ですが、治安などのセキュリティ面には注意が必要です。
ベルギーのATMの使い方と注意点
- ベルギーのATMは24時間営業
- ベルギーのATMの使い方
- 銀行内のATMが安全
- 夜間や人通りが少ないときは避ける
- ATM付近でのスリやひったくりに注意!
ベルギーのATMは24時間営業
ベルギーのATMは、基本的に24時間いつでも利用できます。
早朝や深夜に飛行機などを利用する際は、安心感にもつながるでしょう。
ただし、治安などセキュリティ面を考えると、暗い時間帯のATM利用はあまりおすすめできません。
少しでも安心して現金を引き出すなら、日中の明るい時間帯に銀行やショッピングモールなどのATMを利用するのがおすすめです。
ベルギーのATMの使い方
ベルギーのATMで海外キャッシングする方法は、おもに次の7ステップです。
ATMでの現金の引き出し方
- ATMにクレジットカードを入れる
- 言語(英語 ENGLISH)を選択をする
- クレジットカードの暗証番号を入力する
- WITHDRAWAL AMOUNT(引き出し金額を入力する)を選択
- Credit Card(クレジットカード)を選択する
- 引き出す金額を入力する
- 現金とクレジットカードを取る
ただし、どのATMでも海外キャッシングを使えるわけではありません。
VisaならPlus、MastercardやJCBならCirrusのステッカーが目印となります。
夜間や人通りが少ないときは避ける
24時間いつでもATMから現金を引き出せる海外キャッシングですが、夜間や人通りが少ないときの利用はおすすめできません。
特に夜は犯罪が発生しやすい時間帯で、引き出したばかりの現金を狙われるリスクが高くなります。
また、ターミナル駅や大通りにあるATMは、周囲にお金を引き出していることが簡単にわかってしまいます。
外国人観光客だと余計に被害に遭うリスクが高まってしまうため、できるだけ利用は避けたほうが良いでしょう。
ATM付近でのスリやひったくりに注意!
ヨーロッパの中でも治安が落ち着いているベルギーですが、ATM付近でのスリやひったくりには注意が必要です。
ATM付近で被害に遭わなかったとしても、あとを付けられて電車などでスリに遭う可能性もあります。
30ヶ国以上の海外旅行経験がある
ライター・長坂ヒロのベルギー情報
ATMで大金を引き出したら、できるだけお腹のセキュリティポーチにしまいましょう。財布など1ヵ所に現金を入れておくと、万が一のときの被害も大きくなってしまいます。
クレジットカードを使うときの注意点
ベルギー旅行に必要なクレジットカードですが、次の4点には注意が必要です。
ベルギー旅行でクレジットカードを使うときの注意点
- スキミングに注意する
- 現地通貨建て(ユーロ)で支払う
- レシートの請求額を確認する
- 支払い回数は選べない
スキミングに注意する
ベルギーでクレジットカードを使うときは、スキミングに注意が必要です。
スキミングとは、スキマーと呼ばれる専用の機械でカード情報を盗み取る犯罪のことです。
スキミングに遭わないためには、タッチ決済を使う、暗証番号入力時に手元を隠すなどの対策が効果的です。
現地通貨(ユーロ)建てで支払う
ベルギーでクレジットカードを使うときは、現地通貨(ユーロ)建てを選ぶことが大切です。
お店によっては円建てでの支払いも可能ですが、結果的に手数料で大きく損してしまいます。
| 手数料の目安 | レートの決定者 | |
|---|---|---|
| 現地通貨建て | 約1.6~3.6% | 国際ブランド |
| 円建て | 約2.0~10.0% | 店舗(自由に設定できる) |
決済端末の画面に「EUR or JPY」と表示されたら、迷わずEURを選びましょう。
レシートの請求額を確認する
ベルギー旅行でクレジットカードを使ったら、必ずその場でレシートの請求額を確認しましょう。
特に、店員が決済端末に金額を入力する場合、ミスにより決済額が高くなることもあります。
日本に帰国してから気づいても返金対応は難しいため、その場で指摘することが大切です。
支払い回数は選べない
ベルギーでクレジットカードを使った場合、支払い回数は一括払いのみです。
日本のように分割払いやリボ払い、ボーナス払いなどは選べません。
なお、クレジットカードによっては支払いが確定したあとで、マイページやアプリから分割変更できることもあります。
ベルギーってどんな国?
フランス、オランダ、ドイツ、ルクセンブルクの4国に隣接するベルギーは、中世時代の面影を残す街並みやチョコレートなどのグルメが有名です。
フランダース、ワロン、ブリュッセルの3つの地域に分かれ、それぞれ固有の文化圏や風土を持っています。
首都のブリュッセルにはEU本部やNATO(北大西洋条約機構)本部もあり、「欧州の首都」としての側面も兼ね備えています。
| 正式名称 | ベルギー |
|---|---|
| 首都 | ブリュッセル |
| 言語 | オランダ語(フラマン語)、フランス語、ドイツ語 |
| 宗教 | ・伝統的にはカトリック ・近年はムスリム移民が増加 |
| 通貨 | ユーロ |
| 日本との時差 | +8時間(ベルギーが6時のとき、日本は14時) |
| サマータイム | 2026年は3月29日〜10月25日の間、1時間早まる |
| 日本からのフライト時間 | 約13〜21時間以上(※直行便はない) |
さいごに...
この記事のまとめ
ベルギーはヨーロッパの中でもキャッシュレス化が進んでおり、日本人観光客としてもクレジットカードがマストアイテムです。
広く流通している国際ブランドはVisaとMastercardの2つ。
クレジットカードを2枚(Visa✕Mastercard)、さらにデビットカード1枚を持っていけば、ベルギー旅行の準備は万全です。
クレジットカードがあれば、ベルギー旅行中の決済はもちろん、次のようにさまざまなメリットも生まれます。
ベルギー旅行にクレカを持っていくメリット
- 現金を両替するより手数料が安い
- 海外旅行傷害保険が無料で付帯する
- 優待店での割引や特典を使える
- 海外キャッシングで現金をお得に引き出せる
- 公共交通機関はタッチ決済できる
年会費無料のクレジットカードなら、たとえベルギー旅行後に使わなくなってもランニングコストで損することはありません。
クレジットカードを「持っておくだけ」で、旅行中の安心につながります。
下記リンクから気になるクレジットカードをチェックし、ベルギー旅行をもっとスマート&安全に楽しんでください。
監修者
ファイナンシャル・プランナー(CFP認定者)
飯田道子
いいだみちこ
金融機関勤務を経て1996年にFP資格を取得。各種相談業務やセミナー講師、執筆活動などをおこなっている。どの金融機関にも属さない独立系FP。ファイナンシャル・プランナー(CFP認定者)。1級ファイナンシャル・プランニング技能士。クレジットカード専門サイトで数多く記事監修を担当













