カラフルで薄いかまぼこ!「ととしーと」で映えるレシピを考えてみました!

「うわっ!なんだ、これ?」やはり、あなたも驚きましたか。実はこれ、とっても薄いシート状になった「かまぼこ」なのです。発売されてからというものママさん達のお弁当作りに重宝され、SNSで話題になっているヒット商品。かなり面白い食材なので、料理研究家の吉田めぐみさんと一緒に、ととしーとを使った料理を考え、試作してみました。子どもが喜ぶお弁当作りは皆さんもう既にやってるので、私たちは「大人のためのととしーと料理」です。お酒のつまみとしてもいけます。おいしく出来ましたよ!(公開:2018年12月25日/更新:2022年3月17日)

吉田めぐみ プロフィール
料理研究家/ワインエキスパート(J.S.A.)、日本ワイン検定2級、野菜ソムリエプロ、江戸東京野菜コンシェルジュ、調味料ソムリエ、ベジフルビューティーアドバイザー、フードコーチ、ジュニア食育マイスター、IFAオリーブスペシャリスト、唎酒師、ABC Cooking Studio ブレッドライセンス(パン職人の経験も)など、他多数の資格を持つ(2018年12月現在)。セミナーやカルチャースクール講師、ラジオ出演、コラム連載、料理撮影協力など様々な分野で幅広く活動中。
★青森野菜専門店「ひだまりマルシェ」アンバサダーとして、東京・築地の勝鬨酒販店頭を借りて販売も(不定期)。
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「ととしーと」って何?

「ととしーと」を製造・販売しているのは富山県黒部市にある老舗蒲鉾製造会社「生地蒲鉾」(創業昭和2年)。「生地」と書いて「いくじ」と読みます。地名・字名です。ヒット商品「肉球かまぼこ・にゃんかま」の製造・販売会社と言った方がぴんとくる人も多いかも。そんな「生地蒲鉾」が黒部の名水(日本名水百選)を使い、特別な製法で蒲鉾シートを作ったのです。

富山県で生まれ育った私としては「カラフルなかまぼこ」は子どもの頃から見慣れています。「食材としてあり得ない色!」ではないのです。富山は「細工蒲鉾」が昔から有名で、真っ赤な鯛の形をした蒲鉾は伝統の職人技がきらりと光るアート作品であり、「見たら切って、焼いたりして食べる」食品です。また、「昆布巻」に並んで「赤巻」や「青巻」も普通に売っているので何の違和感もありません。ただ今回、初めて「紫色」のかまぼこシートを見ました。さすがにこの色は見慣れていませんね(笑)。

「ととしーと」は8色セットでも各色単品でも購入可能。食材として見慣れない色でも、味はちゃんとかまぼこ・お魚の味。最高級のスケソウダラのすり身100%を原料としているので、魚が苦手な子どももカラフルで楽しいかまぼこで気軽にDHAを摂取できるし、おまけに高たんぱく・低カロリーでヘルシー!

さあ、どうやって調理しましょう!

▲「ととしーと 8色セット」(ピンク色、黄色、緑色、オレンジ色、水色、青色、紫色、黒色):800円(税込)/「ととしーと単品」:各色120円(税込)

自由にカタチを変えて調理しよう!

「ととしーと」公式サイトを見ると、子どもが大喜びしそうな楽しいお弁当がほとんどですね。「煮る」「焼く」「揚げる」「蒸す」といった調理方法はもちろんのこと、「そのままでも」おいしく食べられるので、そんなに難しく考えることはなさそうです。

やはり、8色あるということで、カラフルさを活かして、見た目を楽しんだ方が良さそうですね。いろんな形に切ったり、野菜やご飯を巻いたりと「いろんな形状にして楽しむ」ことを考えてみたいと思います。

▲画像は左右にスライドできます(PCの場合、写真左右にある矢印をクリック)

(A)「型抜き」型抜きを使って、星やハート型に!
(B)「切りとり」包丁で、食べられるバラン型に!
(C)「麺にする」パスタマシンを使って麺状に!→下記レシピ「和風ととパスタ」へ
(D)「短冊形」包丁を使って短冊形に切る。
(E)「結ぶ」リボン型に結んで、可愛いピンでとめる。また三つ編みなどに「編む」のもおもしろい。

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(F)「包む1」野菜やご飯を入れて茶巾型に包み、爪楊枝などでとめる。
(G)「包む2」野菜やご飯を入れて春巻きのように包む。
(H)「重ねる」ミルフィーユ状に何層にも重ねる→下記レシピ「ととミルフィーユ」へ
(I)「巻く」海苔のような黒色ととしーとで酢飯を巻いて巻き寿司に。
(J)「サラダカップ」サラダを入れる容器にし、最後は容器も食べられるのでお弁当箱がきれいに。容器型にして素揚げするとパリッと食べられるし、形も安定する。

ととしーとを使った料理レシピ

●和風ととパスタ

■材料(2人分):ととしーと…お好きな3色を各1/2枚、スパゲティー…140g、冷凍シーフードミックス…120g、オリーブオイル…適宜、大葉…4枚、粉末だし…1袋(4g)、醤油…適宜

■作り方
① ととしーとをパスタマシンで麺状にする。大葉はせん切りにしておく。
② フライパンにオリーブオイルを入れ、シーフードミックスを凍ったまま入れて炒める。
③ 表示時間通りに茹でたスパゲティーを加え、①の麺状にしたととしーとを加え、だしと醤油で味つけ。火を止め、大葉を添える。

▲画像は左右にスライドできます(PCの場合、写真左右にある矢印をクリック)

この料理を応用して、焼きうどんや塩焼きそばにしてもとても合います。市販のアルミホイル鍋焼きうどんにも入れてみたんですが味もかなりイケます。数本だけピンクや水色などの「そうめん」が入っている商品もありますが、子どもの頃に色の付いたそうめんが自分の方に入ると嬉しくありませんでしたか? そんなことを思い出す料理になりました。カラフルな麺は大人になってもすごく楽しいですね。

▲photo by H.Uozumi

●ととミルフィーユ

■材料:ととしーと…8枚(全色)、ポテトサラダ…2袋、ピザ用チーズ…適宜

■作り方
① 耐熱容器にととしーとを1枚敷き、その上にポテトサラダをのせる。
② ①の上に別の色のととしーとを重ねていき、3枚に1枚はピザ用チーズをのせる。
③ 全色繰り返し、重ね終えたら、オーブントースターに入れて約3分焼く。
④ 断面がきれいに見えるように切る。

▲画像は左右にスライドできます(PCの場合、写真左右にある矢印をクリック)

「ととミルフィーユ」は半分冗談から試作してみたんですが、意外においしくできて大成功です。吉田めぐみさん曰く、「アンチョビの香りがしてお酒、特に白ワインに合いますね」とのこと。かまぼこだからお魚ですもんね(笑)と再認識せざるを得ないわけです。今回使った「ポテトサラダ」は最近袋に入って売られているコンビニ商品なのでどこでもすぐに手に入ります。「明太ポテサラ」や「たまごサラダ」を使ってもおいしいかも!

▲photo by H.Uozumi

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子どものためのお弁当作りにだけでなく、「ととしーと」を使った大人のための料理、お酒のつまみなどいろいろ試してみてください。おもしろいですよ。「ととしーと」に含まれる分だけ、塩分少なめに考えておくといいかもしれません。それに全国の料理店・居酒屋などでも活用できる食材的なかまぼこですね。とにかくインパクトが大きいです!カラフルでカワイイので「映え」ることウケアイですよ。

▲photo by H.Uozumi

ととしーと
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生地蒲鉾
TEL:0765-56-8064
FAX:0765-57-0529
営業時間:月〜金 8:00〜17:00/土日 7:00〜12:00
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●文・編集= 魚住陽向フリー編集者、小説家
●撮影= 清水亮一(アーク・コミュニケーションズ