まっぷる茨城「ガルパン×大洗特集」制作秘話・前編

こんにちは。新事業チームのO2です。WEBを担当しています。

弊社が担当・編集した、昭文社「まっぷる茨城 水戸・つくば ’14-’15」。
今回は「ガールズ&パンツァー」とのコラボで沸く「大洗」を特集しています。



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各方面から
「相当なガルパン好きが作ってるのがわかる」
「名場面のチョイスがカタギじゃない」
「表紙がコラのよう」

などなど、たいへんご好評をいただきました。ありがとうございます。

そこで今回は大洗特集を担当した編集とカメラマンに、制作秘話を語ってもらうことにしました。

いかに「ガルパンと大洗に愛をもって誌面を作ったか」が知れる内容となっています。
よければご覧ください。

本山 光
アーク・コミュニケーションズ編集者。編集5年目。
実用書、企業媒体、公的機関誌などを多数担当。「まっぷる茨城」では「大洗×ガルパン特集」を担当。
会社の机には初音ミクなどのフィギュア多数有。
好きなキャラ:会長(角谷杏)

清水 亮一
アーク・コミュニケーションズチーフカメラマン。カメラマン歴○年。
弊社の媒体を中心に、取材撮影~商品撮影まで幅広くこなす。「まっぷる茨城」では大洗、牛久、つくばなどの撮影を担当。
アニメを毎週30本ほど視聴する「浅いアニメオタク(自称)」。
好きなキャラ:秋山優花里

――そもそもどういう経緯で、「まっぷる茨城(昭文社・刊)」と「大洗×ガールズ&パンツァー(以下ガルパン)の特集をやることになったか、というところから聞きたいんですが。

・本山
アークでは東京・神奈川エリアの「まっぷる」を担当させていただくことが多いのですが、今回はアークのガイドブック担当・Hが茨城出身(かつ地元大好き人間)なこともあり、
昭文社さんから「まっぷる茨城でガルパン×大洗特集をやりましょう!」という話をいただきました。
…僕も、編集部長もアニメが好きで、ガルパンと大洗を絡めた企画を以前に提出してはいたのですが、まさか「まっぷる」本編でやることになるとは思いませんでした(笑)。

――企画が動き出したらまずは何処から手をつけるんでしょう。

・本山
まずは大洗の町のリサーチですね。他の情報誌でどのように紹介されてるかとか、地元の人のブログをみたりして、何が面白そうかとか、必ず取り上げなきゃいけないところは何処かとか、アタリをつけます。また新たに面白そうなスポットがないかとか。

――リサーチって終わりがないと思うんですけど、どこまでやるんですか。

・本山
疲れるまでです(一同笑)。僕の場合は全方面、網羅的に調べて、もうこれ以上は新しい情報が出てきそうにないな、と思うところまで調べます。

――この企画以前に茨城に行ったことは。

・本山
茨城の海沿いへは、2003年に金砂郷磯出し祭りを見に行った時以来です。このお祭りは72年に一度、山間部の金砂郷神社から水木浜まで、仮装(昔ながらの格好を)しながら、大名行列のようにご神体であるアワビを運ぶという大変ユニークな…由緒あるお祭りです。

――企画が動き出してから、現地リサーチも行ったんですよね。

・本山
鈍行で3時間ぐらいかけて行きました。

・清水
ロケハンなんだから特急使えばいいのに(笑)。

・本山
半分以上趣味だったんで(笑)。歩くこと自体も好きなので、海まで歩いてマリンタワー&アウトレットを見たあと、商店街をぶらぶらしながら写真を撮ったりしました。

ロケハン時の写真。歩きまわって商店街に着く頃にはほぼ夜に……。

――リサーチが終わって、下見も終わって、次は構成案を考えたり?

・本山
ーーその前に! ガルパン全話を通しで見ました。

――へ、へえ。…テレビ放映は見てたんですよね。

・本山
テレビシリーズも当然見ていましたし、吉祥寺の「サウンド・タンク・上映会」にも参加しました。
その上でさらにDVDで入念におさらいをしたんです。
※「サウンド・タンク・上映会」・・・吉祥寺の映画館バウスシアターで開催された、上質の音響効果でガルパン1話~4話を楽しむ上映会。なおバウスシアターは残念ながら2014年5月末で閉館になってしまいました)

サウンド・タンク・上映会、来場者プレゼントの大洗女子学園ステッカー、ほか。

「ただアニメのキャラが貼り付いているだけ」には絶対したくなかった

――具体的な制作はどこから。

・本山
まず大洗特集に割くページ数を決めました。
最初の最初、「大洗」は4ページの予定だったんですが、「こんなんじゃ絶対足りないよ!」って言って8ページを要求し、最終的に間をとって6ページになりました。

――ページ構成はどういう考えで。

・本山
今回は”アニメーション作品という「フィクション」と、大洗の町という「リアル」の、両者の魅力を、同じ紙面内でいかに自然に楽しく語るか”がテーマだと考えていました。「お店の写真の隣に、ただ借りてきたキャラクターの画が貼り付いているだけ」には絶対してはいけないと思ったんです。おこがましいことだとは思いますが、僕の中では「ガールズアンドパンツァー 第13話まっぷる編」のつもりで、本編の続きのような物語がある構成にしたいと考えていました。

――なるほど、それで「商店街紹介」じゃなくて「商店街デート」って企画になってるんですね。

・本山
当初は全ページ「秋山殿と西住殿の休日らぶらぶデートでお店めぐり」っていう企画で行きたいと考えていたのですが、各方面から「やりすぎだろう」ってツッコミがきたので、修正して現在の形になりました。ええ、今考えると至極まっとうなツッコミだと思います。

(つづく)

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