メキシコ旅行におすすめのクレカ5選│使える場所、現地の現金事情を紹介

ライター体験談：メキシコでは現金も絶対に必要

はじめに、メキシコに渡航歴のあるライターの実体験をふまえ、メキシコにおけるクレジットカード事情を解説します。

メキシコを旅行して強く感じたことは、絶対に現金も必要だということ。

メキシコはキャッシュレス化が進んでいるとはいえ「現金主義」が根強く、中級以上のレストランでも、支払いは現金のみとするケースが意外と多いです。

そのため、ほかのキャッシュレス先進国のように「全てクレジットカードで」とはいきません。

また、アメリカに近いということもあり、国際ブランドはVisaの一強状態です。

Mastercardは使える店は多いですが、日本発祥の国際ブランドであるJCBはほとんど使えませんでした。

カードロックなどのトラブルも起きやすいため、「Visa2枚＋Mastercard1枚」のように少し多めにクレジットカードを持っていくのがおすすめです。

メキシコ旅行で使えるおすすめのクレジットカード5選

メキシコ旅行におすすめのクレジットカードは、次の5枚です。

JCBカード W以外の4枚は国際ブランドをVisaに指定でき、メキシコ旅行中のメインカードに向いています。

エジプト旅行におすすめのクレジットカード

三井住友カード（NL）│年会費無料で最高2000万円の海外旅行傷害保険

メキシコ旅行に便利な特典

メキシコ旅行中の安全を重視したい人には、セキュリティ性が高い「完全ナンバーレス」を採用した三井住友カード（NL）がおすすめです。

「完全ナンバーレス」とは、券面にカード情報などが印字されないことで、他人にカード情報を盗み見される心配がありません。

Visaのタッチ決済を使えば、店員にカードを渡す必要がないのもメリットです。

なお、カード番号や有効期限といったカード情報は、スマートフォンのV Passアプリから確認できます。

アプリから「利用通知サービス」をオンにしておけば、万が一不正利用にあっても早期発見しやすいでしょう。

また、三井住友カード（NL）には最高2000万円の海外旅行傷害保険が付帯（利用付帯）し、メキシコ旅行中のアクシデントにしっかり備えられます。

国際ブランドはVisaとMastercardの2種類から選択でき、Visaならメキシコ旅行のメインカード、Mastercardならサブカードとして活用しやすいといえます。

エポスカード│最高3000万円の海外旅行保険が付帯

メキシコ旅行に便利な特典

ショッピング施設のOIOIで便利なエポスカードは、最高3000万円の海外旅行保険が付帯するのが特徴です。

年会費無料のクレジットカードに付帯する海外旅行保険としては、トップクラスの補償額といえます。

また、いざというときにはカンクンにある海外サポートデスクを利用できます。

メキシコはクレジットカードの現地サポートデスクが意外と少ないため、トラブル時に日本語で相談できるのはエポスカードの大きなメリットでしょう。

さらに、エポスカードでは次のいずれかを上限に、利用枠を一時的に増額できます。メキシコへの往復航空券のように高額決済が必要なときでも、柔軟に対応できます。

エポスカードの一時増額可能枠

エポスカードで発行できる国際ブランドは、メキシコでNo.1のシェアを誇るVisaです。

OIOIの店舗なら最短即日中にカードを受け取れるため、「出発直前だけどクレジットカードがほしい」という人にぴったりです。

学生専用ライフカード│海外利用総額の3.0％をキャッシュバック

メキシコ旅行に便利な特典

学生専用ライフカードは、18～25歳の学生を対象としたクレジットカードです。

年会費無料なうえ、学生ならではのお得な特典が充実しています。

なかでもお得なのが、海外利用分の3.0%が還元されるキャッシュバック制度です。

事前エントリーが必要なものの、年間最大10万円までキャッシュバックされ、メキシコ旅行の費用を節約できます。

また、最高2000万円の海外旅行傷害保険が自動付帯で付いているのも大きな特徴です。

クレジットカードをもっているだけで保険の対象となり、事前決済は必要ありません。

いざというときには、緊急のお問い合わせ窓口（エマージェンシーライン）に日本語で相談することも可能です。

選択できる国際ブランドは3種類（Visa、Mastercard、JCB）と多く、メインカードとしてはもちろん、ほかのクレジットカードとも組み合わせやすいでしょう。

楽天プレミアムカード│プライオリティ・パスが無料付帯

メキシコ旅行に便利な特典

楽天プレミアムカードは、年会費1万1000円のハイステータスカード。

プライオリティ・パスを無料で発行できるのが特徴で、空港での待ち時間を有意義に過ごせます。

プライオリティ・パスとは？

楽天プレミアムカードには、最高5000万円の海外旅行保険が自動付帯（一部利用付帯）します。

また、カンクンにある楽天カードトラベルデスクも利用でき、トラブル対応からレストランの手配まで、幅広いニーズに日本語で対応してもらえます。

楽天プレミアムカードで発行できる国際ブランドは、Visa、Mastercard、JCB、アメックスの4種類。メキシコ旅行のメインカードにするなら、VisaかMastercardがおすすめです。

JCBカード W│最高100万円のショッピングガード保険が付帯

メキシコ旅行に便利な特典

JCBカード Wは、メキシコ旅行の「特典用カード」におすすめ。

なかでもショッピングガード保険が付帯するのが特徴で、メキシコで購入した商品が盗難・破損した際に補償を受けられます。

カンクンなど日本人観光客が多いエリアではJCBを使えるお店もあるため、安心を手に入れたい人は積極的にJCBカード Wを使うとよいでしょう。

また、JCBカード Wには最高2000万円の海外旅行傷害保険が付帯します。

メキシコにはJCBプラザこそありませんが、いざというときには「JTBグローバルアシスタンス 海外緊急サポートネットワーク」に日本語で相談することも可能です。

JCBカード Wは基本ポイント還元率が1.0%と高いほか、JCBトラベルでポイント2倍のサービスを受けられるため、ツアーの予約やトラブルグッズの購入など、日本国内での利用を想定して発行するのもよいでしょう。

メキシコ旅行にクレジットカードが必須な理由

現金主義が根強いメキシコとはいえ、旅行者にとってクレジットカードはマストアイテムです。

クレジットカードがないと、次の3つの理由から大きく損してしまう可能性があります。

メキシコ旅行にクレジットカードが必須な理由

ホテル宿泊時にデポジットとしてクレカの提示が必要

メキシコのホテルに宿泊するときは、チェックイン時にデポジットが必要です。

デポジットとは、宿泊代以外で発生した費用を保証する「預り金」のこと。ホテルによって規定はさまざまですが、一般的に宿泊代1～2泊分が目安とされています。

デポジットは高額になりやすいことから、クレジットカードで支払うのが基本です。

例外的に現金での支払いを認めていることもありますが、次のようにさまざまな不便が生じてしまうでしょう。

デポジットを現金で支払うデメリット

クレジットカードなら、チェックアウト時にクレジットカードを通して返金されるため、お金のやりとりは一切ありません。

また、ホテルによってはクレジットカードを提示するだけでデポジットと認めてくれることもあります。

現金を両替するよりクレカ手数料の方が安い

メキシコでの滞在費にクレジットカードを利用すれば、現金を両替するよりも手数料を節約できます。

海外でクレジットカードを利用すると海外事務手数料が発生しますが、利用額の約1.6～2.2％程度です。

一方、両替の手数料は約2.0～3.0%が相場で、レートが悪い両替所だと5.0～10.0%かかることも少なくありません。

わずか数%の違いかもしれませんが、メキシコでの滞在費が大きくなるほど手数料を大きく節約できます。

リスクを減らすため、現金は必要最小限にする

メキシコは治安が不安定なエリアも多く、大都市圏ではスリや強盗などに注意が必要です。

たとえば、メキシコシティやグアナファトは、外務省の海外安全ホームページで「レベル１：十分注意」の警戒情報が出ています。

そのため、多額の現金を持ち歩くのはNGです。クレジットカードを使える場所ではできるだけクレジットカードを使い、現金は必要最小限にとどめるべきです。

メキシコ旅行にクレカを持っていくメリット

メキシコ旅行にクレジットカードを持っていけば、次の4つのメリットを活用できます。

実際に決済しなくても持っているだけで適用される特典も多く、メキシコ滞在中の安心感やお得が手に入ります。

メキシコ旅行にクレカを持っていくメリット

海外旅行保険が付帯している

クレジットカードには海外旅行保険が付帯することが多く、メキシコ旅行中トラブルやアクシデントに備えられます。

もちろん、海外旅行保険の費用は無料で、事前申込も必要ありません。

クレジットカードの海外旅行保険には「利用付帯」と「自動付帯」の2つがあり、条件さえクリアすればしっかり補償を受けられます。

自分で海外旅行保険に申し込むと、メキシコ1週間の滞在（1人）で保険料は約3000～5000円。補償内容を充実させようと思えば、保険料は5000円～1万円ほど必要です。

クレジットカードに付帯する海外旅行保険なら0円のため、それだけで旅費を大きく節約できるでしょう。

クレジットカードに付帯する優待特典が利用できる

クレジットカードには、メキシコ旅行中に活用できるさまざまな特典が付帯しています。

メキシコ旅行で利用できるクレジットカード特典

特に、治安が不安定なメキシコだからこそ重視したいのが、現地サポートデスクです。

万が一クレジットカードを盗まれたり、食あたりなどで体調を崩しても、日本語でしっかりサポートを受けられます。

なお、先ほど紹介した5枚のクレジットカードのうち、エポスカードと楽天プレミアムカードの2枚なら現地サポートデスクを利用できます。

メキシコではクレジットカード払いができる店が多い

日本と同様に、メキシコでも近年キャッシュレス化が進んでいます。

特に、カンクンやメキシコシティなど外国人観光客が多いエリアでは、クレジットカードを使えるお店が多いといえます。

クレジットカードが使えるかどうかは、店の入口やレジ周辺に国際ブランドのステッカーがあるかどうかで判断できます。

クレジットカードの利用可否が不明な場合は、あらかじめ店員に確認しておくと安心でしょう。

海外キャッシングが利用できる

クレジットカードがあれば、メキシコ滞在中に海外キャッシングを利用できます。

海外キャッシングとは、メキシコのATMから現地通貨（ペソ）を引き出せるシステムのことです。

クレジットカード会社から一時的にお金を借りる状態となり、返済までの日数に応じて利息が発生します。

しかし、利息は約1.6～2.2%と両替手数料よりも安く、大金を持ち歩かなくてよいことからメキシコ滞在中の防犯対策に役立ちます。

メキシコのクレカ事情│VisaかMastercardを！

メキシコ旅行にクレジットカードを持っていくなら、注意すべきなのが国際ブランド。

結論からいうと、国際ブランドはVisaがもっともおすすめです。

メキシコのクレカ事情

Visaカードを複数枚持っていると安心

メキシコでもっとも広く流通している国際ブランドはVisaです。

メキシコにおける国際ブランドのシェアは次の通りで、Visaが全体の6割以上を占めます。

メキシコにおける国際ブランドのシェア

※　出典：statista「Market share of payment card brands - Visa, Mastercard, American Express, or in-market local card schemes - in Mexico from 2016 to 2022」。

実際に、メキシコのクレジットカード取扱店では「国際ブランドはVisaのみ」とするお店も少なくありません。

磁気不良や通信トラブルなどに備え、Visaを2枚以上持っていくのがおすすめです。

JCB、アメックスを使えるところは少ない

シェア率のデータからもわかるとおり、VisaとMastercard以外の国際ブランドはメキシコではほとんど使えません。

JCB、アメックス、ダイナースなどは、カンクンなど外国人観光客が多いエリアを除き、使えないお店がほとんどです。

すでにJCBなどのクレジットカードを持っている人は、決済用ではなく、あくまで特典用として持っていくのが現実的でしょう。

メキシコでクレジットカードが使える場所・使えない場所

メキシコでクレジットカードが使える場所、使えない場所をまとめると、次の通りです。

メキシコでは支払手段の約70%が現金（※）とされており、キャッシュレス化が進められている今でも、現金主義が根強いといえます。

※　出典：Digital Planet「Cost of Cash: Mexico」。

特に、地方都市に出かけるときは「現金が基本」と考えたほうが確実です。

メキシコの交通手段は電車、バス、タクシーで！クレジットカードも使える

メキシコの公共交通機関では、クレジットカードもかなり使えます。

とはいえ、端末の通信トラブルなども少なくないため、念のため現金も用意しておくと安心です。

メキシコの交通機関の決済事情

空港タクシーはクレジットカード払いOK

空港から市街地へ向かうタクシーでは、クレジットカードを使えます。

空港タクシーの利用方法は、おもに次のとおり。空港には複数のタクシー会社が乗り入れていますが、運賃はそれほど変わりません。

空港タクシーの利用方法

空港の出口付近で声をかけてくる白タク業者もいますが、二重請求などの金銭トラブルがあとを絶たず、在レオン日本国総領事館から注意喚起がなされるほどです。

空港からタクシーを利用するときは「安全を買う」と考え、必ず正規のタクシー会社を利用しましょう。

地下鉄やメトロバスのICチケットはクレジットカード払いOK

メキシコシティの地下鉄やメトロバス（専用レーンを走るバス）では、ICチケットが必要です。

ICチケットは券売機で購入でき、現金でもクレジットカードでも支払えます。

乗車してからドライバーに直接支払うことはできません。

たとえば地下鉄の場合、運賃は1回券につき5ペソ（約40円）。ICチケットに多めにチャージしておけば、券売機に並ぶ手間もかからずスムーズに乗車できます。

街中の移動でタクシーを使うならUberがおすすめ

メキシコ旅行中の移動に便利なのが、配車アプリのUberです。

Uberは事前登録しておけばクレジットカード決済が可能で、ほかにも次のようなメリットが充実しています。

Uberのメリット

メキシコには「シティオ」や「リブレ」と呼ばれる正規タクシーがありますが、車体がそっくりな白タクが多いのも事実です。

こうした白タクはぼったくりやクレジットカードの二重請求などの被害に遭いやすいため、Uberのほうが安全を確保しやすいといえます。

メキシコの現金事情│物価は日本の半分程度

メキシコでは「ペソ」という通貨が流通しています。

日本円は流通量が少なくレートもかなり悪いため、持っていくなら米ドルにしましょう。

メキシコの現金事情

1日に必要な現金

メキシコは日本より物価が安く、現地の滞在費を抑えやすいといえます。

メキシコの物価

メキシコ滞在にかかる費用は、1日あたり1万円～1万5000円が目安。

ただし、世界的リゾート地として知られるカンクンは物価が高く、ほかの都市より余裕を持った予算組みが必要です。

メキシコ滞在費の目安（1日あたり）

メキシコの通貨は「ペソ」

メキシコでは「ペソ」が流通しており、1ペソは約8～9円。紙幣には、次の6種類があります。

ただし、500ペソなどの高額紙幣は、小さな商店などで断られる可能性があります。

海外キャッシングを利用すると500ペソが出てくる可能性は高いですが、スーパーやコンビニなどであらかじめくずしておくと便利です。

観光地なら米ドルが使えるがペソは必要

カンクンのような観光地では、米ドルをそのまま使えることがあります。

レートはけっしてよくはありませんが、そのまま使える便利さを考えたら利用する価値はあるかもしれません。

とはいえ、全て米ドルで支払うのはあまりに効率が悪く、結局レートで損してしまいます。

米ドルはあくまで非常用と考え、基本的にはペソを手元に用意しましょう。

メキシコではチップの習慣がある

アメリカに近いメキシコでは、チップ文化も根付いています。

チップは米ドルで支払っても問題ありませんが、「メキシコ人に渡す」と考えたら、ペソで渡すのが自然です。

チップの相場

レストランでは、請求書にチップの金額を記入する欄があります。

クレジットカード取扱店なら、チップを上乗せしてクレジットカード決済することも可能です。

両替の規制が厳しいため、米ドルを持っていくのが便利

近年、メキシコでは外貨両替に関する規制が厳しくなり、両替には次の2点が必要です。

両替するときに必要なもの

メキシコでは日本円はほとんど流通しておらず、両替所でもレートはよくありません。

外貨を持っていくなら、あらかじめ米ドルに両替しておくと便利です。

現地通貨が必要になったら海外キャッシングがお得

メキシコ旅行中に現地通貨（ペソ）を下ろすなら、海外キャッシングが便利。

海外キャッシングなら両替より手数料が安く、メキシコ滞在中の防犯対策にもつながります。

海外キャッシングのメリット

キャッシングは両替よりもレートが良い

クレジットカードの海外キャッシングは、現金を両替するよりも手数料がお得です。

海外キャッシングに必要な手数料は、おもに利息とATM手数料の2種類です。

利息は年率18.0%ですが、1日あたりに換算すると約0.05%、30日後に返済すれば約1.5%となります。

たとえば、10万円を海外キャッシングして30日後に返済した場合、手数料は次のとおり計算できます。

10万円を30日後に返済したときの手数料

一方、両替の手数料は2.0〜10.0%（約2000円～1万円）ほどかかります。

海外キャッシングなら手数料はもちろん、両替所のレートを比較したり列に並んだりといった時間も節約できます。

メキシコ滞在中の限られた時間を有効活用するなら、クレジットカードの海外キャッシングのほうがはるかに便利です。

大金を持ち歩く必要がない

海外キャッシングはATMさえあれば、24時間いつでも利用できます。

つまり、「必要なときに必要な分だけ」お金を引き出せるため、大金を持ち歩く必要がありません。

大金を持ち歩いていると精神的にソワソワしてしまうだけでなく、もしものときにはそれだけ被害額も大きくなってしまいます。

また、たとえ現金を盗まれても海外旅行保険などの補償を受けることはできません。

一方、クレジットカードなら盗難に遭ってもすぐに利用停止でき、不正利用額は補償してもらえます。

現金を必要最低限に抑えておくことは、メキシコ滞在中の防犯対策につながるのです。

両替所では詐欺に注意！

メキシコの両替所では、詐欺のリスクもゼロではありません。

特にメキシコに到着したばかりだとペソの紙幣に慣れておらず、換金額をごまかされても気付きにくいでしょう。

メキシコのATMの使い方

海外キャッシングは、やり方さえ知っていれば初心者でも簡単です。

メキシコに着いてから慌てないよう、あらかじめATM操作方法などをシミュレーションしておきましょう。

メキシコのATMの使い方

ATMは街中のいたるところにある

メキシコの街中を歩くと、次のようにさまざまな場所でATMを見つけることができます。

メキシコでATMがある場所

セキュリティ性を最優先するなら、銀行内のATMを利用するのがおすすめです。

銀行にはセキュリティガードが常駐しているため、スキマーが取り付けられている可能性が低いといえます。

また、いざというときでもすぐにスタッフを呼び出せるため、「海外キャッシングデビュー」にはぴったりでしょう。

特に、メキシコの大手銀行であるBBVAやBANAMEXなら、セキュリティ性の高い最新機種が導入されている可能性が高いといえます。

現金の引き出し方法

メキシコのATMの操作方法は、おもに次の7ステップです。

ATMでの現金の引き出し方法

ATMの操作には、4桁の暗証番号が必須です。

暗証番号はショッピングでも必要なため、わからないときは出発前にカード会社に問い合わせておきましょう。

スキミングには注意

メキシコで海外キャッシングを利用するときは、スキミングに注意が必要です。

メキシコではスキミングの手口が非常に巧妙で、海外旅行に慣れている人でも被害に遭う可能性があります。

スキミングの事例

スキミングの被害を防ぐには、やはりセキュリティ性が高い銀行のATMを使うのがおすすめです。

また、たとえ周囲に人がいないときでも、暗証番号を入力するときは手元を隠すよう徹底しましょう。

クレジットカードを使うときの注意点

メキシコ旅行に欠かせないクレジットカードですが、必ずしもメリットばかりではありません。

「せっかくメキシコまで来たのにクレジットカードが使えない」とならないためにも、次の4点には注意が必要です。

クレジットカードを使うときの注意点

事前にクレジットカード会社に連絡しておく

メキシコにクレジットカードを持っていくときは、あらかじめカード会社に連絡しておくと確実です。

これは、普段と違う場所でクレジットカードを利用すると、セキュリティシステムが不正利用と認知して自動的にロックをかけるためです。

セキュリティ性が高いクレジットカードほど、こうした「誤作動」が起きやすいといえます。

一度クレジットカードにロックがかかってしまうと、日本のカード会社に国際電話してロックを解除してもらわなくてはなりません。

高額な電話代がかかるだけでなく、時差によっては電話が通じないことも考えられるため、事前に連絡しておくことをおすすめします。

支払いは現地通貨（ペソ）建て

メキシコでクレジットカードを利用すると、現地通貨（MXN）建てと日本円（JPY）建てを選択できることがあります。

結論からいうと、手数料がお得なのは現地通貨建て（MXN）です。

手数料は約1.6～2.2%が目安で、クレジットカード会社や国際ブランドによって多少変動します。

一方、日本円建ては各店舗が自由にレートを設定でき、高いと約10.0%も手数料がかかることもあります。

店員に口頭で支払方法を聞かれたときは、「イン ペソ プリーズ（In peso, please）」と答えましょう。

支払いには暗証番号が必要

メキシコでクレジットカードを利用するときは、暗証番号が必要です。

一部の例外を除き、日本のようにサインで対応することはできません。

なお、暗証番号の問い合わせは、書類での通知が一般的です。

書類が自宅に届くには約1週間かかるため、暗証番号がわからないときは余裕をもって問い合わせておきましょう。

どうしても暗証番号がわからないときは、タッチ決済を使えないか聞いてみるのも選択肢の一つです。

支払い回数は選べない

メキシコでクレジットカードを利用するときは、支払い方法は一括（一回払い）のみです。

日本のように、分割払いやリボ払いは選択できません。

「どうしても分割払いにしたい」というときは、まずは一括払いで決済し、あとでマイページやアプリから支払い方法を変更できることもあります。

また、リボ払い専用のクレジットカードなら、メキシコでの利用分も自動的にリボ払いとなります。