2018年度新卒応募者向け「社員インタビュー」

2017.10.15(Sun)

※本記事は2018年度新卒応募者向けに、就職情報サイトで発信した情報を再編集したものです。(情報は当時のもの)

国内ガイドブック担当:8年目

アーク・コミュニケーションズ企画制作部の佐藤友彦です。
本日から数回に分けて、アークの社員インタビューをお届けします。
編集者って何をやる人? やりがいは? などなど、ざっくばらんに聞いていきます!

初回は「国内ガイドブック」の編集者。
『まっぷるマガジン』は、弊社の名刺代わりとも言える媒体です。
担当エリアは、東京にとどまらず、横浜や鎌倉、茨城(!)まで股にかけています。
今日は東京の媒体をメインで手がける編集者・富樫くんです。

・アークに入社して何年になりますか?
8年目です。学生アルバイトからアークにいます。

・どういうきっかけでアークに入ってきたんですか?
えーと……コネ入社です(笑)。僕の母がアーク出版(アーク・コミュニケーションズのグループ会社)のカスタム出版に関係したことがあり、その「つて」で潜り込みました。当時は大学の二部に通っていたので、昼間に都合よくバイトできる場所を探してたんです。

・じゃあ、もともと編集者になりたいわけじゃなかったんですね。
まぁそうですね、正直に言えば…。

・でも、編集者を志すようになったんですよね。
ガイドブックの部署に配属されたのがラッキーでした。なんせ夜遊びが好きなんで(笑)、けっこう東京の色んなところを知っていたんです。素養があったというか。
仕事を覚えていくうちに、編集者としてやれそうだな、この業界で自立できそうだな、ってスイッチが入った感じですね。

・最初はどんな仕事から始めたんですか?
当初は学生バイトだったので、ラフ(タイトルや写真などの構成要素を鉛筆などでざっくりと書き込んだレイアウト)も原稿もさわらずに、取材のアポや原稿確認といった作業をやっていました。
そのうちアポだけじゃなくて、原稿を書かせてもらえるようになって。
東京の新店情報の記事をたくさん書いていたんですが、原稿書きの基礎を学ぶと同時に、プレスリリースやレセプションのお誘いも自分宛てに届くようになったんですよ。そのころから、レセプションにもちょくちょく顔出すようになりました。

・レセプションって?
大きい飲食店さんとかは、店のオープンやリニューアル時に、プレスや業界関係者を呼んで「お披露目パーティ」をするんですよ。ちなみに、だいたい食べ放題、飲み放題です(笑)。
ここで広報さんと仲良くなって、次はどんなものが流行りそう、とかどんなエリアに注目してるとか、情報をもらいます。飲み食いができると同時に、新しいことをやっている人たちと直接コミュニケーションがとれる貴重な場なので、絶対行きます。

・ガイドブックは流行りを追うのは大切ですもんね。
僕はもともと飲食店で長くバイトしていたし、夜遊びも好きなんで(笑)。街の情報は詳しいと自負してます。

・ガイドブックは、足やコネクションを使ったリサーチって重要?
もちろんですよ! 読者にとって価値のある情報を拾わなきゃダメです。僕の場合は、自分が張っているアンテナと広報さんからもらう情報がリサーチのベースですね。
東京って掲載する物件数が多くて、黙ってると選択肢が多いだけの使いにくいガイドブックになっちゃうんです。だから、なぜこのスポットを紹介するのか、が読者に伝わらないとダメ。リサーチをしっかりやれば、紹介する根拠がつかめるんです。

・ガイドブックには、リサーチ以外にどんな工程が?
リサーチから始まって、ページごとの企画を出して、ラフひいて、取材して、デザイナーさんに依頼して、ページが上がってきたら取材先に掲載内容の確認をして……とか。全部話すと長くなっちゃいますね。でも、だいたい2~3か月で一冊つくるイメージです。

・長丁場ですね。
色んな媒体がありますけど、ガイドブックは長いほうですよね。でも、常に全力疾走しているわけではないですから。適度に息抜きしながら、和気あいあいとやってます。

・国内ガイドブックって、いつもみんなで楽しそうに話してますよね。
情報交換もあるんですけど、取材先からのお土産をシェアしたりとか、内覧会の出席枠を取り合ったりとか…。

・内覧会って?
いわゆるお披露目会で、新しいスポットがオープンする前にプレスとして取材できる機会なんです。先日も「GINZA SIX」の内覧会に行ってきました。あとは東京ディズニーリゾート(R)の新しいアトラクションができたときにもお呼ばれしますよ。大きい内覧会だと、芸能人とかアナウンサーとか見られることもあって、何だか得した気分です。

・楽しいことばっかりじゃないですか!
いや、そんなこともないですよ。最初のうちは与えられたことをこなすのも大変でした。あと、誌面がマンネリ化してしまうこともありますし(笑)

・そんなときはどうするんですか?
誌面に変化をつけようと努力します。だから、「自分の好きなことをねじ込む」提案力が大切だと思います。自分がつくるとこうなるんだぞ!みたいな。
それができるようになると、変な言い方かもしれないですけど「編集者っぽい」ですよね。仕事が広がっていくようなイメージです。

・たとえばどんなことを企画にねじ込んだの?
僕が最初のころに担当していたエリアが、渋谷とか原宿、表参道っていう、おしゃれで、遊び方がいっぱいあるところ。当然、ファッションとかカフェとか、そういうものを紹介すべきエリアですよね。でもただ紹介するんじゃなくて、自分好みのかわいいモデルさんを連れて行って、デートっぽい演出をしてみました。
あとは、僕はクラブ好きなんで、渋谷のクラブの楽しみ方っていうHow toの切り口で紹介しました。今までないジャンルだったし、ダメかな、と思って提案したら意外と簡単に通ってしまって。僕自身が誌面に露出したり、自由につくっちゃいました。

・自分で仕事が楽しくなるような工夫をしたってことですね。
そうかもしれませんね。ガイドブックって実は守備範囲がとても広いんです。うまく切り口さえ見つければ、どんなものでも盛り込める媒体だと思っています。
でも、読者にとって価値のある情報か、使い勝手のいい本になっているのか、という点とは常に向き合います。どんなに僕が楽しくつくっても、読者にとって意味がなければ、その本の商品価値はやっぱり落ちてしまうので。
編集者の根本は読者を見つめることなので、そこは見失わないようにしています。

・次はどんな仕事をしたいですか?
ガイドブックで磨いた提案力が、ほかの媒体でも通用するか試してみたいですね。広報誌などのPR媒体でも通用するかな…。挑戦したいですね。

・お忙しい中、ありがとうございました!
ありがとうございました。

海外ガイドブック担当:3年目

こんにちは。企画制作部の佐藤友彦です。

今回は「海外ガイドブック」の編集者。
『まっぷるマガジン』は国内だけでなく、海外のものもアークでつくってるんですよ。
そのほか『ことりっぷ』のホノルル、オーストラリア、ソウルなどのおしゃれガイドブックもこの部署でつくっています。
かわいい、っていうことでめちゃくちゃ売れているあの『ことりっぷ』もアークです!
紹介します! アーク入社3年目の女性編集者・朴(パク)さんです。

・朴さんは韓国籍なんですよね?
そうです。韓国籍ですが、日本で生まれ育っています。日本の大学を卒業していますし。
もちろん、韓国にも友人はいますよ。

・そうなんですね。朴さんはいつごろから編集者を志したんですか?
大学を卒業したころは、そんなつもりはまったくなかったんです。
新卒のときは、上場しているIT企業に入りました。
ITなら今後しばらく可能性が広がりそうだし、福利厚生が充実している企業がよかったので。
私、超安定志向だったんです(笑)。

・じゃあ、新卒のときはまったく編集者に興味がなかった?
そう、興味なかったんですよ。
というか、編集者という仕事があるってこともちゃんと認識してなかったですね。

・でも編集者になりたい!ってどこかで思ったんですよね?
昔から送別会の色紙をつくったり、趣味で絵を描いてみたり、ファッション誌のスクラップをつくってみたり。ものづくりが単純に好きだな、ってことは自覚していました。
でもやっぱり、仕事にするつもりはなかったですね…。超安定志向ですから(笑)。
ものづくりを仕事にするって大変そうじゃないですか。

・じゃあ、なぜ編集者に?
そのIT企業で、2年間ぐらい働き続けたころでしょうか。
カスタマーサポートを担当していたのですが、同じことを繰り返す日々にだんだんと疑問を持つようになってきたというか。
平たく言えば、少し飽きちゃったんですね。
そんなときに、私がデコレーションした色紙を見た当時の同僚が「こういうの仕事にすればいいじゃん」って言ってくれて。
ただ、イラストレーターとしてやっていけるほど達者じゃないし、デザイナーっていうのも次元が違う気がして。
そこから色々と転職サイトとかを調べて、あっ編集者っていうものがあるんだと。
初めて「編集者」という職業を認識したのがそこでした。

・そこから転職活動を始めたんですね。でも出版業界って未経験だとあまり採用がないでしょう?
出版社も受けたんですけど、なかなか受からなかったですね。
おっしゃる通り、未経験者には狭き門です。この業界は。

・そのときにアークを見つけたんですね。
いや、そのときはアークじゃなくて、ほかの編集プロダクションに行って、海外ガイドをつくってました。
その編集プロダクションで2年間キャリアを積んだあとに、アークです。

・どうやってアークを見つけたんですか?
友人が先にアークに入社していて、声をかけてもらったんです。
でも、そのときはどうしようかなぁって悩んでたんです。
地元に帰ろうかな、とも考えていましたし。
帰りたい気持ちと、仕事を続けたい気持ちが半々でした。

・どう決断したんですか?
結局決めきれなくて、アルバイトからのスタートにしてもらいました。
走りながら考えよう、と思っていたのですが…気づいたら社員になってました。
きっと居心地がよかったんでしょうね(笑)。

・アークは前の編集プロダクションと比較して違う点はありますか?
アークは「編集者」としての役割に徹するような印象です。
前の会社は、アークとはやり方が全然違ったんです。
だから、編集者ってこういうものなんだ、っていうのはアークで知ることができたと思っています。

・たとえば、どういうところが編集者っぽいですか?
ページラフを書くところ。最初はこれも難しかったですね。

・でも普通ですよね、編集者がラフを書くって。
以前の職場では、自分でデザインソフトをさわって、いきなりデザインに起こしていたので、ラフを書く機会はほとんどなかったんです。
だから、「どんな誌面になるのか」をラフでイメージするのが本当に難しかったです。
多分、この仕事をしている人たちは、まずみんなラフで苦労しているんじゃないですかね。
量をこなしていくと、だんだんとつかめるようになると思います。

・海外のガイドブックはどうやってつくるんですか? 何か海外ロケって楽しそうですよね。
もちろん楽しいですよ! でも海外ロケは取材に専念するので、遊ぶ時間とかはまったくないですね…。
あと、国内ガイドブックと決定的に違うのは現地のコーディネーターさんの存在です。

・コーディネーター?
海外ロケの手配をしてくれたり、取材店舗への原稿確認をしてくれたりする人です。
場合によっては取材に行っていただくこともあります。

・じゃあ、外国語ができない編集者でも海外ガイドブックは大丈夫ですか?
それは大丈夫ですよ!
ただ、急いでお店に連絡とりたい! とか自分で事実確認したい! というときには、外国語ができたほうがいいですよね。できるに越したことはないです。

・そうなんですね。ちなみに海外の場合は現地の情報はどうやって集めるのですか? そうそう現地に行けないですよね?
先ほどのコーディネーターさんは大切な現地の情報提供者なので、コーディネーターさんと相談しながら、取材店舗を決めることが多いです。
あと、人気のブログとか、SNSもかなりチェックしてますね。
私の場合はソウルに友人がいるので、そこからも情報収集します。

・ちなみに、ソウルだと今何が流行ってるんですか?
今はですね…「ピンク」ブームです。

・ピンクブーム?
あ、私が勝手にそう言っているだけです(笑)。
日本でもそうですが、とにかくフォトジェニックなものがソウルでもウケてるんです。
ピンク一色に塗られた建築とか、ピンクのド派手なスイーツとか。
今アジア圏はSNSで確実に反応があるフォトジェニックなものがとにかく人気。
写真第一、というのがアジアの傾向です。

・ちなみに、朴さんは海外ガイドブック以外にどんな仕事をしていますか? やっぱり海外中心?
自然とそうなっていますね。
今は台湾のビジネス関係のムックをつくってますよ。

・ビジネス関係? それはガイドブックと全然毛色が違いますね。
違いますけど、逆に新鮮な経験ができて楽しいですよ。
いつもとは違うスタッフの方とお仕事できるのもうれしいです。
この媒体も、台湾だから、海外だから、という理由で声を掛けてもらえたのだと思います。
アークの場合、得意分野に近い、もしくはちょっとでも引っかかりそうな媒体は、割とよく声をかけてもらえますね。

・朴さんは今後、どんな本をつくりたいですか?
ざっくり言ってしまうと…おしゃれな本がつくりたい!
やっぱり憧れますよね、おしゃれな雑誌とか見ていると。
だから自分たちがつくるものもかっこいい本、かわいい本にしたいな、と思っています。

・そのためにはどんな編集者になりたいですか?
優秀なデザイナーさんやカメラマンさんはたくさんいるので、
外部のスタッフの方とうまく付き合えるようになりたいです。
上手に依頼ができれば、そういう本ができると思いますし、あと自分の仕事の負荷も減らせると思います。
プライベートな時間も大切にしたいですし。

・今は編集者もそこを大事にしなきゃいけない時代ですからね。ありがとうございました!

企業媒体担当:2年目

こんにちは。
企画制作部の佐藤友彦です。

僕が所属する企画制作部は編集部とは少し違う仕事をやっています。
出版社ではなく、企業がメインのクライアント。
広報誌などの紙媒体、webの仕事などです。

今回の先輩インタビューは、企画制作部の若手編集者。
企業広報誌の制作をメインでやっている真穂さんです。
真穂さんは大学卒業後、第2新卒のような立場でアークに入り、半年後にアルバイトから契約社員となりました。現在は正社員めざして頑張っています。
では、よろしくお願いします!

・真穂さん、キャリア2年目に入りましたね。
そうですね、本当にあっという間でした。

・編集者という仕事に就きたいと思ったきっかけは何ですか?
小さいころからとにかく本が好きで、本に関わる仕事をしたいと考えていました。作家になるとか、司書になるとか、書店で働くとか…。どれもピンとこないなぁと思っていて。中学生のときに読んだ「働きマン」が大きなきっかけです。編集者になりたい!と思いました。
大学でもフリーペーパーをつくるサークルに入っていましたし、かなり本気度は高かったと思います。

・でも新卒のときはIT系の会社に入ったんですよね?
そうです。新卒のとき、出版社にエントリーシートを出そうと思っていたのですが、思いが強すぎたのかどう書いていいのか迷ってしまって…。結局出さなかったんです。少しほかの業界で鍛えてから、いずれ目指せばいいかなと考えていました。

・真穂さんがアークに入ったきっかけは何ですか?
 IT系の会社で1年近くやってみて、「やりたいことは急いだほうがいい」という結論になりました。当然なんですが、自分もどんどん年を取っていき、動きにくい状況がつくられると思ったので。

・なぜアークを選んだのですか?
 フリーランスの編集者の方と知り合う機会があって、その方に「編集者になるには」を相談していたんです。「経験者が優遇される業界だから、編集プロダクションにバイトでもなんでもいいから潜り込んでキャリアを積むべき」という助言をもらいました。その方からアークの存在を教えてもらって、規模が大きいから、アルバイトなら未経験でも採用してもらえるかも、と考えました。

・それで応募してきたのですね?
そうです。採用のホームページを覗いても募集のお知らせはなかったのですが、とりあえず応募しちゃえということで。「募集してない」とも書いてませんでしたし(笑)。

・でも、結果すぐに採用になりましたね。
それは、タイミングがよかっただけだと思います。ちょうど女子高生向けの携帯小説の案件があって、「若い女性編集者の手がいる」という状況だったので。ラッキーでしたね。

・いきなり作家さんとのやり取りからスタートしたんですか?
そうです。私は5人ぐらいの作家さんを担当しました。
いっしょにキャラクター設定を考えたり、ストーリーの流れを考えたり、どこを捻って面白くしていくかを考えたり…。
作家さんとのやりとりは、大変でしたけどとても勉強になりました。自分の意見が作品に反映されるのも楽しかったです。
読者の声がダイレクトに届くのも携帯小説の醍醐味で、一喜一憂してました。

・今やっている企業広報誌とはだいぶ違いますね
でも「作家さんの意向と読者の期待をすり合わせる作業」ですから。企業広報誌の「クライアントの意向と読者の期待をすり合わせる作業」も同様とも捉えられます。
企業広報誌は読者像が見えにくいこともあるので、そこが難しい点だと感じますね。

・紙媒体には慣れましたか?
先輩にくっついてがんばっていますが、はじめは電子媒体だったので紙媒体はまだ2冊目…。本当に必死です。
ラフもなかなかうまく書けないし、現場もまだまだ仕切れきれてません。
カメラマンさんと綿密な打ち合わせをしても、取材当日に少しイレギュラーなことが発生すると、バタついてしまって…。

・今、もっぱらの悩みは取材時の緊張ですか?
いや、今一番壁を感じているのは、編集者の立場でどこまで自分の意見を押し通していいのか、という点。
これは先輩やカメラマンさん、デザイナーさんに相談していいのか、それとも相談するレベルの話ではないのか。何を自分で決めて何を相談すべきなのか、そんなことで悩んでいる感じですね。
まだ編集者としてのベースができていない!って感じます。

・何でも相談していい気がするけどね。
そうなんです。判断しきれないのだから、やりたいことを一回誰かに相談する、ってことが大事なんだと最近思いました。
「こうしたい」という意志をまず伝えて、それがもしダメだったら実現可能な方向で他の道を探ればいいし、先輩がアドバイスをくれるので。

・編集者としてやってきてほぼ1年。まだまだ難しさを感じていますか?
そうですね、もちろん難しいです。
ラフも撮影の仕切りもまだまだですが、原稿に赤字を入れるという作業は段々とこなせるようになってきました。
言いたいテーマが伝わっているのか、盛り上がりのある箇所をつくっているか、ストーリーを邪魔している要素はないか、事実関係は間違っていないか… など。昔から本は好きだったので、ここは比較的得意なところです。

逆に「見せ方」に課題感をもっています。
今は先輩方から「とにかくたくさん雑誌を読むように!」と言われます。切り口の付け方、エッジの立て方、写真の撮り方など、ほかの編集者の仕事を参考にしなさいと。今まであまり雑誌を読んでこなかったので…。まだまだ苦手なところです。

・しばらくは企業広報誌でキャリアを積みたいですか?
もちろんほかの媒体もやりたいですが、まずは自信をもって進められる仕事をつくりたいと思っています。だから、今の媒体をしっかりやって、一人前の編集者になりたい気持ちが強いですね。

・じゃあ、こんな編集者になりたい、というイメージはありますか?
「決断できる編集者」ですね。今、迷ってばかりなので、早く決められる編集者になりたいと思っています。
編集者が迷うと、デザイナーさんもカメラマンさんもライターさんも迷うので。クライアントすら迷います。
だから、自分が決めたことをきちんとみんなに伝えて、納得してもらって…。みんなが迷わないようにしてあげたい。
それがいい編集者なんだろうな、と思います。

・ありがとうございました。これからもがんばってください。期待しています!

教育雑誌担当

みなさん、こんにちは。編集部の周藤です。
今回は、アークの得意分野のひとつ、教育関係の雑誌の編集者をご紹介します。
中学受験情報を扱う月刊誌『Dream Navi』編集部の菊池くんです。

・何で編集者になろうと思ったんですか?
よくある話ですが、好きな本に関わる仕事に就きたいと思っていたので。
実は、大学を卒業してから編集の専門学校に行ったんですよ。編集のいろはを学ぶというよりは、就職の「つて」を見つけるためでした。

・「つて」は見つかりましたか?
東京の編集プロダクションに入社しました。そこで、40、50代の男性向けのカルチャー誌の編集をしていました。ちょうど、「ちょい悪オヤジ」が流行ってた時期ですね(笑)

その後、思い立って会社を辞めて、ワーホリで1年間イギリスへ行ったんですよ。現地では、フリーペーパーの編集をやっていました。

・やっぱり編集なんですね。
編集を一生の仕事にしたいかと言われると、まだよく分からないんです。
でも、僕は、一度何かを始めたら、ある程度の期間は続けたいな、という考え方で。長く続けていると、それだけできることが広がっていく気がするんです。
気づいたら、編集の仕事を始めて12年も経つんですが…(笑)なんだかんだと楽しいので!

・入社してから『Dream Navi』の担当になるまでは、何をしてたんですか?
実用書の制作です。
自動車のしくみ、カメラのしくみ、太陽電池のしくみ…とか。300ページくらいある実用書です。

・渋い媒体ですね。
機械が好きなわけでもなかったんですけど(笑)
ただ、こういう専門的なテーマを扱いながらも、一般読者に分かりやすく伝えるのがミッションだったので、そのあたりの試行錯誤の経験が積めたのは、とてもよかったです。

・例えばどんな試行錯誤が?
機械のしくみなど、難しいことを説明するときに、文章はもちろんなんですが、いかにビジュアルが重要かということ。読者がパッと見て理解するには、どこをポイントにどういう角度で見せるか。他の媒体にも通じる話なので、スキルとしてじっくり磨けたことが、今も財産になっています。

・今担当している『Dream Navi』ってどんな媒体なんですか?
四谷大塚という中学受験塾が発行している、中学受験を目指す親子のための教育情報誌です。受験に当たっての親の悩みを解消したり、科目ごとの出題トレンドなどを追ったり。全体としては、受験のその先、将来に夢を持つことが大事だよ、ということを伝えています。

・どんな感じで企画を立てるんですか?
月刊誌なんですが、だいたい半年分の予定を決めながら進めます。ファッション誌と同じで、ざっくりと「この時期はこういうテーマがいい」というのがあるんですが、今年はこの切り口でいこう等、編集部内で企画を持ち寄って検討します。

・企画書ってどんなことが書いてあるんですか?
特集でいうと、テーマ、具体的な内容、取材候補者などですね。まず編集部内で細かいことを決めてから、クライアントに提案します。

・どんな人に取材することが多いんですか?
有識者でいうと、文化人とか大学の先生が多いですね。ロボットの開発者とか、憲法学者とか。僕じゃないですけど、最近、芥川賞作家の取材をしたスタッフもいます。
あとは、四谷大塚の先生や生徒、卒塾生、親御さんなんかの取材も頻繁にあります。

・一般の方の取材で難しい部分ってありますか?
小学生の取材で、基本的にはとても利発な子が多いんですけど、5、6年生って多感な時期じゃないですか。全然話してくれない子もいて。そういう時は親御さんに隣に座ってもらって、3人で会話するみたいな(笑)

・月刊誌ということで、スケジュール管理が大変そうですよね。
むしろやりやすいです! 実用書をやっていたときは、1人で数ヶ月かけて進行してたから、ペースが崩れやすいことも。でも、月刊誌だとスケジュールがきっちり決まっているし、チームで動いているので、ペースが崩れにくいと思います。

・イラストを含めて、ビジュアル表現が多彩な媒体ですよね。
デザインは、グループ会社のアーク・ビジュアル・ワークスが担当しています。
デザイナーとは、顔をつきあわせての打ち合わせが大切だと思っているので、近所にあるのは助かりますね。

・打ち合わせでは何を話すんですか?
そのページで、自分が何を強調したいかをしっかり伝えます。顔をつきあわせてが大切と言ったのは、お互いの認識にズレが出ないようにするためです。話しているうちに考えもしなかったアイデアが出てきますし。
イラストレーターさんも同じです。基本的には編集者、デザイナー、イラストレーターで顔をつきあわせて打ち合わせをします。

・教育雑誌をつくる上で大切なことは何ですか?
分かりやすく伝えること。なんでもそうだけど、そうしないと読んでもらえないからです。どんなに良いことが書いてあっても、伝わりにくかったら意味がないですよね。
その辺は、実用書と変わらないんです。

・今後はどんなことに挑戦したいですか?
「町おこし」です! 僕、昔から地域のお祭りが好きで。今住んでいるところのお祭りにも、実行委員として関わっています。地元愛が強いんで。

・おお、予想外の回答が来ました(笑)
実は、編集と町おこしで求められるスキルには似ているところがある気がします。
実行委員として、町の施設と住民をつないだり、音楽イベントを企画したり。編集で身に付けた企画力や段取り力が活かされています。あと、パンフレットもつくりますし。
編集を通じて、地域活性に貢献できたらいいなと思います。

・実現するといいですね。ありがとうございました!