新事業チームの佐藤友彦です。雑誌編集出身、編集8年目です。
最近、急に暑くなりましたね。
僕のファンタグレープ消費量も急増しています。
今日は撮影ディレクションの話をします。
撮影ディレクションとは、撮影の際の指示出しです。
写真が紙面でどんな役割を果たすのかを伝える
まず、写真が紙面でどんな役割を果たすのかをカメラマンさんに伝えます。
・何(誰)を撮って、伝えるのか。情報や状況を伝える写真か、イメージを伝える写真か
・切り抜きか、角版(背景を切り抜かず、四角形で掲載する写真)か
・右のページに掲載されるのか、左のページに掲載されるのか
これは基本的な指示として、最初に伝えます。
これによりアングルやライティング、使用するレンズなど、全然違う準備が必要になるからです。
モデルさんが演技しやすい「設定」を伝える
例えば、モデル撮影。
ここでは、3人女子旅を想定します。
媒体ジャンルにもよりますが、編集者はモデルさんが演技しやすい設定を伝えます。
・3人の関係性やそれぞれの性格
・今、何をしているところか(ただ歩いて、はNGです)
「向こうに船が見えます」「横に高い建物があります」「お腹はいっぱい」など、場合によってはそんな設定をします。
モデルさんはどこに目線をやればいいか、どんな表情をすればいいか、迷うことなく演技できます。
みなさんは他所のお子さんの写真を見せられて退屈な思いをした、なんて経験はありませんか?
「状況」や「ストーリー」が見えない写真は、平凡な印象を与えてしまいがちです。
(もちろん個人的な写真はそれでもかまわないのですが)
「それ」が透けてみえるように心がけると、他の人にとっても魅力的な写真になるかと思います。
人を使わずに「人の気配」を演出する
予算がない、特定のキャラクターをつくりたくないなどの事情でモデルさんを起用しないとき。
でも、人の気配はなんとか出したい。
こんなときも工夫次第で、人がそこにいるような雰囲気がつくれます。
例えば、カフェでの撮影を想定します。
・イスを人ひとり分、下げてみる(中座してる雰囲気)
・イスにバッグを引っ掛ける
・テーブルの上に私物を置いてみる
(撮影協力:GRANNY SMITH)
スタイリングに近いですが、こういうディレクションをするとちょっと写真が変わってきます。
プライベートの撮影でも役立つテクニックなので、 ぜひぜひ皆さんもお試しください。
以上です。