酒器・片口に特化した「かたくち屋」が店舗を持たずに人気急上昇中の理由!

2015.7.31(Fri)

酒器の中でも片口をメインに扱う[かたくち屋]が最近ネット上で人気となっています。有名百貨店のイベントなど、出展の機会が増え、日本酒好きのみならず「食を愉しむ」人たちに愛される「片口セレクトショップ」。
現在営業中実店舗やリニューアルしたオンラインショップなどの新しい情報は記事末をご覧ください(2018年9月18日更新)。

陶芸作家さん達との関係を築き上げるところから写真撮影、サイト作成・運営、商品発送まで全てお1人でこなす店主の大屋みえさんにお話をうかがいました。

▲清岡幸道 作品

「盛ったり生けたり注いだり…」絵になる片口

陶器、ガラス食器を扱うお店は世の中にたくさんありますが、「片口」を中心に扱う[かたくち屋]は今のところ世界でただ1つ。もちろん、他の酒器やマグカップなども扱っていますが、片口にスポットをあてた目の付け所はかなりニッチです。

「ネットショップの器(うつわ)屋さんの中でも何か1つに絞りたいと思ったんです。その時にふっと片口が頭に浮かんで。自分で描いてみたら、ちょこんと口が出てるのが可愛くて絵になるし、使い方を考えるのも楽しい器なんですよね」(大屋さん)

最近はSNSを通じて、片口の使い方を提案してくれるファンも。
「片口は、お料理を盛ってもいいし、注ぐのもお酒だけじゃなく、めんつゆやドレッシングを入れてもいいし、花を生けたりと、インテリアにもなりますね。先日は、お抹茶を淹れるという使い方を教えていただきました」(大屋さん)

全部自分1人で運営するセレクトショップ

ネット通販では、写真やデザインのセンス、マメに更新するなど運営の仕方も大切な要素。かたくち屋サイトのクオリティの高さからてっきりサイト制作会社のプロ仕事と思いきや、撮影、デザインなどの制作・運営などは大屋さんが全てお一人でしているとのこと。もちろん、作家さん達とのつながりもご自分でされています。

作家さんを探すところからコンタクトをとるのも失礼にならないよう、とても慎重にしています。最初はちゃんと作品を見て、次は個展に行ってご本人と会って、それから工房にうかがったりしています。人によっての相性もありますから」(大屋さん)

[かたくち屋]は大屋さんの感性で選び、集めたセレクトショップといえます。
自分自身が感動できるような作家さんの作品を扱いたいと思っています。『ただ集めました』みたいなお店は絶対やりたくなかったんですよ」(大屋さん)

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百貨店の期間イベント出展で「逢う」

ここ数年、全国の百貨店に期間限定出店する無店舗のデザインTシャツ屋さんが引っ張りだこ。ある意味、身軽に出店できるのも無店舗の良さです。センスの良い[かたくち屋]も老舗有名百貨店から声がかかり、人気急上昇中。2015年6月だけでも伊勢丹とタカシマヤの期間限定イベント出展されました。

「3年ほど前に伊勢丹さんに見つけていただき、お声をかけていただいたのがきっかけなので、まだそんなにたくさんイベント出展しているわけじゃないんです。最近はサイトやSNSで見て、百貨店イベントに来てくださるお客様がとても増えました。『前に買った作品がすごく気に入っていて』『ネットで迷ってたので、良い機会だから見に来ました』といったお話ができるのが一番嬉しい瞬間ですね」(大屋さん)

ネット上でも百貨店イベントでも、これからますます嬉しい場面が増えそうです。

伊勢丹新宿店「父と楽しむ食卓 〜かたくち屋@ISETAN(2015年6/5〜6/16)

JR名古屋タカシマヤ「かたくち屋 〜盛ったり、生けたり、注いだり…展」
(2015年6/20〜6/30)

インターネット通販も便利でいいですが、片口を手にとって感触を確かめたい人や作家さん達と会話を楽しみたい人は、百貨店の期間限定イベントはうってつけ。あなたの目と手にしっくりくる愛らしい片口に逢えるかもしれません!

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かたくち屋は実店舗をオープンし、愛知県名古屋市にて営業中です。もちろん、オンラインショップでも購入できます。催事やイベントなども開催しているので詳細は下記の公式サイトやオンラインショップ、Facebookページにてご確認ください。(2018年9月18日更新)

かたくち屋

住所:愛知県名古屋市中区錦3-6-7 服部ビル3B
営業時間:
日曜日/11:00〜18:00
月・火曜日/13:00〜19:00
水〜金/予約制 (TEL:052-971-0223)
(オンラインショップは常時対応しています)

公式サイト→ https://www.katakuchi.jp/
オンラインショップ→ https://katakuchi.thebase.in/
Facebookページ→ https://www.facebook.com/katakuchiya/

●取材・文= 魚住陽向(フリー編集者、ライター、小説家
●編集=大山勇一、上村恭生