[家で一緒に]不器用なりにガーゼ・マスクを作ってみました!

こんにちはフリー編集者(たまに小説家)の魚住陽向です。緊急事態宣言が出て、今後ますますストレスが溜まっていきそうです。そこで「アークのブログ」ではなるべく楽しくなる、またお役に立てるような情報をお届けしたいと思います。第1弾は「今さら聞けないマスクの作り方」。裁縫をし慣れていない不器用さんもレッツ・チャレンジ!(公開:2020年4月9日/更新:2022年4月26日)

不器用でもちょっと楽しいお裁縫!

マスク、なかなか入手できませんね。それだったらもう自分で作ってしまおうという人も増えています。インターネットで検索すれば「マスクの作り方」で簡単に調べられます。実際に「自作マスクの工程」を紹介している記事もたくさんありますが、見ると必ず陥るのが「あ…不器用だからこんなの自分でできないや」と思って諦めてしまうこと。私も最初はそう思っていましたが、ちょっと待って。


▲私も裁縫道具はこの程度しか持っていません。もちろん、ミシンもなし

やってみて分かったのが、裁縫に慣れていない人は「記事にある作り方工程を忠実になぞることはしない方がいい」ということ。工程をなぞっていても、何か一つ分からない用語や縫い方、知らない材料が出てきただけで思考回路がストップしてしまうのです。私もその気持ち、よーく分かります。

でももう、そんなの全部ぶっ飛ばしていきましょう。「必要は発明の母なり!」です。ちょっと違うか…(笑)。
押さえる基本ポイントは4つ。「①材料」「②大きさ」「③道具」「④やり方」です。
①材料…息がしやすく肌に優しい生地と、ゴムかヒモ。
②大きさ…自分にフィットしやすいサイズを先に決める。
③道具…裁縫の場合は針や糸ですが、布用接着剤もあります。
④やり方…基本は布を切って、縫って、ゴムを付けるだけ!
あんまり難しいこと考えず、この基本さえ押さえて、やってみればいいのです。

マスクの形になっていればOK!

まずは「①材料」です。私の場合は家にあったガーゼのハンカチを使いました。以前に、駅に向かう途中で「しまった!ハンカチ忘れた!」という時に100円ショップで買ったものです。かわいい柴犬の柄です。もう1枚、猫の柄のハンカチもありました。


▲100円ショップ「Watts(ワッツ)」で購入

マスクのヒモは今回このために購入しました。家にあるただの輪ゴムでは耳が痛すぎる。パンツのゴムではちょっと太いのです。


▲写真右の素材は「抗菌マスクゴム」(1mで50円+税)、左は伸縮性が少しあるヒモ「ズパゲッティ(Zpagetti)」。どちらもイオンの手芸コーナーで購入

次に「②大きさ」です。やみくもにハンカチを切るのではなく、最初に準備として、厚紙で「型紙」を作っておきます(型紙を作っておくとまた作る時に便利。厚紙がなければ何の紙でも可)。市販の使い捨てマスクのサイズを測って基準にすると分かりやすいです。市販のマスクは蛇腹になっていますが、伸ばしてみると、「横幅17cm×高さ15cm」でした。これに天地・左右に縫いしろをもうけます。大人サイズは結果的にだいたいこの大きさです。
●「横幅19cm×高さ16cm」の型紙を作っておきます。

次に「③道具」ですが、針(縫い針とあれば、まち針も)と糸(ある色でOK)、ハサミだけで大丈夫です。ミシンもアイロンも持っていません。私が普段する裁縫って、ボタン付けか靴下の穴をかがって補修するぐらいですから。

そして最後に「④やり方」です。私は接着剤でマスクを作る方法を知らないので、知ってるだけの裁縫の知識だけで作りました。
運針(なみ縫い)です!(ドドーン!)
ぞうきんを縫うのと同じ要領です。え? わかんないって? 上記の「運針」にリンク貼ったので見てみましょう。他にもYouTubeにも動画があるようです。それでも分からないという人にこの言葉を。
「が・ん・ば・れ・わ・た・し」

では準備ができたら型紙をあてて、ガーゼのハンカチを切ります。このハンカチの場合、端っこは元々ちゃんと縫ってあるので2辺はそれを利用します。これで縫う箇所が2辺減りました。よかったよかった。


▲角を利用するとちょっとラク

切ったら、ハンカチの、ゴムを通さない箇所の辺を、なみ縫いで縫っておきます(ほつれないようにするため)。その時に天地左右を間違えないように注意。

天地のふちをちゃんと縫ったら、マスクの口が当たる面を上にします。
マスクゴム(1m)は予め4等分して切っておきます(約25cm)。
その1本をマスクになるハンカチの横へりに置きます。


▲写真ではゴムが曲がっちゃってますが、真っ直ぐ置いて布の方を手前に折り返す

まち針があれば、仮りに挿しておいて、ゴムが筒状でちゃんと動くか確認しながらなみ縫いします。もう1辺も同様。
縫い終わったら、マスクゴム(ヒモ)を仮りに結んで、実際に耳にかけて長さを調整してください。ひとにあげる場合もゴム(ヒモ)は仮止めしておくと良いでしょう。

これで、ガーゼのマスクの完成です。
どうです、簡単でしょう。長さとか厳密にしなくても大丈夫だし、縫い方もキレイじゃなくてもかまいません。ぜひとも作ってみてください。


▲もう1枚作ったガーゼのマスクは猫の柄

今回のように柄のあるハンカチを活用した場合(余裕があれば)使いたい柄を考えながら切るとよいでしょう。柴犬柄のガーゼハンカチで作ったマスクは出来上がってみたら、ちょうど口のあたりに柴犬のケツの穴がきてしまいました(この記事頭の写真参照)。本当に偶然ですが、マスクの出来上がりとともに、マヌケなところも気に入ってます(笑)。

そして、下手くそでも、何気ない小さい物でも、自分で物を作ると充実感や達成感があり、精神衛生上とても良いですね。気持ちが落ち着きます。これで調子づいてしまい、マスクの他にも何か作ろうかなと考えております。

ここまで読んでくれてありがとうございます。皆さんの中には、手作りマスクでいいのか心配されてる方も多いと思います。相手は目に見えないウィルスだから心配は当然です。私は専門家ではないですが、厚生労働省などの発信する新型コロナウイルス関連情報を改めてチェックしてみました。それを元にかみ砕いて言うと……。

「そもそもマスクは有効なの?」 → 飛沫感染予防には有効です。電車内ではしていないよりは何倍も良いと思います。
「不織布ではない、ガーゼや布マスクは大丈夫?」 → こちらも飛沫感染予防には有効。他人と距離があってもクシャミや咳による飛沫って結構飛ぶんですよ。
「手作りマスクで気を遣うべきところは?」 → ちゃんと洗って清潔にすることです。布・ガーゼは洗って何度も使えるところが利点。衣料用洗剤+塩素系漂白剤を使って丁寧に手洗い(つけ置き+軽く押し洗い)しましょう」

皆さん、1年後に笑っていられるように[家で一緒に]楽しく工夫して過ごしましょう♪

参考:ハルメクWeb「何度も使える!ガーゼマスク(布マスク)の洗い方は?」
https://halmek.co.jp/qa/608

(出典)
厚生労働省の「新型コロナウイルスに関するQ&A(一般の方向け)」

毎日新聞『注目!布マスク「手芸に不慣れな私でも作れます」厚労省は手入れを動画公開』

●文・iPhone撮影・編集・WordPress = 魚住陽向フリー編集者、小説家)