決定!「2代目Mr.Sake(ミスター日本酒)コンテスト」最終選考会のもようをお知らせします!

2017年11月吉日、「2代目ミスターSAKE最終選考会」が開催されました。その情報を得て、急遽アークもこの宴を取材してきました。何故なら、アークでは日本酒関連の書籍制作に数多く携わっていて、こういったイベントにも興味津々なのと、それに加えて最終選考に勝ち進んだファイナリストの中にアークに縁の深い友人がいるからです。今回は「第69回 日本酒文化を楽しむ会/福島県・末廣酒造の酒とシーフードを楽しみながら2代目Mr.Sake最終選考会」のもようをお届けします。(公開:2017年11月27日/更新:2022年3月22日)

「Mr.Sakeコンテスト」とは?

このコンテストの主催は「日本酒文化を楽しむ会」。この会は2012年2月に結成されました。主宰は、酒サムライ(2015年叙任・日本酒造青年協議会)NPO法人・日本酒伝道師協会塾長など数々の肩書きを持つ杉原英二さん。
「和食が世界無形文化遺産に登録されましたが、日本酒も和食の一つという視点で応援していこうとこの会を結成しました。日本全国には頑張っている蔵元さんがたくさんいらっしゃいますが、そんな蔵元さんと交流を図りながら酒と料理を楽しんでいます。また、日本伝統文化をはじめ、幅広く音楽・映画・美術の分野なども紹介をし、日本酒文化と繋げながら理解を深めていこうというのがこの会の趣旨です」(主宰・杉原英二さん)

「日本酒文化を楽しむ会」主宰・杉原英二さん

▲画像は左右にスライドできます(PCの場合、写真左右にある矢印をクリック)

その活動の中で、主宰の杉原さんと日本酒をこよなく愛する高野珠美さんが発起人となり始めたのが「Mr.Sakeコンテスト」。今回で2回目です。
「このイベントを通して日本酒に愛着を持ってくれる愛飲家を見つけ、日本酒の伝道師を育てる機会を作りたい」(杉原さん)という思いで展開しているそうです。

末廣酒造の新城社長。七代目猪之吉。襲名時には戸籍もわざわざ変えるのだそうです

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「Mr.Sakeコンテスト」最終選考会までの道のり

「Mr.Sake」エントリーは自薦他薦問わず、2017年9月15日〜2017年10月31日で行われました。応募資格は、男性であること(年齢20歳以上/未婚、既婚は不問)。
選考基準は、「日本酒および日本酒文化を誰よりも好きで理解ある男性」「日本酒普及活動に強い意欲がある男性」「毎月の日本酒文化を楽しむ会、並びに酒蔵プレスが主催する平日の夜、及び週末のお昼のイベントに基本的に参加可能なこと」です。

初代!「2016 Mr.SAKE」橋野元樹さん
ファイナリストのプレゼンのトップバッターは並里さん
ド緊張のジョンさん
ダンディーな佐々木さん
2次審査の得票数第1位の石丸さん

▲初代「2016 Mr.SAKE」橋野元樹さんは五反田にある「SAKE story」というお店の代表(画像は左右にスライドできます。PCの場合、写真左右にある矢印をクリック)

エントリーが集まると事務局にて「一次審査・書類選考」があります。
その後の「二次審査」は一般投票です。「Mr.Sakeコンテスト」公式サイトに公開された候補者のプロフィールを見て、「Mr.Sakeにふさわしい」「応援したい!」というみんなの投票で決まるのです。2017年11月1日〜10日の10日間、より多く投票を獲得した3名(今回は特別に4名)がファイナリストとなりました。

▲写真左上:並里さん/右上:タウンゼントさん/左下:佐々木さん/右下:石丸さん(画像は左右にスライドできます。PCの場合、写真左右にある矢印をクリック)

二次審査でも一般からの投票総数は2908票。「2代目Mr.Sake」ファイナリストはこちらの4名でした。二次審査の得票順に紹介します。
「石丸敬将さん(33歳/日本酒歴13年)」「並里直哉さん(29歳/日本酒歴6年)」「ジョン・タウンゼントさん(39歳/日本酒歴6年)」「佐々木達郎さん(60歳/日本酒歴40年)」
予選であるこの時点では誰が「2代目Mr.Sake」に選ばれてもおかしくないというか、全く分からない状況でした。

開宴!「Mr.Sakeコンテスト」最終選考会

選考会の正式名称は「福島県・末廣酒造の酒とシーフードを楽しみながら2代目 Mr.Sake最終選考会」。2017年11月21日(火)の夜、東京・目黒オイスターバー(貸切)にて開催されました。参加者は定員80名のところ、関係者など含めて100名弱に。最終的にはこの参加者の投票によって2代目Mr.Sakeが選出されるのです。

審査委員長の島田律子さん。同性でもうっとりするぐらいお美しい!

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審査委員長は日本酒スタイリスト島田律子さん。司会は、東京・町田市の紙芝居師さるびあ亭かーこさんです。福島県会津若松市にある末廣酒造の新城猪之吉社長立ち会いの元、ついに始まりました!

司会は、さるびあ亭かーこさん。本業は紙芝居師だそうです

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挨拶や乾杯の後、二次審査を通過したファイナリスト4名が壇上で最終プレゼンテーションを行います。持ち時間は1人7分間。このスピーチは「日本酒および日本酒文化に対し深い愛情と理解を注ぎ、日本酒文化の普及活動に強い意欲がある」という観点で審査されます。

プレゼンテーションが終わると、各ファイナリストは会場(店内)を巡り、参加者(投票者)に挨拶。おいしい末廣のお酒とシーフードでいい感じに(笑)酔いながらも皆さん、鋭い目で審査していました。

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ついに決定!「2代目Mr.Sake」はこの人!

さあ、ついにこの時がきました。「2代目Mr.Sake」投票結果の発表です。実は結果発表まで結構時間がかかっていました。それは、事務局が開票してみたら各票が割れて僅差だったために、間違いがないように何度もカウントしていたからとのこと。それほどに激戦だったといえます。その結果、「2代目 Mr.Sake」=グランプリの他に、全員が賞を授与されることとなりました。

●最終選考会 結果発表!
グランプリ!「2代目 Mr.Sake」:ジョン・タウンゼントさん
準グランプリ(審査員特別賞):並里直哉さん
末廣 野口英世賞:佐々木達郎さん
イケメン フォトジェニック賞:石丸敬将さん

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やりました!ジョンさん、グランプリです。ここまであえて公平を期すため、ファイナル進出の友人の名を伏せていましたが(バレバレですが)、ジョンさんが見事に「2代目 Mr.Sake」に輝きました! おめでとうございます!
二次審査で投票してくれた方、応援してくれた皆様、どうもありがとうございます。ジョンさんの分も勝手に御礼申し上げます。

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受賞の4名にはそれぞれ表彰状と末廣酒造の美酒が進呈されました。グランプリ受賞のジョンさんには「山田平安堂」の漆の大杯が1年間貸与。そして、銀座の男着物専門店「わノわ」よりオーダーメイドの着物が提供されます。

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これからジョンさんは、今までの日本酒大好き執筆活動英語への翻訳はもちろん日本語での執筆もすべて彼自身によるもの。国籍はアメリカですが侘び・寂・粋、謙遜や遠慮、敬語も完璧です!)に加え、「日本酒文化を楽しむ会公認2代目 Mr.Sake」として、日本酒イベントで活動していくことになります。いろんなメディア取材にもどんどん取り上げられると思います。皆さん、彼を見かけたら優しく声をかけて、日本酒で乾杯してください。アークはこれからもずっとジョン・タウンゼントさんと日本酒を応援し続けます。

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「日本酒文化を楽しむ会」の皆様、最終選考会にご参加の皆様、取材にご協力いただき、ありがとうございました。

※このイベントは終了しました
第70回記念 日本酒文化を楽しむ会
「宮城の銘酒『一ノ蔵』とオーガニック料理、そして女性クラシック音楽ユニット『音寿』によるクリスマス&乾杯ソングを楽しむ会」
日時:2017年12月21日(木)19時開宴
場所:Com.Cafe 音倉(東京都世田谷区北沢2-26-23 EL NIU B1F)
会費:7000円/定員:60名
アクセス:小田急線下北沢駅北口より徒歩約2分

この日出会った参加者の武藤酒子さんのイラスト。彼女はおいしい酒と料理を味わいながら、それを描く趣味人さん
本日のメニューは実においしそうでした
参加者のDjakhongir Djuraevさん。「SAKE」は世界共通言語ですね
ジョンさん、本当におめでとう!

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●文・編集・撮影=魚住陽向フリー編集者小説家
●撮影・編集=大山勇一