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『ジョジョ石』をめぐる『石川県羽咋市』の奇妙な冒険!

2015.4.16(Thu)

2015年春、北陸新幹線開業で盛り上がる石川県の中で、異彩を放っている羽咋市。以前から「UFOのまち」として有名ですが、数年前からインターネット上で「ジョジョ石」が話題になっています。この街はどうして、サブカルちっくな観光アピールが多いのか? この謎に、石川県羽咋市で生まれ育った弊社の中川瑶子(編集第4グループ/ガイドブック編集)が迫ります。

「UFOのまち」で宇宙人に会えるかも?

駅前にある手作り感満載のUFOオブジェ。夜になるとLEDでライトアップされます

「羽咋」(はくい)って読めますか? 私はこの、石川県羽咋市で生まれ育ちました。
羽咋市は昔からUFOの目撃情報が多かったことから「UFOのまち」として観光PRしています。「コスモアイル羽咋」という宇宙科学博物館まであります。なんと、あのNASA特別協力施設というから地元民も驚きです。近年ではマンガ『宇宙兄弟』の人気から訪れる宇宙好きも多いようですね。私はUFOを目撃したことは一度もありませんが、UFO研究家として有名な矢追純一さんならちょくちょく目撃していました。えっ! 矢追さんって現在も「コスモアイル羽咋」の名誉館長なんですか? 「UFO検定」も知りませんでした……(焦)。

※宇宙科学博物館 コスモアイル羽咋(http://www.hakui.ne.jp/ufo/



インパクト大の「コスモアイル羽咋」ポスター

「ジョジョ石」の前でジョジョ立ち!

JR羽咋駅前にあるマンガの擬音の石像は、インターネットでは「ジョジョ石」と呼ばれ親しまれています。この石像の前に立ち、マンガ『ジョジョの奇妙な冒険』の登場キャラさながらのポーズ(=ジョジョ立ち Google画像検索)で撮影する人が多いこと多いこと。地元民はすっかり慣れてしまって「あれ? 5種類もあったっけ?」とついつい忘れがちです。


これが観光客に一番人気。左端に見切れている宇宙人もかわいい!

実はこの石像、金沢美大出身の彫刻家・馬渕洋氏の作品で、駅前通り商店街事業協同組合が設置したとのこと。こういうセンスが大好きな人が世の中にたくさんいてくれて嬉しい限りです。どんどん「ジョジョ石」の前で「ジョジョ立ち」して、ブログに写真をアップしてほしいと思います。

※馬渕洋氏のページ(http://www.geocities.jp/mabuchimok/


この石像の前でほふく前進している写真を撮ってみたい

羽咋市は見所満載かつマニアック!

よく見ると「mystery town 891」の文字が……

千里浜なぎさドライブウェイ

「UFOのまち」「ジョジョ石」以外にも観光の売りはたくさんあります(力説!)。
海岸線のビーチをクルマで走ることができる「千里浜なぎさドライブウェイ」や縁結びの神社として女性に人気のパワースポット「氣多(けた)大社」など。また、歴史を伝える貴重な文化財が収められた「妙成寺」「永光寺」「豊財院」や「羽咋市歴史民俗資料館」など注目すべき観光名所が目白押しなんです。

そこで直接、羽咋市観光協会にうかがってみました。
「江戸時代に空を飛ぶ『そうはちぼん』(※1)の目撃情報が多くあったと、氣多大社の文献に残っていて、それがUFOのまちと呼ばれる由縁だと思いますね。羽咋にはUFOマニア以外にも、折口信夫の墓(※2)を訪ねて文学マニアの方も時折いらっしゃいます。歴史的な重要文化財にしてもジョジョ石にしてもそういえばマニアックなものが多いですね。羽咋はマニアックがキーワードなのかもしれませんね(笑)」(羽咋市観光協会・岡田さん)

※1そうはちぼん…本来は仏具で、シンバルのような形をした楽器だが、自由自在に空中を浮遊する怪火、火の玉、もしくは「江戸時代に現れたUFO」として「そうはちぼん伝説」が残っている。
※2折口信夫(おりくちしのぶ)…1887年~1953年。民俗学者、国文学者、国語学者、詩人・歌人でもあった。

結局、羽咋の謎は解けませんでしたが、我が故郷はサブカル的センス溢れる街だということがよく分かりました。皆さんもマニアックでポップな石川県羽咋市に行って「奇妙な冒険」を体験してみてくださいね。

●写真撮影=中川瑶子
●文章協力=魚住陽向 (フリー編集者、ライター、小説家)/●編集=大山勇一