2023.12.21
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【2023年版】少年マンガのおすすめランキングTOP10!マンガ好き253人が選ぶ今こそ読んでほしい作品は?

数ある少年男性マンガのなかで、「みんなが本当におすすめできるマンガ」は何かをアンケート調査!トップ10形式のランキングにし、みんなのおすすめコメントと一緒にまとめました。

またランキング内&外で、専門家と編集者が推せる作品を、生の取材写真や偏愛も含めて紹介します。

※この記事の情報は2023年5月時点のものです。
※特にことわりのない限り、紙書籍版の価格を表記しています。

当サイトを経由して商品への申込みがあった場合には、売上の一部が還元されることがあります。なお、得た収益が記事中での製品・サービスの評価、ランキングに影響を与えることはありません。
目次
この記事の監修者
ジャーナリスト(アニメ聖地巡礼・地方創生・エンタメ)
河嶌太郎Taro Kawashima
1984年生まれ。千葉県市川市出身。早稲田大学大学院政治学研究科修士課程修了。「聖地巡礼」と呼ばれる、アニメなどメディアコンテンツを用いた地域振興事例の研究に携わり、Yahoo!オーサーも務める。近年は「withnews」「AERA dot.」「週刊朝日」「ITmedia」「特選街Web」「乗りものニュース」「アニメ!アニメ!」などウェブ・雑誌で執筆。共著に「コンテンツツーリズム研究」(福村出版)など。コンテンツビジネスから地域振興、アニメ・ゲームなどのポップカルチャー、IT、鉄道など幅広いテーマを扱う。

読者が選んだ、今おすすめしたい少年男性マンガのランキングTOP10!口コミ付き

調査方法:Twitter投票+アイブリッジ株式会社「Freeasy」を用いたインターネットリサーチ
調査期間:2023年4月27日〜5月7日
調査対象:普段からマンガを読んでいる男女253人
得票数33
ONE PIECE(ワンピース) 尾田栄一郎 集英社
定価484円(税込)
・ストーリーの世界観がすばらしく、たくさんの年代の人が楽しめる作品だと思います(49歳女性)
・とにかく壮大で、読むのに時間はかかりますが、ストーリーは文句なしの一番だと思います(@HELLOeripokeさん)
・胸に刺さる名言がおすすめで、キャラクターが魅力的(42歳男性)
得票数23
【推しの子】 赤坂アカ×横槍メンゴ 集英社
定価693円(税込)
・アイドルのキラキラしている面だけではなく、ダークな部分も描かれていておもしろい(17歳女性)
・かわいらしい絵柄からは想像できない意外なストーリー(37歳男性)
・タイトルからアイドルものという先入観だったが、1話からそれを覆す展開ですぐに引き込まれる(@muuuuu_cocoさん)
得票数20
呪術廻戦 芥見下々 集英社
定価484円(税込)
・ストーリー展開がいつも先がわからないおもしろさがある(40歳男性)
・ストーリー展開が早くて、キャラクター全部が個性的。各々が抱えるバックボーンも深くておもしろい(59歳女性)
・人間の負の感情から生まれる「呪い」は現代社会のストレスや不満を具現化しているようで、少し現実味も感じる(@kataukataukatauさん)
4
得票数17
キングダム 原 泰久 集英社
定価594円(税込)
・主人公が1番下の奴隷から将軍を目指すというストーリが良い(47歳男性)
・壮大な世界感や魅力的なキャラクター、どれをとっても秀逸(@y8fZUwQinO2xt4wさん)
・史実を参考にしているストーリーだから、読み応えがある(42歳男性)
5
得票数16
鬼滅の刃 吾峠呼世晴 集英社
定価484円(税込)
・登場人物それぞれの背景が深く、気持ちが入って読める(45歳男性)
・悪役である鬼も、もとは人間だったこともあり、思いに共感できる部分がある(29歳女性)
・思いやりの気持ちや諦めない心、どんな状況でも立ち向かう姿など、心を揺さぶる展開が魅力だと思います(51歳男性)
6
得票数14
SLAM DUNK(スラムダンク) 井上雄彦 集英社
定価660円(税込)
・大谷翔平選手が大好きなマンガらしい。高校生のときマンガとアニメに夢中になっていて、今年映画が公開されて久しぶりに本を購入して読み直した(46歳女性)
・バスケの熱い試合展開とキャラクターたちの成長がいい(42歳女性)
・バスケを通して一人の人間として成長していく姿。限界はないと教えてくれた(53歳女性)
7
得票数12
ザ・ファブル  南勝久 講談社
定価759円(税込)
・シリアスな内容からフッと笑いがあり、ヒューマン的なストーリーが良い(23歳女性)
・殺し屋が普通の生活をするという設定がおもしろい(43歳男性)
・主人公のキャラクター設定がツボる。無敵な感じが安心して楽しめてスカッとする(@kntlife5さん)
8
得票数10
SPY×FAMILY(スパイファミリー) 遠藤達哉 集英社
定価528円(税込)
・キャラクターそれぞれに隠してる能力があり、それを隠しながら裏で活躍してるところがおもしろい(37歳女性)
・絵が上手。それぞれのキャラクターも引き立っていておもしろい(50歳女性)
・それぞれのキャラクターがかわいく、天然ボケなのがいいです(48歳女性)
9
得票数8
ブルーロック 金城宗幸、ノ村優介 講談社
定価528円(税込)
・サッカーマンガはこれまでいろいろありましたが、これはある一つのポジションに特化した作品で、発想がおもしろいと思います(40歳男性)
・サッカーのルールに疎い自分でも楽しめるサッカーマンガ。キャラクターが成長していくのがおもしろい!(@jozenta2さん)
・キャラクターたちが成長して新しい能力を身に付けていくところ(39歳男性)
9
得票数8
逃げ上手の若君 松井優征 集英社
定価484円(税込)
・歴史ものにありがちな勝者の歴史ではなく、敗者を主人公にしているのが新鮮。今まで教科書では悪人だと思っていた人物像が逆転した(@makusuke21さん)
・実際の南北朝戦国時代の歴史をもとにしていて、世界観がいい(47歳男性)
・主人公がかわいい。子どもが読んだら歴史に興味をもってくれそう(48歳女性)

専門家が見る!読者が選んだ少年男性マンガランキングの傾向を解説

河嶌太郎の顔画像
トップ10のうち、集英社の作品が8作も入り、いかにジャンプ作品の勢いがあるかがうかがえる結果となりました。
残りの2作も講談社の「週刊少年マガジン」と「週刊ヤングマガジン」の作品で、この2つのブランドの強さがわかります。作品の傾向としては、近年の作品と往年の名作がバランス良く入っているのではないでしょうか。

往年の名作としては、『SLAM DUNK』や『ONE PIECE』といった日本マンガ史に残る名作が並びました。
『ONE PIECE』は終わりが近いと予想されているものの、25年以上続く生きる国民的マンガです。
『SLAM DUNK』は90年代黄金期のジャンプを代表する作品ですが、映画『THE FIRST SLAM DUNK』のヒットの影響もあったのではないでしょうか。『キングダム』も20年近く続くヤングジャンプの名作です。

近作としては『呪術廻戦』やアニメ3期放送中(5月時点)の『鬼滅の刃』も入りました。
2位につけた【推しの子】は、2023年4月からアニメが開始したホットな作品です。今一番勢いがある作品ともいえ、少女マンガ部門でも唯一重複してランクインしています。

10位の『逃げ上手の若君』はテレビアニメの製作が決定しており、これから期待の作品といえます。

専門家&探偵団が選んだ少年男性マンガのベスワンはこれだ!

河嶌太郎
河嶌太郎
40代ジャーナリスト
アニメもマンガも大好きです!
日常系マンガの転換点『ぼっち・ざ・ろっく!』
おすすめに選んだ理由と熱意の詳細はこちら
まこ探偵
まこ探偵
40代編集者
ジャンプ系のマンガをメインに月10冊は読む
アニメと一緒に楽しめる作品は『呪術廻戦』
おすすめに選んだ理由と熱意の詳細はこちら
サトウ探偵
サトウ探偵
40代編集者
王道で人気のマンガが大好き!ジャンプ黄金期がど真ん中の世代
王道の中でおすすめ作品は『SLAM DUNK』
おすすめに選んだ理由と熱意の詳細はこちら

少年男性マンガTOP10の基本情報とあらすじ!専門家による見どころも紹介

ONE PIECE(ワンピース) 尾田栄一郎 集英社

得票数33
定価484円(税込)

言わずと知れた国民的マンガ。全世界シリーズ累計発行部数は5億部を突破し、「最も多く発行された単一作者によるコミックスシリーズ」としてギネス記録にもなっている。

ゾロやナミ、ウソップなど各地で次々と仲間にしながら、グランドラインに隠された「ひとつなぎの大秘宝(ワンピース)」を目指すという内容で、主人公・ルフィの「海賊王」としての成長を描く。

「友情」「努力」「勝利」の週刊少年ジャンプの3要素を地で行く王道的マンガ。
連載開始から四半世紀を超え、105巻にもわたる長編&王道展開でありながらも色あせないストーリーが魅力です。

また、世界観や設定などもとても精巧に作られているのも魅力のひとつで、これも長期連載の人気を下支えしているといえるでしょう。
設定があるにもかかわらず、それを前面に出さず、基本は人間ドラマの描写に徹している構成は、後の多くの作品にも影響を及ぼしているといえます。

連載雑誌 週刊少年ジャンプ(集英社)
巻数 105巻
刊行開始~終了年 1997年〜連載中

【推しの子】 赤坂アカ×横槍メンゴ 集英社

得票数23
定価693円(税込)

『かぐや様は告らせたい~天才達の恋愛頭脳戦〜』で人気を博した原作者・赤坂アカの最新作。

主人公の青年産婦人科医・ゴローは、自分になついていた患者で12歳で亡くなった少女・さりなの影響でアイドルオタクとなる。

数年後、そんな彼のもとに「推し」のアイドル・星野アイが意外な形で現れる。そうして、ゴローは星野アイと深く関わっていくことになる。

【推しの子】というタイトルからみると、アイドル本人もしくはアイドル好きが主人公の物語が連想されますが、物語は意外な方向へとドラマティックに動きます。
同時に芸能界の裏実情も魅力的に描いており、リアリティのある作品に仕上がっています。「アイドル」や「転生」といった近年流行りの作品の設定がふんだんに盛り込まれているのも特徴でしょう。

2023年4月にテレビアニメが開始されてから、『鬼滅の刃』を超える注目作ともいわれています。

連載雑誌 週刊ヤングジャンプ(集英社)
巻数 11巻
刊行開始~終了年 2020年〜連載中

呪術廻戦 芥見下々 集英社

得票数20
定価484円(税込)

常人離れした身体能力を持つ高校生・虎杖悠仁(いたどりゆうじ)の「呪術師」としての成長を描く物語。

虎杖の祖父が逝去した夜、虎杖の学校に眠る「呪物」の封印が解かれ、人を襲う化物・呪霊が現れてしまう。

そこに呪術師として現れる伏黒 恵。虎杖は「お前は強いから人を助けろ」という祖父の遺言に従い、伏黒とともに呪霊と戦う。こうして虎杖は「呪術師」の世界に足を踏み入れていく。

『鬼滅の刃』と並んでコロナ禍で大ヒットしたジャンプ作品ですが、『鬼滅の刃』が大正時代を舞台にした和風ファンタジーなのに対し、『呪術廻戦』は現代日本を舞台にした和風ファンタジーに仕上がっています。

どちらも敵が「人の心の闇」から生まれている点でも共通していますが、『呪術廻戦』は現代社会が舞台となっていることで、人々の刺さるポイントも深くなっているのも、本作のおもしろさだと思います。
呪術師の学校「呪術高専」に登場するキャラクターたちもみんな魅力的ですね。

前日譚であるマンガ『呪術廻戦 0 東京都立呪術高等専門学校』は2021年に映画が公開され、国内137億円と興行収入日本歴代14位の大ヒットになりました。

連載雑誌 週刊少年ジャンプ(集英社)
巻数 22巻
刊行開始~終了年 2018年〜連載中

キングダム 原 泰久 集英社

得票数17
定価594円(税込)

実際の史実をもとに、紀元前3世紀に500年の争乱が続いた古代中国の春秋戦国時代末期を舞台に描いた作品。第17回手塚治虫文化賞マンガ大賞受賞作品であり、単行本の累計部数は9700万部を突破している(2023年4月時点のデータ)。

中華統一を目指す後の「秦の始皇帝」嬴政(えいせい)と、奴隷から天下の大将軍を目指す主人公、信(しん)が中心の物語で、各国との戦いや内戦など、中華統一のための弊害に立ち向かっていく。

作品の魅力は「歴史上の出来事とは思えないくらいのドラマティックな展開をマンガで読める」ことです。

マンガの内容自体は完全ノンフィクションではないものの、大枠は史実をなぞっているので、戦いの結果やキャラクターの行く末は史実通りのことが大半。その結果は予想外で毎回驚くし、キャラクターの関係性やストーリー展開に感動してうるっときます。

また奴隷から将軍を目指して激走する信の活躍が、読んでいて爽快で応援したくなりますね。周辺国の強敵との戦略・知略の応酬や、剣や槍を使ったバトルも大きな見どころです。

連載雑誌 週刊ヤングジャンプ(集英社)
巻数 68巻
刊行開始~終了年 2006年〜連載中

鬼滅の刃 吾峠呼世晴 集英社

得票数16
定価484円(税込)

コロナ禍の日本で社会現象を引き起こした作品。アニメ映画『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』は国内興行収入400億超えの大ヒットとなり、日本映画史上1位となった。

大正時代の日本を舞台に、主人公の竈門炭治郎(かまどたんじろう)が「鬼」にされたしまった妹・禰豆子(ねずこ)を人間に戻すために戦う姿を描いた和風ファンタジー作品。
古来より鬼と戦ってきた組織「鬼殺隊」に入り、炭治郎は仲間の死を乗り越えながら成長を遂げていく。

作中の目的が「鬼にされてしまった妹を助ける」と終始一貫しており、とても明快な構成になっているのが『鬼滅の刃』の魅力のひとつだといえます。

本編はすでに連載終了していますが、無駄な尺伸ばしをせず23巻で締めているのも本作の完成度を高めています。
また、セリフが単純明快かつ力強いものが多いのも特徴で、さまざまな名言を残しています。

ラスボスの鬼舞辻無惨(きぶつじむざん)は家族の仇ともいえる存在ですが、最初からその復讐心を前面に出さず、次々と殺されていく仲間の死とともに復讐心を燃やしていく構成も人間ドラマとして秀逸であるといえるでしょう。

連載雑誌 週刊少年ジャンプ(集英社)
巻数 23巻
刊行開始~終了年 2016〜2020年

SLAM DUNK(スラムダンク) 井上雄彦 集英社

得票数14
定価660円(税込)

主人公の不良少年・桜木花道の成長を描いたバスケットボールマンガ。ジャンプ歴代最高部数号の表紙も飾った歴史に残る作品。

連載当時の10代を中心にバスケットボールブームを引き起こし、海外からの人気もいまだに高い作品。特にテレビアニメの舞台となった江ノ電鎌倉高校前駅の踏切は「聖地」となり、連載終了した今でも海外から多くの観光客を集めている。

連載当時の日本ではマイナーな競技だったバスケットボールに焦点を当て、一躍人気スポーツに押し上げた作品といえます。

物語自体は、不良が高校でバスケットボールと出会い、部活を通じて成長していくというオーソドックスなものです。
しかし主要登場人物がみんな魅力的で、それぞれが哲学をもっており、それが魅力的なセリフとしても現れています。
とくにバスケ部の監督を務める安西先生の「あきらめたら、そこで試合終了ですよ」という名言に救われた方も多いのではないのでしょうか。

連載雑誌 週刊少年ジャンプ(集英社)
巻数 31巻
刊行開始~終了年 1990〜1996年

ザ・ファブル  南勝久 講談社

得票数12
定価759円(税込)

現代の日本で暗躍する裏社会の殺し屋を主人公に描いた作品。

凄腕の殺し屋・アキラは、殺し屋組織のボスにある任務を言い渡される。それは同じくボスに育てられた洋子とともに「兄妹」として大阪に移住し、1年間誰一人も殺さず一般人として平和に暮らすというものだった。

大阪では取引先の組事務所「真黒組」に預けられ、アキラは一般人としての生き方を模索する。

凄腕の殺し屋が1年間平和に生きることが物語のメインミッションとして描かれています。
一見「それってそんな難しいことなのか」と思うかもしれませんが、舞台となる大阪ではヤクザの庇護下にある関係ということもあり、そう簡単には平和に過ごせません。

「殺しはしない」という制約のもと、凄腕の殺し屋がさまざまなトラブルに見舞われながらも、人助けの道に目覚めていく過程が魅力的に描かれています。裏社会の様子がわりとリアルに描かれているのも良いです。

連載雑誌 週刊ヤングマガジン(講談社)
巻数 第一部 全22巻
第二部 6巻
刊行開始~終了年 第一部 2014〜2019年
第二部 2021年〜連載中

SPY×FAMILY(スパイファミリー) 遠藤達哉 集英社

得票数10
定価528円(税込)

東西冷戦下のドイツのような舞台で繰り広げられるスパイ物語。

主人公である凄腕のスパイ・ロイドと、ロイドの養女で超能力者のアーニャ、任務上結婚することとなった殺し屋・ヨルの3人の「家族」が織りなすコメディドラマ。

東西の平和を守るため、赤の他人同士が互いに秘密をもちつつ「本物の家族」になっていく過程が描かれる。

ひとつ間違えるとリアリティのないシリアスなドラマになってしまいがちなところ、絶妙なコメディタッチによって破綻しないよう描かれています。

一方で主要登場人物の心理描写も精緻に描いており、ここに人間ドラマがあるのが本作の魅力といえるでしょう。

仮初めから始まる家族ではあるものの、形にこだわらない新時代の男女間や家族のあり方も示唆しており、家族愛を新鮮な角度で描いた令和の新時代にふさわしい作品であるといえます。

連載雑誌 少年ジャンプ+(集英社)
巻数 11巻
刊行開始~終了年 2019年〜連載中

ブルーロック 金城宗幸、ノ村優介 講談社

得票数8
定価528円(税込)

高校生を中心とするサッカーマンガ。

日本フットボール連合は日本をワールドカップ優勝へと導くストライカーを養成すべく、ユース年代のフォワード300人を対象とした青い監獄(ブルーロック)プロジェクトを立ち上げる。

失格者は日本代表入りの資格を永久に失うという条件の中、主人公の潔 世一(いさぎよいち)は世界一のストライカーになるべく、300人の勝ち残りを賭けた試験に挑む。

サッカーマンガといえば、『キャプテン翼』に代表されるようにチームとしての勝利や友情を描いたものが多いのですが、その鉄則に真っ向から挑んだ内容が魅力的。

日本全国から集められたフォワード300人の中から、日本代表の座を賭けてバトルロワイヤル形式に勝ち残るという設定が斬新です。

本作では作品のテーマとして「個としての成長」に焦点を当てており、チーム論としては友情要素より「勝つ」というリアリズムに徹しているのもおもしろいポイントでしょう。

連載雑誌 週刊少年マガジン(講談社)
巻数 23巻
刊行開始~終了年 2018年〜連載中

逃げ上手の若君 松井優征 集英社

得票数8
定価484円(税込)

鎌倉時代末から南北朝時代を舞台に描いた作品で、テレビアニメ化も決定している。

主人公は鎌倉幕府で執権を務めた北条家の末裔・北条時行。後醍醐天皇と足利尊氏による元弘の乱により自家が滅ぼされ、時行以外の家族も処刑される。

その後、信濃の諏訪大社の神官である諏訪頼重に「2年後に天を揺るがす英雄となる」と予言され、時行は鎌倉を後にして諏訪へと移り、再起を図る。

登場人物の多くが実在していた歴史上の有名人で、史実ベースで物語は進んでいきます。

鎌倉時代末から南北朝期の動乱は、近年では大河ドラマ等でも取り上げられることが少なく、日本史でも知名度が少ない時代ともいえます。いわばマニアックな題材を真っ向から取り上げ、エンタメに仕上げているのはとてもすばらしいといえるでしょう。

史実の時行はうまく逃げ続けたことで英雄となった人物ですが、作中では足利尊氏や後醍醐天皇への復讐という感情はあまり表に出しておらず、人々から愛される英雄譚の主人公像に徹しているのも魅力的です。

連載雑誌 週刊少年ジャンプ(集英社)
巻数 10巻
刊行開始~終了年 2021年〜連載中

専門家・河嶌太郎が「ランキング外のマンガ」で選んだベスワンは『ぼっち・ざ・ろっく!』

「日常系」作品のトレンド転換点ともいえる作品

ぼっち・ざ・ろっく!
定価901円(税込)
ぼっちざろっく1巻の表紙
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本作はバンド活動に励む女子高生4人組の物語で、いわゆる「日常系」と呼ばれるマンガ作品に該当します。似た作品には2000年代後半にヒットした『けいおん!』がありますね。

2022年秋に放送されたアニメは大ヒットし、作中の音楽アルバム「結束バンド」は各種月間ランキング1位を獲得しました。

通常「日常系」の作品は、ある種のロマン主義文学のようにあまりネガティブなことにはふれず、特にオタクにとっての理想の世界が描かれているのが特徴といえます。

ところが本作は、バンド活動をする上で避けては通れないネガティブなことや、ロックとはなんであるかという哲学にもふれ、写実主義的な描写にも挑戦しています。

言ってしまえば「日常系」作品のトレンド転換点ともいえる可能性があり、個人的に注目する作品です。

連載雑誌 まんがタイムきららMAX(芳文社)
巻数 5巻
刊行開始~終了年 2018年〜連載中

まこ探偵が「アニメがアツいマンガ」で選んだベスワンは『呪術廻戦』

アニメのクオリティが高すぎる!第2期は2023年7月スタート

呪術廻戦展より五条と夏油のマネキン

アニメーション 呪術廻戦展「劇場版 呪術廻戦 0」編、東京会場より。アニメ第2期の主役である問題児2人の等身大マネキン。スタイルも無限に良すぎる。(まこ探偵撮影)

呪術廻戦のアニメは2020年10月から始まった第1期の時点で話題になっていて、2021年に公開された劇場版の大ヒットも記憶に新しいですよね。

その勢いのままにアニメ第2期が2023年7月からスタートしますが、主人公たちの先生である最強呪術師・五条 悟の高校時代のエピソードから始まります。単行本では8〜9巻に収録されている内容で、時系列としては『劇場版 呪術廻戦 0』の前の話です。

「なぜここで五条先生の過去編?」と感じる方もいるかもしれませんが、ここに過去の話を入れることが、のちの展開にかなり効いてきます。特に劇場版でも出た夏油 傑(げとうすぐる)と五条 悟の関係に注目すると、よりエモく楽しめるのでおすすめです。

私自身もマンガとアニメ両方を追っていますが、魅力は「アニメのクオリティの高さ(とくにバトル)」!マンガでは動きがわかりづらいバトルシーンが、アニメでは迫力がマシマシになるような激アツ演出で展開されています。

特に呪術廻戦のアニメのバトルシーンはスピーディーで、いろんな角度から動きが再現されていて、目で追うのが大変なのでスローで確認して見ています(マニアックですみません)。

また呪術廻戦のアニメは、原作にはないオリジナルのエピソードやシーンが豊富という出血大サービスの内容で、原作ファンも二度おいしいのです。
逆にマンガで描かれていた「文字だけの部分」は省略され映像だけで表現されているシーンもあるので、そこはマンガに戻って意味を深く知るという楽しみ方もできます。

ジャンプ本誌が最高のクライマックスを迎える

呪術廻戦展での最強五条のマネキン

アニメーション 呪術廻戦展「劇場版 呪術廻戦 0」編、東京会場より。ジャンプ本誌の展開を読んだ人には感慨深いであろうお姿。(まこ探偵撮影)

呪術廻戦は週刊少年ジャンプで連載中ですが、2023年5月時点でクライマックスを迎えており、神回が続いています。
原作者の芥見下々先生のコメントから、どうやら2023年中に終わる可能性が高いようなのです。

終盤を迎えた最終決戦がとにかく盛り上がっていて、ジャンプ発売日には毎度Twitterでトレンド入りするなど、SNSやYouTube上で感想や考察が飛び交っています。

7月からアニメ化される「懐玉・玉折」編〜「渋谷事変」編が作品の中でも人気のエピソードで、その次の「死滅回遊」編は少し難解と感じる読者もいるようです。 しかし、この「死滅回遊」編を経ることで、最終局面が盛り上がりを見せるので、読むのをやめた人もまたぜひ読んでほしいなと一ファンとして思います。

アンケートの声でもあったように、作品の魅力は「ストーリー展開」。考察しがいのある伏線が満載なので、最終局面になってどんどん回収されていく楽しみがあります。

基本はバトルものなので、あまり難しく考えずに読めることや、キャラクターの人生や背景も魅力で、単純ではない人間の奥深さも感じられる作品です。

河嶌太郎の顔画像
本編の前日譚にあたる『劇場版 呪術廻戦 0』は世界230億円以上の興行収入となり、本編を見ていない人にも作品の入口となりました。前日譚でここまで注目を集める作品はそうないのではないでしょうか。
『鬼滅の刃』同様、人気が出ても無駄な尺伸ばしをしないのが近年のジャンプ作品の特徴で、年内の有終の美を飾ることに期待しています。
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サトウ探偵が「王道の名作マンガ」で選んだベスワンは『SLAM DUNK』

当時の作品をそのまま映像化したような劇場版が見事!

『SLAM DUNK』映画のポスター

映画『THE FIRST SLAM DUNK』のために描き下ろされたポスター。連載終了してもなお、新作に出会える喜びはひとしおです。(まこ探偵撮影)

人気&王道作品が大好きな私は、累計発行部数1憶部以上の作品から選びました。中高年以上のみなさんにはおなじみの『SLAM DUNK』は、バスケットボール人気の火付け役となった作品です。

2023年公開の映画『THE FIRST SLAM DUNK』も、もちろん観に行ってきました。しかも2回!

作品中でレフェリーが「インテンショナルファウル」のコールをしていたことからも、「令和に映画化されても時代背景は今じゃない、僕たちが学生だった当時だ!『SLAM DUNK』は僕たちの作品だ!」と、なぜかそこで胸が熱くなりました。

ちなみに現在はルールが変わり、「アンスポーツマンライクファウル」とコールします。実際の試合でも、アンスポ!とか言いながら、プレイヤーがレフェリーにアピールするシーンがよく見られます。

やっぱり「名言」が秀逸

今あえて僕が『SLAM DUNK』を推したい理由はいろいろあるのですが、やっぱり「名言」がいいんです。

『ONE PIECE』もすばらしい名言がてんこ盛りですが、『SLAM DUNK』の名言は、言いすぎてなくて、ちょうどいい。シンプルで説明っぽくないですよね。

さらにビジネスの場ではおじさんたちが嬉々として引用するシーンも多く、一般教養として『SLAM DUNK』の名言は役立ちます。 仕事に疲れたとき、嫌なことがあったときは「あの名言を味わうために拾い読みしよう」なんてことも一度や二度ではありません。常に本棚に置いておきたい作品です。

河嶌太郎の顔画像
マンガには数多くの名言が眠っているのですが、特に『SLAM DUNK』はすごいですね。
着飾った“中二病”感がなく、それぞれのキャラクターが歩んできた人生に基づいたそれぞれの哲学が、わかりやすくワンフレーズで凝縮されているのです。
作者の井上雄彦先生はいったいどんな人生を歩まれてきた方なのかと、恐ろしくなりますね。
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まとめ

Twitterなどでマンガ好きのみなさんから集めて作ったランキングでは、王道の人気マンガ『ONE PIECE』がおすすめ1位となりました。

ほか『SLAM DUNK』など、映画の影響で再熱したであろうかつての名作もランクイン。 また【推しの子】や『ブルーロック』など、まさに今をときめく作品も並びました。

近年の傾向では「アニメで人気が出て、その人気が原作マンガにはね返ってくる」ということが多いですが、まさにそれを象徴する結果となりました。 トップ10のうち9作品がアニメ化されており、複数の作品が劇場版で大ヒットとなるなど話題になっています。

また『キングダム』や『ザ・ファブル』は実写化映画もヒットし、『呪術廻戦』や『SPY×FAMILY』は2.5次元の舞台として展開されたりと、マンガの可能性は広がってきているなあと感じました。

今後も引き続き、新しい作品が出たらおすすめを紹介していきます!

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