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日本酒で地域おこし!「だめにんげん祭り」が全然ダメじゃない件

2015.5.1(Fri)

一度聞いたら忘れられないだめにんげん祭りというネーミング。Facebookで密かに話題となり、ページ開設から半年で「いいね!」の数が1000を超え、2015年3月現在でフォロワー2200人以上と驚異の人気ぶりです。
アップされている写真を見ると、日本全国をバスで巡りつつイイ大人たちがヘベレケに酔っ払っているだけにも見えますが…そのじつ運営メンバーは「ダメ・クオリティ」を保つためのしっかりしたブランディングをしていました。

主宰の一人、ものづくりや食・酒に精通したフリーライター・江澤香織さん(写真左から二番目)。ツアーの手配や連絡などをこなすプランナー・本多絵梨子さん(写真一番左)。メンバーは他に、売豆紀拓さん(ウェブデザイナー)と秋元友彦さん(コミュニケーションディレクター)といったクリエイター集団です。

酒でコミュニティをつなぐ「だめにんげん祭り」の主な活動

だめにんげん祭りの活動は主に3つ。まず日本各地を巡る「バスツアー」。地域の酒蔵見学を中心に、酒器など工芸のものづくりの現場や、道中の面白スポットなどに寄ったりもします。現地では必ず交流会を開き、地域で様々な活動をする人やクリエイターたちと酒を呑みかわし、繋がりを深めることが「だめにんげん祭り」バスツアーの特徴です。このツアーは今のところ、大々的に一般募集はかけず、幹部メンバーのつながりがメインとなっています。

2015年3月14日から1泊2日で行われた「高知ツアー」。今回の大きな目的は高知市内で1週間かけて行われる「土佐の“おきゃく”2015」というお祭り。地元の酒蔵、「西岡酒造」さん「司牡丹酒造」さんを見学したり、『探偵!ナイトスクープ』でたびたび紹介された曰くの「沢田マンション(Wikipedia)」を訪ねたりしました。当然(?)行きのバスから飲み始め、地元の方々とも大いに酒を酌み交わしたそうです。

だめフェス」は、主に東京都内で行われるお酒をテーマとしたイベントです。「まめにんげん祭り」など独自にオリジナルのテーマを企画する場合もあれば、ツアーで訪ねた酒蔵のお酒を振る舞う報告会&地域PR的なイベントとなることもあります。こちらは誰でも参加可能。例えば、スナックを借りてお酒を振る舞い、その土地の酒文化を紹介すると同時にツアーの記録写真を展示するなど。結局、どこでも呑んで語ることがベースになっています。

そして「イベント出店」では。地方自治体からの依頼で、食系イベントにて酒のセレクトも手がけているのです。
しかし、この3つに限らず、今後も面白企画の幅はどんどん広がっていきそうな気配です。

[だめにんげん祭り]アーカイヴ
《宿泊・バスツアー》島根県◆出雲市、隠岐の島町(2012.8)/新潟県◆南魚沼市、十日町市、新潟市(2013.3)/京都府◆伏見区(2013.12)/新潟県◆燕市、三条市、新潟市(2014.3)/青森県◆弘前市(2014.8)/高知県◆高知市、中土佐町、佐川町(2015.3)
《日帰り・バスツアー》東京都◆東村山市、福生市(2013.5)/埼玉県◆川越市(2013.11)
《イベント参加》恋×ふぐ祭り ブース出店(2014.2)/東京ローカルレストランライブ”Sachi”青森県日本酒セレクト、新潟県日本酒セレクト(2014.4)
《その他》「まめにんげん祭り」(2013.8)/「プチだめフェス」(2013.11)/「だめにんげん祭り展」(2013.11の1ヶ月間)/「S246シャルソン」(2013.11)

「ダメなクオリティーはしっかり保っていこう!」

「ツアーの行き先は毎回、メンバーたちの独断と偏見で決めてます」と本多さん。
とはいえ、元々運営メンバーが仕事やイベントで、その地域(の自治体など)とつながりのあるところから話がスタートしている様子。日本各地で何度もイベントを成功させているのは、各メンバーが仕事人/仕掛け人としての実績と人脈があってこそだなと感じました。
「自治体から来て欲しいと声をかけてもらうこともあります。青森に行った時は、到着してすぐに地方新聞とテレビで『だめにんげんが来た!』と報じられたりもしました(笑)」。

2014年末にとうとう「だめにんげん祭り」を商標登録。お酒を呑む集まりであることと、名前が強いインパクトを与えやすいこともあって、情報管理には慎重に配慮しているようです。

「見せ方はキチンと」でも「遊ぶ時は徹底的にダメになろう」とメリハリが効いています。なるほど…「だめにんげん祭り」って、全然ダメじゃないじゃん!

●文= 魚住陽向 (フリー編集者、ライター、小説家)/●編集=大山勇一

『酔い子の旅のしおり 酒+つまみ+うつわめぐり』
江澤香織/株式会社マイナビ/1580円(税別)

「だめにんげん祭り」の活動がきっかけでお酒の旅本まで作ってしまったライターの江澤さん。関西、新潟、島根、青森、能登、高知、千葉の7エリアの訪ねて楽しい酒蔵と、その周辺の酒文化を巡る旅の提案書です。(Amazonリンク※弊社は制作に関わっていません