「株式会社和える」のビジネスモデルにみるーものづくりニッポン次世代への継承

2017.12.25(Mon)

こんにちは編集第1グループの佐藤弘明です。子どもの「夢実現」を応援する教育情報誌『Dream Navi』などを担当しています。その月刊誌で一度取材した「株式会社和える」代表取締役矢島里佳さんが2017年9月に「APEC女性起業家アワード大賞」で大賞など2つの賞を受賞されました。アークでは早くから注目していたというご縁もあり、受賞後に再取材し、反響の大きさや今後の展望などをうかがいました。

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「APEC女性起業家アワード大賞」受賞おめでとうございます!

私が担当する『Dream Navi』2016年8月号の「夢を追って」という連載ページでインタビューした「株式会社和える」代表取締役の矢島里佳さんが、2017年9月に国際的なすごい賞を受賞されたという報せが入ってきました。

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その賞の正式名称は「APEC Business Efficiency Success Target Award2017」(略して「APEC BEST Award2017」)。これは「APEC地域における女性起業家への支援の重要性の理解促進、受賞候補者のビジネス機会の創出、受賞候補者間のネットワークの構築等を目的として、ロシア主導で2016年から開催されているAPECのサイドイベントの一つ」です。2017年はベトナム・フエにて9月27日に開催されました。

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「株式会社和える」代表取締役の矢島里佳さんは、内閣府男女共同参画局の推薦(矢島氏のビジネスは、国内外に対する日本文化を現代のニーズにあった商品に溶け込ませ、開発・販売を行うことで、そのビジネス自体が日本文化の発信・再評価に繋がっており、国を超えて共通する女性起業家の好事例と言えるため)を受け、日本代表としてノミネート。

この日、行われた各国代表のプレゼンののちに見事に「APEC BEST Award(大賞)」と「Best Social Impact賞」をダブル受賞されたのです。これらの受賞は日本人初であると同時に最年少受賞ということもあり、驚くとともにとても喜ばしいことと感じました。
矢島里佳さんはじめ「株式会社和える」の皆さん、おめでとうございます!

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「ありがとうございます。これは職人さん達がいらっしゃるからこその受賞だと思っております。実は私たちが獲ったという感覚はあまりなく、むしろ今回は『日本が受賞することができた』ということではないでしょうか」(矢島里佳さん)
矢島さんは今回の受賞によって、「次世代への伝統文化の継承は、世界各国でも課題になっている」と感じたそうです。
「だからこそ、文化伝統を次世代に繋ぐという仕組みづくりを、ビジネスとしてより一層進めていくことが何よりも大切だと思っています」(矢島さん)

「株式会社和える」と『0から6歳の伝統ブランドaeru』

『日本の伝統や先人の智慧』と、『今を生きる私たちの感性や感覚』を、料理の和え物のように和えることで、互いの本質を引き出し、より魅力的な日本を次世代につないでいく「株式会社和える」(2011年に設立)。

そして、「21世紀の子どもたちに、日本の伝統をつなげたい」『「本」当に赤ちゃん・子どもたちに贈りたい日本の「物」』=ホンモノが、子どもたちの豊かな感性や価値観を育むお手伝いができますように、という想いから『0から6歳の伝統ブランドaeru』は誕生しました。これは、日本全国の伝統産業の職人さんとともに作る、生まれたときから大人になっても使える日用品のオリジナルブランド。幼少期から共に育ち、大人になっても寄り添うことができるもの、次の世代にもつなげられるもの、一生モノなのです。

矢島さん達は「赤ちゃんや子どもたちが大人になった時に『日本に生まれてよかった』と思ってもらえる日本を残して繋いでいきたい」と考えています。
「それには『美しい』ということが私たちにとって重要な概念です。例えば、街が美しくなると犯罪率も低くなりますよね。ビジネスも『三方よし』のビジネスモデルが美しいと思います。自分も嬉しいし、相手も嬉しいし、社会も嬉しい。ただ、美しさを保つためには努力が必要です。それはある種の難しさがあり、だからこそ美しいのだと思います。これからも私たちは美しい日本を残していきたいですね」(矢島さん)

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「三方よし」とは、売り手(=「売り手よし」)と買い手(=「買い手よし」)が満足し、社会貢献もできる(=「世間よし」)3つの「良し」が良い商売であるという「近江商人」の心得。今後の事業展開に大いに期待しています。
矢島里佳さんはじめ「株式会社和える」スタッフの皆さん、取材ご協力いただき、ありがとうございました。

aeruのふるさと納税https://a-eru.co.jp/furusato-tax/
aeruの一部商品が、ふるさと納税の返礼品として選べるようになりました。職人さんの暮らす地に寄付を行うことで、納税時に寄付控除され、寄付先自治体からの返礼品として、職人さんが心を込めて作った日用品が届きます。商品の詳細、寄付金額などの詳細はWebサイトでご覧ください。

◎対象商品
愛媛県から『五十崎和紙の「紙風船」』/愛媛県から『砥部焼の「こぼしにくい器」』/徳島県から『大谷焼の「こぼしにくい器」』/青森県から『津軽焼きの「こぼしにくい器」』/青森県から『津軽塗りの「こぼしにくいコップ」』/大分県から『竹細工の「ベットメリー」』/長崎県から『波佐見焼(ボタン)の「前掛け」』

【毎月開催! 東京直営店「aeru meguro」イベント】

●「1月生まれのお友達と、みんなでお誕生日をお祝いしよう」
日程:1月27日(土) 10:00〜11:00
参加費:1000円
詳細・申込み:https://a-eru.co.jp/meguro/birth
同じ月に誕生日を迎える、 1〜6歳のお子さんを招き、みんなで誕生日会を「毎月」開催しています。同じ月に生まれたということをきっかけに、いろいろな年代の子と友達になり、 お父さんお母さん同士も出逢う機会になると嬉しいです。

●aeruのはじめてシリーズで、日本の所作を学ぼう
日程:1月28日(日) 10:00〜11:00
参加費:無料
対象年齢の目安:3〜6歳(その他の年齢の方も参加できます)
詳細・申込み:https://a-eru.co.jp/meguro/syosa
お茶碗やお箸などを、はじめて使い始めるお子さんにとって、 食事の時間は新鮮な驚きにあふれています。 大きくなった後も、「ここに置く意味は何だろう?」と所作ついて考えると、 先人の智慧に気づくことができます。 そんな「はじめて!」や「不思議!」を楽しんでいただきながら、日本の所作についてお話しします。

●オリジナルはがきづくり 〜伝統の和紙、伊勢型紙、顔彩〜
日時:定休日の水曜を除く、11~18時の間に、いつでも体験できます
※最終受付は17時。申込不要。好きなお時間にどうぞ。
参加費: 1人1000円〜1500円
詳細はこちら:https://a-eru.co.jp/meguro_blog/170927


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公式サイトhttps://a-eru.co.jp/

★京都直営店「aeru gojo」
営業時間:10:00〜17:00
定休日:水曜日
TEL:075-371-3905(営業時間内)
※免税対応/英語対応/店舗からの国内発送可
住所:京都府京都市下京区松原通室町東入玉津島町298
アクセス:地下鉄烏丸線五条駅、四条駅より徒歩約5分/阪急京都線烏丸駅より徒歩約7分

★東京直営店「aeru meguro」
営業時間:11:00〜18:00
定休日:水曜日
TEL:03-6721-9624(営業時間内)
※免税対応/英語対応/店舗からの国内発送可
住所:東京都品川区上大崎3-10-50シード花房山S+105
アクセス:JR山手線、東京メトロ南北線、都営三田線の目黒駅より徒歩約3分

●文章協力・編集= 魚住陽向 (フリー編集者、ライター、小説家
●撮影= 清水亮一(アーク・コミュニケーションズ 写真室